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後藤真希36歳の真実 Part.3 「私、歌に自信がないんですよ。歌に自信がないから、うまくその曲を表現できているか、いつも不安なんです」

集英社オンライン / 2022年5月24日 9時1分

モーニング娘。を国民的アイドルへと大躍進させた立役者であり、アイドル界のレジェンドとも言える後藤真希。ライブ、写真集、YouTubeなど、精力的に活動を続ける彼女は、36歳を迎え、芸能界生活を20年以上過ごした今、なにを思うのか? Part.3では、10年ぶりのライブ、そして歌に対する想いを語ってくれた。

10年ぶりのライブに完璧主義者・後藤真希は!?

――去年(2021年)の12月、そして今年の3月には10年ぶりのライブ「後藤真希 Billboard Live ~Reply~」が開催されました。

今回、セットリストは90%くらいは自分で考えました。このライブ会場で、バンドスタイルで…というのは、スタッフさんが考えてくれました。バンドスタイルで歌うというのは初めてで…ハロー!時代に「Rockですよ!」というライブでバンドをバックにやったことあるけど、あれはどちらかというとパフォーマンスを見せるものだったので、歌を聴かせるというのとは違いましたからね。



――確かに、今回は後藤真希の歌を聴かせるライブでした。

私、歌えるのかなって…そう一番思いました。

――そこですか! 長く見ているファンは、そこは心配していませんでしたが…。

いやあ、なんとかなったので、安心しました。

――本人は、そんな感じなんですね。ファンからするとこれまでの経験上、後藤真希はちゃんと仕上げて来るよねとしか思っていませんでしたが…。

本当にリハーサルをやっている時間が、なかったんですよ! 12月は2.5日くらいしかなかったし、3月の追加公演なんか1日だけですよ! よく言われてますけど完璧主義者というようなタイプだと思うんですけど、自分の中でまだ完璧になっていないところが多かったから、ほんっとに不安で! だから大阪でやった1回目のときは、もう手も足も声も震えてしまって、膝が笑っちゃってましたもん(笑)。
…でも、いざステージに立って数曲歌っていくうちに、ようやく昔やっていたライブの感覚っていうのを、思い出しましたね。

――そういう感覚だったんですね。

だって、本当に約10年ぶりのライブですよ。10年のブランクがあって、いきなりステージを、作らなければならない。相当なプレッシャーでしたね。

――いやいや、ファンからすると、完璧でしたよ。

私、歌に自信がないんですよ。歌に自信がないから、うまくその曲を表現できているか、不安でした。だけど、ライブをやっていくと成長するじゃないですか。だからまあ、ライブを重ねて、表現できるようになっていったのかなと思っています。

――ハロー!のソロになってから、特に「はたち」(2005年9月23日、20歳の誕生日からスタートしたツアー「後藤真希 CONCERT TOUR 2005 AUTUMN ~はたち~」のこと)以降くらいは、ライブツアー中にどんどん変わっていく、進化していくのを感じていました。

そうそうそうそう、何度もやっていくなかで、その場の空気で、自分でやれることをやっていきましたね。

――正直、歌に自信がないというのは、これまで聞いたことがなかったので意外です。それは、ハロー!時代もそんな感じだったんですかね?

ハロー!のときは、もはや歌っていたっていうよりも、全体的なバランスだったのかなって思いますね。

――歌唱力ではなくて、パフォーマンス全体で魅せるいう感じですかね。

当時はダンスとか、パフォーマンスとかがメインだったと思います。それと比べて今回のライブは、歌を聴かせるのがメインなんで、全然違いましたね。

後藤真希ファンは元アンチが多い?

――今はさまざまな活動をしていますが、その中でライブで歌うというのは、後藤さんの中でどういう位置にあるんですか?

ほかの活動とはまた別物なんですよね。年に1回くらいできたらいいなとは思っています! ここから何かまた、いろんな企画を考えているんで、今年はファンのみんなに楽しんでもらえるような1年になるんじゃないかな?

――やはり、歌は歌っていきたいですよね?

