少し前、タイパ重視の現代においては流行歌のイントロが短くなっているというようなトピックがあった。同時にB’zの「LOVE PHANTOM」の異様なイントロの長さも改めて話題になっていたと記憶している。
テレビ番組も同様だなと感じることは多い。
例えば、番組最後のスタッフロールは昔のような目で追えるスピードでは流れず、一時停止しないと確認できないくらいの勢いで過ぎていってしまう。
では、テレビ番組のイントロともいうべき番組冒頭はどうだろう。
昭和のテレビ番組では、多くの番組で毎回長い口上が述べられていた。
有名どころでは桂小金治が司会の『それは秘密です!!』(日本テレビ系列)なんかがそうだ。
「雨止んでひと傘を忘る。兎角人間は時の流れに過ぎし日のことを忘れがちなものです。推理と思い出のご対面。それは秘密です!!」
ここまで長いフレーズを話してから番組本編はスタートしていたのである。