編集部:
アベさんって防災の本の他に防災セミナーや講師の活動をされているんですよね。
アベさんが防災に力をそそぎ続けられる原動力って何ですか?
アベさん:
一番は2011年の東日本大震災のときに感じた無力感なんです。
自分の生活にいっぱい、いっぱいで何もできないのが悔しかったんです。
家も家族も無事で若くて元気だったので、被災地ボランティアとか泥かきボランティアに行って、少しでも何か役に立ちたかったんですが、1歳7ヵ月の長男を抱えて行くのは難しくて何もできないままでした。
震災後に自宅で続けられる防災を試行錯誤して、自分なりの最適解が見え始めた頃、2016年3月11日から、震災のときのこと、役に立ったグッズやアイデアをイラストにしてブログに記録し始めました。
その約1ヵ月後、熊本で大地震が発生してきっと5年前の私たちのように生活に困っている人たちがいる!!
そう思って防災のイラストをSNSに投稿したところ…とても大きな反響がありました。