う〜ん、難しいのはやだよ〜。だって大変なんだもん(笑)。YouTubeの「歌ってみた」ですら大変なのよ! 数日後に収録なんで、譜面と歌詞カードに、ものすごい細かくいろんなことをメモしてるのよ。

――さすが、完璧主義者ですね。「歌ってみた」映像ではもう、完璧に歌っていて、まあそれは昔からでしょうけど。

(笑)。なにもなかったかのようにね。

――別に私、努力してませんよという雰囲気を出してるところがね、昔から変わらず、素晴らしいです。

(笑)。だからさ、一部の方たちにスカしてるとか、ただこなしてるだけとか、言われちゃうんですよね。

――(笑)。正直なところ、自分も最初は後藤アンチだったんですよ。でも、ライブに行き始めて、ステージを見るようになると「あれ? 後藤真希って、なんかすごいな」と思って、ちゃんと追っていくと裏で人に見せずに努力もすごくしてるんだというのが分かってきて、それで好きになったんですよね。

まあ誰にも言わなかったけど、ハロー!時代もライブがあった夜、自分で納得がいかないと、家に帰ってきて、さらに1〜2公演してたからね(笑)。

――それはすごい!

幕張の「G-Emotion Final」(2011年12月に行われた「後藤真希 LIVE G-Emotion Final 〜for you〜」のこと。この後、長期休養に入った)では、リハ期間ほぼ寝てなくて、夜11時ぐらいまでリハーサルして、その後メンテナンスで1時間半ぐらいマッサージ行って、帰ってからその日の映像を全部確認しながら、細かいところを覚えてとかやってたら、毎日寝るのが明け方になってて、全然寝てなくて、どんどん声がかすれていって…。

――あの頃は今のファンクラブもないですし、SNSとかでも発信されてなかったので、そんな感じだったのを知りませんでした。

あの時も、しばらくライブをやってなくて、初めてのソロライブだったから、初めてやる曲が多すぎて。

――確かにそう言われるとそうでしたね。

そう、だからあのライブで、どの曲が一番楽しかったかっていうと、「盛り上がるしかないでしょ!」(ハロー!ソロ時代のライブ定番曲)だからね(笑)。

――! ファンたちもテンションが凄かったですしね(笑)。あとは、あの車にのって会場を1周するというやつでしたしね。

20年間完璧主義者の現在とこの先

――完璧主義者だというのは、昔から言ってますけれど、20年以上それを続けてきてるようなもんじゃないですか?

う〜ん、お仕事をしているときは、もちろん体力もいるし頭も使うし、いろんな表情をするし、終わるとどっと疲れるんですよね。

――はい。

だけど、気分はいいんですよ。

――ああ、そうなんですね。

そういうのって大事なんだよなと思って、ずっといる。

――なるほど。それはもちろん、お仕事に対して真摯に向き合って、完璧にやっているからですよね。

ただそれを、ずっと続けてこられたというのは、本当にファンの子たちがいるからというか、ちゃんと見てくれてるからというか、そういうのが大きいのかな。みんながいるから、やれる。

――後藤さんは現在の活動、ライブもやれて、YouTubeもやり、ファンクラブもあり…という状況に満足していますか?

そうだね。これぐらいがちょうどいいかな。さっきも言ったけど、全部完璧にしたがっちゃうから、やることが増えると全部完璧にしなきゃいけないから、プレッシャーにね、押し潰されちゃうでしょ。だから、いまくらいが、ちょうどいいの。

――もう再来年、2024年には芸能生活25周年ですね。

そうか…まあその時は、なにかあるかもね。

――今後、こうなっていきたいとか、なにをやりたいとかはあります?

やりたいことはいっぱいあるの。歌以外では、こういうのを作ってみたいなとか、自分オリジナルでこういうのできたらいいなっていうのがありますかね。歌関係となると、「後藤真希は本当はこういうのを作りたかった、歌いたかった」みたいな曲を作ってもいいのかなとは思ってます!


撮影/キンマサタカ
取材・文/岩岡としえ

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