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約2600万円で未開封の初代iPhoneが落札された理由…今後、高額取引が予想される“狙い目”モデルのiPhoneは?

集英社オンライン / 2023年8月9日 11時1分

米国のオークションサイト「LCG Auctions」にて、Appleが2007年に販売した「初代iPhone」が190,372.8ドル(約2600万円)で落札された。超高額な取引が成立した理由はどこにあるのだろうか。また、全37機種ある歴代iPhoneの中で、今後高値がつくことが予想されるモデルは…。

2600万円で落札された超レアなiPhone

先日Appleが開発・販売しているスマートフォン「iPhone」が、米国のオークションサイト「LCG Auctions」で高額取引され、話題となった。

落札されたモデルは2007年に製造された初代iPhoneで、落札価格はなんと190,372.8ドル(約2600万円)。2007年6月の発売開始当初の同モデル(4GB)は、当時499ドルで販売されていたため、約380倍にも価値が膨れ上がった形だ。


米・オークションサイトにて190,372.8ドル(約2600万円)で落札された初代iPhone

初代iPhoneは、これまでも人気のビンテージ品としてたびたびオークション等で高額取引が行われてきた。たとえば、オークションサイトでは2023年2月にも同モデルが63,356ドル(約876万円)で落札されており、また同年3月には別のオークションサイトにて40,320ドル(約530万円)で落札されている。

いずれも高額での取引だが、今回のケースでは、さらに上をいく超プレミアムな価格での落札となった。その理由は、どこにあるのだろう。

まず、そもそもの出荷台数が少ないということ。今回落札された初代iPhoneは、ストレージ容量が4GB。同モデルは当初「4GB」と「8GB」の2種類が販売されていたが、そのうち4GBモデルはストレージ容量の少なさから販売台数が伸びず、発売からわずか2か月で生産終了となった希少性の高い製品だ。

2007年1月に発売された初代iPhone

加えて、工場出荷時のまま保存されており、梱包や背面のラベルなどの状態が極めて良好だった点も、高額な取引となった理由のひとつだという。さらに、出品者がAppleのエンジニアリング・チームの一員であり、入手経路がはっきりしている点も評価につながったようだ。LCG Auctionsは「コレクターや投資家にとって、これ以上の逸品を見つけるのは困難」としている。

iPhoneが高額で取引されるための条件

なんとも夢のある話だが、初代iPhoneは日本未発売のモデルであり、そもそも国内において所有している人は限られている。では、同モデル以外に将来的に高値で買い取られる可能性があるモデルはあるのだろうか。

スティーブ・ジョブズやジョナサン・アイブ(Appleの元最高デザイン責任者)のインタビューを行うなど、1980年代からAppleを追い続けているITジャーナリスト・大谷和利(おおたに・かずとし)さんに話を聞いてみた。

スティーブ・ジョブズ

もちろん「古いiPhoneであれば、なんでも高値が付く」というわけではない。まずは高額で取引されるための条件について、教えてもらった。

「オークションなどで高値がつく条件としては、やはりほかのビンテージ品と同様に、未開封でラッピングや箱の外観、ラベルなどの状態がよいことです。基本的に状態がよければよいほど高くなる、と考えてよいでしょう。

結局のところ、コレクターや転売ヤーたちが落札すると予想されるので、そういった層が求めるモノとなると、どうしても『新品同様品』ということになります」(大谷)

先日19万372.8ドルで落札された初代iPhoneも、先述のとおり、やはり未開封かつ梱包の状態が非常に良好な状態のものだった。将来的にオークションなどを使って高値でiPhoneを販売したい場合は、なるべく封は切らずに、しっかりと保管しておかなければならないようだ。

今後高値が予想される狙い目モデルは…

では、全37機種ある歴代iPhoneの中で、今後高値がつくことが予想されるのはどのモデルなのか。

「iPhoneの場合は、スティーブ・ジョブズやスティーブ・ウォズニアック(Appleの共同創設者)が実際に使っていたものであるとか、ジョナサン・アイブのサインが入っているとか、あるいはプロトタイプであるといった付加価値があれば、どのモデルでも、そこそこの高値はつきそうです。

それでも、今回落札された初代iPhoneの価格を超えることはなかなか難しいと思われますし、もしプロトタイプがあったとしても、それが出品された場合には、Appleの法務部が何らかのアクションを起こしかねないと考えられます。

そういった付加価値がない場合、未開封で少しは高く落札されそうなのは、『iPhone 4』か『iPhone X』あたりでしょうか。iPhone 4はジョブズ自身がそのデザインを気に入っていただけでなく、Appleの関係者が試作機をバーに置き忘れてしまった事件が起きた“サイドストーリー”のあるモデル。一方、iPhone Xは現在のシリーズの原型となったという意味で、将来的に価値が上がる可能性があるかもしれません」(大谷)

2010年6月に発売されたiPhone 4

2017年11月に発売されたiPhone X

iPhoneのみならず、過去にはApple最初期のコンピュータ「Apple Ⅰ」のプロトタイプが671,400ドル(当時約6,700万円)以上で落札されるなど、Appleのレアなビンテージ品は今でも世界中で人気が高い。

すでに販売終了となっている製品を新品同様の状態で手にいれることは非常に難しいが、もしかしたら所有しているAppleデバイスが、将来高値で取引される日が訪れるかもしれない。Appleファンは自宅にどんなデバイスが眠っているか、一度チェックしてみるといいだろう。

取材・文/毛内達大

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