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6月1日は防災用品点検の日。無印良品の「いつものもしもセット」で備えは十分? 防災のプロが解説します

集英社オンライン / 2022年6月1日 8時1分

6月1日は「防災用品点検の日」だ。災害大国・日本では災害に対する備えが欠かせないが、何を備えれば良いのかわからないという人もいるだろう。そんな人におすすめなのが、無印良品の『いつものもしもセット』である。しかし、もしもの時の備えはこれだけで十分なのだろうか。無印良品通であり、防災共育管理士の資格をもつtakaさんに聞いた。

『いつものもしもセット』だけで大丈夫?

みなさんはいざという時のために、災害対策をしていますか?

対策しなきゃと思いつつも、忙しい毎日の中ではどうしてもその優先順位が低くなってしまったり、後回しになったり…という方もいるかもしれませんね。防災グッズの種類が多すぎて何から準備したら良いのか分からない、ひとつひとつ揃えるのが面倒だ、収納する場所がないなどの理由から、手がつけられずにいるという声もよく耳にします。



そんな方に、無印良品の『いつものもしもセット』はおすすめです。

携帯する・持ち出す・備えるという3つのシチュエーションに応じた全3セットが販売されていますが、これから防災用品を揃える方は、災害時に役立つ15アイテムがファイル型のボックスに入った3セットのうちで一番内容が充実している「いつものもしも備えるセット」 (税込5,490円)を1人1箱、“家族の人数分”用意すると良いでしょう。

キャンプやアウトドアでも活躍する「備えるセット」

しかし、それさえ用意しておけば十分なのかというと、そうではありません。無印良品も「中身を追加して自分仕様にすること」を勧めています。「備えるセット」は、あくまでも“必要最小限の基本セット”なのです。

「いつものもしも備えるセット」の中身

「備えるセット」にプラスして準備すべきものを紹介する前に、まずは考え抜かれたセットの中身を紹介しましょう。

セット内容は以下の15アイテムです。別売りでも購入できるものはカッコ内に料金(税込)を記していますので、必要に応じて追加してくださいね。

15アイテムがセットになった「いつものもしも備えるセット」の中身

1.不織布マスク・L 5枚入り(250円)
2.除菌シート 12枚(120円)
3.携帯用救急絆 10枚入り(100円)
4.EVAケース・ファスナー付・B6(100円)
5.いつものもしもハンカチ
6.家族で決めておく連絡のルール
7.エマージェンシーシート(490円)
8.大判ボディシート 1枚入(100円)
9.耳栓・ケース付(290円)
10.コンパクトヘッドライト(990円)
11.撥水サコッシュ 黒(990円)
12.キャンドル ミニ 12個入(290円)
13.巻いて結べる長タオル・極薄手
14.袖口が長い軍手(199円)
15.非常用トイレセット(990円)

「備えるセット」がおすすめの理由

1〜6の、不織布マスク、除菌シート、携帯用絆創膏、いつものもしもハンカチ、家族で決めておく連絡のルールは、B6サイズの「EVAケース」に収め、普段から防災ポーチとして携帯することができます(この1〜6は「いつものもしも携帯セット」の中身と同じです)。

いつものバッグに入れて持ち歩いて

優れたアイテム揃いの「いつものもしも」セットの中でも特に工夫されているのが、「いつものもしもハンカチ」。約52cm×52cmと大きめサイズで、もしもの時にも活用できるアイデアが16通りプリントされています。災害時には、手元にあるものを活用する“知恵”も必要になりますが、このハンカチは何をどう使うか?を考えるきっかけにもなるでしょう。

もしもの時に役立つ16ものアイデアがプリントされている

また「家族で決めておく連絡のルール」も、家族の連絡先に加え、災害時の集合場所・避難場所まで書き込め、災害用伝言ダイヤルの使い方なども記載されている有難いアイテム。こちらは無印良品のHPでも公開されているので、家族分プリントアウトし、各自携帯しましょう。
https://www.muji.com/jp/feature/559811/pdf/emergency-contact-guide.pdf

この裏には、家族や安否確認をとりたい人の連絡先が記入できます

「備えるセット」のパッケージサイズは約幅7.5×奥行32×高さ24cmと、無印良品のPPファイルボックスとほぼ同じでコンパクトなので、棚やデスク下に収納しやすく、保管も邪魔になりません。フタ付きで中身が取り出しやすいのも魅力です。

収納スペースにすっぽり収まります

側面には購入時期と点検時期を、裏面にはアイテムの使用期限を記入する欄がそれぞれあるので、中身の管理も効率よくできます。パッケージにまで備えた後の配慮がされている点は、さすが無印です。

「防災用品点検の日」ごとに点検を

最低限追加したほうが良いものは……

いつものもしもセットは『これさえあれば大丈夫』というよりは、最低限必要なものをセレクトした“防災の基本セット”として販売されているものなので、各自必要な備えを追加する必要があります。

「備えるセット」だけでは十分とはいえません

必要なものはお住まいの環境や住宅形態、家族構成などにより異なりますが、自宅避難が可能な場合において、最低限追加した方が良いものは次の通りです。

・水(飲料水、調理用など。1日1人あたり3リットルが目安)
・非常食(3日分)
・簡易トイレ(家族分・必要な場合はおむつ、ペット用のトイレも用意)
・トイレットペーパー、ティッシュペーパー
・灯り(ランタン・懐中電灯など)
・カセットコンロ・ガスボンベ(1日1本)
・充電式などのラジオ・乾電池・携帯電話の充電器
・口腔衛生グッズ(歯磨きシート・マウスウォッシュなど)

その他、生理用品・常備薬・現金なども用意しておくと良いでしょう。

大規模災害発生時には1週間分の備蓄が望ましいと言われていますが、一度に揃えるのが難しいようでしたら、まずは3日分を目標にしてください。

また、「備えるセット」にはキャンドルミニが含まれていますが、別途ライトと対応する電池を備えることをおすすめします。キャンドルは避難所では使えませんし、余震が続いている時やガス漏れの恐れがある場合は、火災の原因にもなるからです。

ライトと電池は別途用意するのがおすすめ

「いつものもしも備えるセット」だけでは備えは完全とはいえませんが、防災が後回しになっている方や何から始めればいいか分からない方には防災のはじめの一歩としておすすめです。

購入後に「自分や家族にはプラス何が必要か?」を考え備えることで、だんだんと災害を自分ごととして捉えるようになっていくはずです。セットの中身は普段使いもできるので、“いつもの備え”としてもぜひ活用してくださいね。

構成/まのまま 文/taka

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