元々は主演ではなかった、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマーティ役。戸田奈津子が実際に会ったマイケル・J・フォックスの実像
集英社オンライン / 2023年10月28日 13時0分
〈ハーバード大卒の超インテリ女優ナタリー・ポートマン 『レオン』以降代表作に恵まれていないが…〉から続く
字幕翻訳の第一人者・戸田奈津子さんは、学生時代から熱心に劇場通いをしてきた生粋の映画好き。彼女が愛してきたスターや監督の見るべき1本を、長場雄さんの作品付きで紹介する。
映画で演じたマーティそのまんまの好青年
マイケル・J・フォックスの代表作といえば、やっぱり『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985~)シリーズよね。元々はエリック・ストルツが主役を演じる予定だったけれど、イメージに合わなかったため途中でマイケルに交代したのはよく知られた話。
彼に実際に会ったときは、映画で演じたマーティそのまんまという感じの好青年でした。本当に適役だったと思います。
タイムマシンが登場するお話はいっぱいあるけれど、この作品のシナリオライター(ロバート・ゼメキス監督とボブ・ゲイルの共同脚本)が秀逸なのは、通常のタイムスリップ物のように歴史上の偉人をからめるのではなく、市井の主人公の家族の物語にしたところ。目の付け所が本当に素晴らしいと思いました。
過去にタイムスリップしてお母さんに恋されるなんて、最高におもしろい! コメディセンスが光ってますよね。宇宙人が登場するだけのSFは私にはお呼びじゃないけど、この映画にはちゃんと人間ドラマがあるし、特撮にも理由がある。今見ても笑えておもしろいし、長年映画ファンから愛され続けているのも納得です。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)Back to the Future 上映時間:1時間56分/アメリカ
1985年、高校生のマーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)は、近所に住む科学者のドク(クリストファー・ロイド)が開発したタイムマシンで1955年にタイムスリップしてしまう。その時代の若きドクに助けを求めたマーティだったが、父と母の出会いを邪魔してしまい、自分の存在が消滅してしまう危機に直面する……。世界的に大ヒットした、ロバート・ゼメキス監督の出世作。『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』(1989)『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』(1990)のふたつの続編が製作された。
マイケル・J・フォックス
1961年6月9日生まれ、カナダ出身。ドラマシリーズ『ファミリー・タイズ』(1982〜1989)で主人公のアレックス・キートンを演じ、一躍注目を集める。そして『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)のヒットによりハリウッドスターの仲間入りを果たす。『摩天楼はバラ色に』(1987)、ドラマシリーズ『スピン・シティ』(1996〜1997)などに出演。30歳のときにパーキンソン病と診断され、1998年に病気を公表。その後は『スチュアート・リトル』(1999)などアニメ映画の声優やシットコムドラマ『マイケル・J・フォックス・ショウ』(2013〜2014)などに出演。2020年に俳優引退を表明。2022年にアカデミー賞のジーン・ハーショルト友愛賞が授与された。
語り/戸田奈津子 アートワーク/長場雄 文/松山梢
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