『生まれ変わりを信じて自殺する子どもが多い』という記事を読み、呆れてしまいました。
なんというひどい誤解でしょう!自殺は人生のリセットボタンではありません。人間がこの世に生まれ出るのは、とても大変なことです。魂は人間の体を得るために、あの世で長い長い行列を作り、悠久とも思える年月を待たねばなりません。順番が巡ってくると、そこで神様や守護霊が厳しく審査します。そのうえで、これこれしかじかの修行をしてきなさい、と宿題を与えられ、ようやくこの世に送り出されるのです。
〝あらゆる困難や苦労を体験し、克服し、試練に打ち克って完全な人格になるための修行をしていらっしゃい〟〝人のために身を粉にして働き、徳を積みなさい〟などなど、与えられた宿題に応じて魂は、最適な親と環境を選び出し、この世に送り出されてくるのです。
にもかかわらず自殺して、せっかく授かった命を無駄にしてしまうのは、大切な宿題や使命を放り出して、勝手に退学したり落第してしまうようなもの。死んであの世に戻ったら、再び、あの長い長い行列の最後尾につかねばなりません。その挙句、次の人生でも同じ宿題を与えられ、同じような環境で同じような人生をもう一度、やり直すことになります。リセットするどころか、同じやり直し人生の繰り返しです。
ですから自殺は、痛い苦しい思いをするだけ損。骨折り損のくたびれ儲け、なのです。