リーグ3連覇、日本シリーズ連覇の偉業を目指すオリックス・バファローズが2023年もパ・リーグの優勝争いを牽引している。ただ、シーズン前からここまでの強さを誰もが予想していたかというと、決してそうではない。たしかに球界最強投手・山本由伸をはじめ、宮城大弥らを中心とした投手陣の充実ぶりは甚だしい。今季はそこに新星・山下舜平大も加わり、球界最強の名を欲しいままにしている。
問題は打線だ。絶対的存在だった吉田正尚がメジャーに移籍。昨季は杉本裕太郎も不振にあえぎ、「打線の核」が抜けた穴を埋めるのは、そう簡単ではなかったはずだ。
しかし、FAで移籍した森友哉、打撃が覚醒した頓宮裕真といった存在が、2023年の打線を牽引し、吉田の穴を埋めた。そして7月、またひとり、猛牛打線に頼れる男が現れた。
今季、育成選手として新加入した、レアンドロ・セデーニョだ。