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囲碁で知育する親が増加中! 韓国や台湾では“頭をよくする習い事”として定着。「将棋よりも脳が活性化する」プロ棋士がその理由を解説

集英社オンライン / 2023年8月20日 10時1分

囲碁が知育にいい――。子育て世代のママさんたちの間でそんな噂がまことしやかに囁かれているという。囲碁を学ぶと具体的にどんな知育効果があるのか。2000年から「新宿こども囲碁教室」で子どもたちに囲碁を教えるプロ棋士・藤澤一就八段に話をうかがった。

アニメ『ヒカルの碁』の影響で囲碁教室に通う子どもが爆増

「新宿こども囲碁教室」には4歳から中学生までの約200人の子どもたちが通う。
藤澤一就八段が子どもだった昭和時代は囲碁をやる子どもは珍しく、年配の男性がやるものと思われていたが、今は一転、女性ファンも増え、子どもの習い事としても認知されてきている。

「私が教室を開いた2000年ごろ、生徒は13人ほどしかいませんでした。


それが “ゆとり教育の危機”が叫ばれ、『AERA with Kids』や『PRESIDENT Family』等で習い事としての囲碁が紹介されたり、アニメ『ヒカルの碁』(2001年放映開始)の影響もあって急に200人近くまで増えました。
アニメ終了とともに生徒数は100人以下となりましたが、『ヒカルの碁』世代が親御さんになって、ピアノやスイミングと同じように碁も小さいうちにやらせようと考える家庭が増え、コロナ禍前には再び230人もの子どもたちが教室に通うようになりました」(藤澤八段、以下同)

藤澤一就八段

韓国や台湾でも、頭をよくする習い事として囲碁が定着している。新宿子ども囲碁教室ではプロを13人も輩出しているが、ほとんどの子どもは囲碁を職業には選ばない。
とはいえ、一流大学に進学する元生徒も多く、囲碁は学業にも役立っているという見方もできる。実際、囲碁は知育にどのような効果があるのか。

「まず、集中力が養えます。普段、子どもが集中力を鍛える機会はなかなかありませんが、教室にいれば4~6時間、断続的に囲碁の問題を考えることになる。頭は使ったほうが活性化するのでこれが受験に大いに役立っていると思います。
また、囲碁は盤面が広いので、全体を俯瞰して把握する考え方が習慣になるのも知育にはいいのでしょう」

将棋よりも囲碁のほうが知育にいいワケ

しかし、頭を使う盤上ゲームといえば将棋もあるが、囲碁とはどう違うのか?

「将棋は、初手から“敵の王様を取る”という目標に向かって考える。盤面も9×9=81マスでコマの動きも決まっているため、100手前後で勝負がつきます。
一方、囲碁は、19路×19路=361ヶ所と盤面が広く、終局まで200~250手と長くて変化が多い。
そのフェーズごとに右脳、左脳とはたらかせる部分が異なるので、脳全体が活性化されるのです」

また、囲碁の強豪校には、開成中高、麻布中高、灘中高、ラ・サール中高など全国屈指の進学校の名がずらり。そんな事実も世のお母さんたちが子どもに囲碁を習わせたい理由になっているとも。

「よく進学塾や予備校に『〇〇大学に〇人入りました』という貼り紙がありますよね。その実績でいったら囲碁教室のほうが上かもしれないと思うほど、みんな優秀です。
有名大学に進学したあとに教室へアルバイトに来てくれる元生徒は、現生徒のお母さん方の憧れになっています」

教育熱心なお母さま方は、ぜひ子どもに囲碁をやらせることを選択肢に入れてみては?

取材・文/内藤由起子
集英社オンライン編集部ニュース班

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