「仕事ばかりで人間活動する時間がなかった」原幹恵が芸能活動を休止した本当の理由。「結婚したいと思った人はいた」過去には恋愛も
集英社オンライン / 2023年9月3日 12時1分
グラビアでブレイクし、その後も女優として活躍していながら、2018年に突如、芸能活動を休止した原幹恵。2020年に活動を再開し、今年でデビュー20周年を迎えた彼女が語る、休業した本当の理由と活動休止中の生活。
休業理由は“人間活動”のため
――2020年に活動再開されてますが、きっかけは何なのでしょうか。
一応、インスタグラムの開設から活動再開という感じですね。2020年の秋くらいなんですけど、どこの事務所にも入っていないなかで、インスタグラムを始めました。それでもファンは見つけてくれるんですね。
そのタイミングでデビュー当時の女性マネージャーから「仕事の話がいくつか来てるから一回会う?」と連絡をもらい、私もお仕事を再開したいと思っていたし、マネージャーさんもフリーだったから「フリー同士、なんか楽しいことをしようよ!」みたいなノリでした。
――そもそもなぜ活動休止に? 事務所の発表では「海外留学を希望」ということでしたが。
海外にすごく興味があったのは事実です。ただ、もとをたどると“人間活動”をしてみたいというのがありました。
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――人間活動?
当時の事務所はすごくルールが厳しくて、16歳からお仕事を始めて寮生活が始まって、外泊はダメ、門限あり、(新潟の実家への)帰省も年2回しかダメって感じで、仕事場と寮の行き来しかしていなかったんです。
23歳で寮を出ても、休日に何をするかを事務所に報告しなきゃいけなかったりとか……。
――確かに厳しい……。
もちろん管理する側の気持ちも理解できますし、私自身、よかった部分もあると思います。でも「何時に〇〇駅の改札に来て」と言われればそこに行って、道もわからずただついてって現場に入るだけみたいな、マネージャーさんがなんでもやってくれる生活をずっと送っていたんです。
それで29歳になったときに「自分の意思なんてどっかにいっちゃったな」「このままじゃ何もできない人になっちゃうな」と考えるようになって……。
留学先のバンクーバーで学んだこと
――そう思ったことが休業のきっかけだったんですね。
どんどん自分が何も経験できていない浅い人間な気がしてましたね。それで海外で生活してみたいと思い、親友の1人が当時、カナダのバンクーバーに住んでいたので、一度仕事をお休みしてバンクーバーへ留学してみようと。
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――留学中はその親友のおうちに宿泊していた?
いえ、現地のおばあちゃんがひとりで住んでいる家にホームステイしていて、そこから語学学校へ通っていました。
――当時の生活を振り返ってみて。
憧れの海外っていうのもあって面白かったですよ。ただ、勉強自体は楽しくても毎日同じ時間に起きて、同じバスに乗って同じ時間に家に帰るって生活は辛かったですね。
芸能界では家を出る時間も毎日違うし、会う人も違う。こういう決められた時間に決められた場所に行く生活って中学生ぶりで、芸能界では本当に刺激的な毎日を送らせてもらっていたんだなって。
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――芸能界が恋しくなってしまったと。
もちろんとっても学びもありましたよ。クラスメイトの国籍はさまざまですが、日本人もたくさんいて、出身地も年齢もバラバラ。留学した理由もそれぞれ違うし、絶対東京で今までの仕事をしてたら会えなかった人たちと出会えたのが、すごく感慨深かったです。
そのときのクラスメイトのみんなとは今でもメッセージのやりとりをしてます。その面では留学して本当によかったと思ってます。
――カナダにはどのくらい滞在したんですか?
2018年の夏から冬にかけて4ヶ月くらいです。その後、帰国して2019年の春からインテリアデザインの専門学校に週1で1年間ほど通いながら、古いマンションをリノベーションする仕事をさせてもらっていました。
女優としての原点
――そうだったんですか⁉ しかし、2020年の秋に復帰することになります。どのような心境の変化があったんでしょうか。
女優業もグラビアも、やっぱり人に見られる……というと語弊がありますけど、そういう仕事が私は好きだなって。
――そもそも、いつから芸能界に憧れていたんですか?
子どものころからの夢でした。『プリティ・ウーマン』のジュリア・ロバーツさんとか『極道の妻たち』の岩下志麻さんを見て、子ども心に「あの人たちは女優さんってお仕事なんだ。私もやりたい!」と思っていて。
小学校6年生のときに、よくある“20歳の自分に向けて手紙”で「私は女優になっているでしょう」って書いてましたから。それで新潟のド田舎出身だから騙されたら困るって「(第9回)全日本国民的美少女コンテスト」に自分から応募したんです。
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――グラビアで人気になったことがきっかけとはいえ、念願の女優活動。印象に残っている役はありますか?
やっぱり初めてお芝居をさせてもらった『キューティーハニー THE LIVE』(で演じた主役・如月ハニー役)ですね。
小学生のころにアニメの『キューティーハニーF』を見て憧れてたので、「絶対にその役をやりたい!」と思い、オーディションにのぞみました。だから合格と聞いたときは“夢が叶った”みたいな感覚はありましたね。
あとはキャバクラを舞台にした『嬢王』(シーズン2「Virgin」、シーズン3「〜Special Edition〜」)というドラマはすごく好評だったし、作品に対しての向き合い方を学べたのでとても印象に残ってます。
それぞれの年代で恋愛をしていたけれど
――復帰して女優活動は順調?
本格的に復帰したのが去年くらいからなので、まだまだです。先月上演していた『呪怨 THE LIVE』(8月12日~20日)という舞台が復帰後にがっつりお芝居した最初の作品ですね。
――今後はどのような役に挑戦したいですか?
やっぱり舞台に出ると作品への向き合い方がすごく勉強になるし、その時間がすごく好きなので、いろいろと舞台に挑戦したいなとは思っています。
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――ちなみに今は、恋愛も自由ですよね。
はい。もちろん以前も、それぞれの年代で恋愛はしてましたよ。私も一応人間なんで(笑)。結婚したいと思った人は確かいたと思いますけど(笑)、プロポーズされたわけじゃないですし。ホント、タイミングなんで。
――今、ご結婚を意識したりは?
今はまだ考えてないですね。一般的に36歳って結婚適齢期なのかもしれませんけど、まだやりたいことがたくさんあります。もちろん結婚はしたいし、すると思いますけど、あとはタイミングですね。
――いいタイミングでいい人と出会えるといいですね。デビュー20周年ということで、改めて決意表明をお聞かせください。
お休みしていた期間もあって自分では「そんなに長くやってたんだ⁉ びっくり」って感じなんですけど、去年から再スタートで新しくまたやっていこうという気持ちもあります。だから今までにない自分を、少しでも多くのみなさんにお届けできたらと思います!
後編ではグラビアアイドル時代のマル秘エピソードを聞く!
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
撮影/石田壮一
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