ブーマーが現役当時、日本に来て一番驚いたこと。「ホテルの大浴場でいきなり裸の姿を撮られたことも…そんなに私のイチモツが撮りたかったんですかね」
集英社オンライン / 2023年8月4日 19時1分
プロ野球で外国人初の3冠王に輝いたブーマー・ウェルズが11年ぶりに来日。今も多くの人の記憶にも歴史にも残る“ビッグ”な元最強助っ人にインタビューした。
とにかく“デカい”。一目でわかる最強助っ人
8月3日、京セラドーム大阪。オリックス・バファローズ対東北楽天ゴールデンイーグルス16回戦の前に行われた“特別始球式”。阪急ブレーブスでプレーした伝説の助っ人、ブーマー・ウェルズさんがマウンドに上がるとスタンドのファンからは盛大な拍手と、あまりの存在感にどよめきが起こった。
1983年に来日し、阪急・オリックスで9年間、福岡ダイエーホークスで1年間の計10年間、日本でプレー。首位打者2回、本塁打王1回、打点王4回、MVP1回、ベストナイン4回……。彼が残した偉大な記録を挙げればキリがない。
現役引退からから30年が経ち、今回の来日は実に11年ぶり。それでも、ファンの脳裏には“ブーマー”の記憶が鮮明に焼き付いている。始球式の模様は多くのメディアによって報じられ、SNSでも「懐かしい」「相変わらずデカい!」といった声が多数見られた。
始球式から遡ること約24時間前。幸運にも、ブーマーさん本人に話を聞く機会を得ることができた。ひと目でわかる“ただの人”ではない存在感――。
現役時代は身長2メートル、体重100キロ。おそらく、体重は当時よりも増えているだろう。元プロ野球選手ではなく「元NBA選手だよ」と言われても疑う者はいないのではないか。とにかく“デカい”。
あまりの威圧感に、やや緊張しながら本人と対面し、挨拶とともにこう告げた。
「日本球界のレジェンドにお会いできて光栄です」
ブーマーさんは大きな目を少しだけ細め、ニヤリと笑って「Thank you」と一言。一気に空気が和み、インタビューはスタートした。
とにかく驚くことばかりだった初来日
――今回は11年ぶりの来日。日本に来た理由を教えてください。
ブーマー(以下同) 日本プロ野球外国人OB選手会が私のことを呼んでくれました。始球式やファンとの交流イベント、それにこういったインタビューに答えて、ファンの方々と再びつながりを作ることが今回来日した目的です。
――ブーマーさんが日本にやってきたのは今から40年前。それでも多くのファンが今もあなたのことを憶えています。
オールドファンが私のことを憶えてくれているのは理解できるし、とても光栄なことです。ただ、私の現役時代を知らないであろう若いファンまでもが「ブーマー」の名前を知ってくれていることは驚いたし、とてもうれしいですね。
――ブーマーさんは1983年から日本球界で10年間プレーしました。日本での経験は、あなたにとってどんなモノでしたか?
日本での10年間は素晴らしかったです。私は一生懸命、日本の野球に取り組んだし、結果を残すこともできました。とても楽しく、充実した時間でした。
――1976年にアメリカでプロ野球選手としてのキャリアをスタートさせ、1981年にメジャー昇格。2年間メジャーでプレーした後に来日されています。日本の野球や生活に戸惑うことも多かったのでは?
野球をプレーするだけでなく、異国で生活すること自体が初めてだったので驚くことばかりでした。具体的に何が、と言われるとむずかしいですが、日本に来てビックリしたことやモノを見たら、いつも写真を撮っていました。本当に膨大な量の写真です。その枚数だけ、驚きがあったんです。
パパラッチにはホテルの浴場で裸まで撮られたよ(笑)
――当時から、メディアの注目度も高かったですよね?
自分で撮った写真よりも、撮られた枚数のほうが多かったですね。スタジアムではもちろん、それ以外も。パパラッチにホテルの大浴場でいきなり裸の姿を撮られたこともありますよ(笑)。どうやってホテルに侵入したのかは今でもわかりません。タオルで隠しても撮ろうとする。日本に来て一番驚いたことです。私のイチモツがどうしても撮りたかったんですかね(笑)。
――それは大変ですね! ただ、そんな状況もブーマーさんが日本で圧倒的な成績を残したからこそ。ご自身では、なぜここまでの結果を残せたんだと思いますか?
ハードワークと集中力。それと、日本の野球や文化に適応する努力をしたからだと思います。特に日本球界1年目のオフに、どう攻められたのか、日本のピッチャーの傾向やピッチングをしっかりと復習したことで2年目に三冠王を取れたと思っています。
――来日した当初は、10年間も日本でプレーすることを想像していましたか?
……答えはノーです(笑)。当初の契約は2年間で、もちろんそれを終えても日本で長くプレーしたいとは考えていました。ただ、まさかあんなに長い時間を日本で過ごせるとは思っていませんでした。
――日本での10年間は阪急、オリックス、ダイエーとすべてパ・リーグの球団でプレーされています。たとえばメジャーへの復帰や当時はより人気の高かったセ・リーグでプレーしたいと思ったことはないのでしょうか?
何年のことだったかは忘れましたが、読売ジャイアンツにトレードで移籍する話がありました。かなり具体的なところまで契約がまとまりかけたのですが、結局、移籍することはありませんでした。
幻の巨人へのトレードが実現しなかった理由は!? #2へつづく
取材・文/花田雪 撮影/村上庄吾
取材協力/一般社団法人日本プロ野球外国人OB選手会(JRFPA)
撮影協力/MINT LAB TOKYO
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