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朝から晩まで野球を見ている石橋貴明が後輩・阪神タイガースの原口文仁を心から「かっこいい」と思った瞬間

集英社オンライン / 2023年10月29日 10時1分

今年の日本プロ野球の公式試合も残すところは日本シリーズのみとなった。そんななか、とんねるず・石橋貴明さんがパ-ソナリティを務めるラジオ番組『SPORTS BULL presents 石橋貴明のGATE7』(TBSラジオ・日曜午前7:00)が面白い。野球を熱く語る貴さんに現役選手との交流、さらに「かっこいい」と語る帝京高校の後輩について聞いた。(全3回の2回目)

#1

朝から晩まで、野球漬けの日々

――貴さんは野球だけでなく様々なスポーツに造詣が深いですが、その中でも『石橋貴明のGATE7』は、「野球」に特化したラジオになっています。

TBSラジオから「野球で日曜日の朝に1時間話してくれませんか」って言われて。最初は「朝7時に野球の話を聞く人いるの?」って思ったんです。



でも、たくさんのプロ野球OBの方に出ていただいたり、ほかにも野球用具メーカーの方や、女の子のプロ野球ファンが多くなったから、そういった女の子の野球ファンだけを呼んだ回(2021年8月22放送の「真夏のプロ野球女子会」)だとか、いろんな企画をやっていたら、けっこう1時間の番組をやれた。

今はスポンサーが変わっちゃって30分番組になっちゃったんだけど(笑)。それでも30分で濃い話を聞けています。こんなに長く続くと思わなかったんですけど、野球の話だけで番組ができて非常に楽しいですね。

とんねるず・石橋貴明さん

――番組での貴さんの野球の知識量に驚かされますが、ふだんどのくらい野球を見られているんですか。

今なんかは大変ですよ。午前中にMLBのポストシーズンを見て、夜にプロ野球を見て。プロ野球もクライマックスシリーズは18時同時にプレーオフだから、もうコレもん(リモコンで何度もチャンネルを変える仕草をしながら)で見てます(笑)。

夏の高校野球のシーズンなんかは1日中ずっとですからね。朝8時から第1試合を見て、途中チャンネルを切り替えてBSで大谷(翔平)くんを見て。土曜日はプロ野球がデーゲームじゃないですか。高校野球を見ながら、J SPORTSとかスカイAで配信しているMLBやプロ野球の中継も、ととにかくグッチャグチャに見てましたね(笑)。

その夜にはまたプロ野球のナイターも見ていて「俺って1日中野球見てて、すげえな」って思います。そこにきょうはボクシングを見ないといけないとか、別のスポーツも入ってくる。だからグッチャグチャですよね。

阪神・原口文仁は後輩だけど男としてかっこいい

――そうした中継を見ながら、いいプレーがあったら親交のある選手にLINEを送るそうですね。どのくらいの人数に送られるんですか。

そんなに多くなくて、本当に限られた人数だけですね。すっげえよかったシーンがあれば「あれはよかったね」とか。

最近だったら、ラオウ(オリックス・バファローズの杉本裕太郎)がこの間、味方がセンター前に打った際に2塁から一気にホームベースまで帰ってきたので「ラオウ、すげえ足速いんだね」って送ったら、「貴さん、俺でかいですけど意外と速いんですよ」って返ってきて(笑)。ただ毎試合、毎試合送っちゃうとうるせえなとなっちゃうから、気になったシーンのときに送ってますね。

ほかにも阪神タイガースが18年ぶりにリーグ優勝したときに、原口(文仁)が帝京高校の後輩なんで「おめでとう」と送ったんです。

彼は代打の切り札で、本当に終盤の勝負のときに出てくるから、前半はほとんどベンチに座ってるじゃないですか。だけど、あいつがちゃんと野球やってんなと思うのは、チェンジになると必ず、まず一番最初にベンチから出て、みんなにナイスプレーって声をかけて鼓舞している。

常に気持ちが試合に入っているし、そういう姿をたぶん野球の神様は見ている。
だから、「原口、絶対にここぞというときに、神様が見てくれているから、準備だけは怠らないようにがんばれっ」てLINEを送ったんです。そしたら「ありがとうございます」って返ってきました。

そういう姿って、後輩だけど男としてかっこいいじゃないですか。

僕も小学校のときにはプロ野球選手になりたかった。だけど、なれなかった。彼らはその野球を職業としてやっていて、しかも気持ちが入っている姿を見ると、本当にかっこいいなと思う。

プロ野球選手としてやれる期間は短いし、原口だってあと何年野球をやれるかわかんないけど、そういう姿をちゃんと後輩だとか、野球をやっている子どもたちに見せることは非常に大事なんです。

今年、侍ジャパンがWBCに優勝して、今の小学生があと10年とか経ったとき「あのときに大谷選手が優勝した姿を見て、野球をやり始めました」とか「もっとがんばろうと思いました」と振り返る。それこそが、野球がずっと長く続いていくことなんだなって思うんです。

なので、野球選手はかっこよくないといけない。みんなの憧れだからかっこよくないといけないと思っているんで。だから、いいプレーがあったときにはまたLINEするんです。

慶應高校優勝で野球界に期待していること

――WBCの盛り上がりの一方で、番組でもたびたびお話をされていますが、野球人口は年々減り続けています。

夏の高校野球の決勝戦のときに、参加校数が全国3486校と言っていて、えっ、そんなに少なくなっちゃってるのって驚いて。一時は4000校以上あったんですよ。それがこの10年くらい、年々減ってるんです。

ずっと言ってるんだけど、サッカーって、冬の全国高校サッカー選手権大会の参加校が4000校くらいあるんですよ。そこにJリーグの下部組織のユースチームもある。高校野球の人数が12万人くらいだから、サッカーの場合は選手権に出る子供たちに加えて、ユースチームの子もいるから、その倍ぐらいはいるんじゃないのかな。

子どもたちに、小さいときにサッカーを始めたきっかけって何と聞くと「かっこいいから」って言うんです。それは髪の毛が自由だったりとか。でも今回、慶應高校がエンジョイベースボールで夏の甲子園で優勝して、みんなが「おっ」となった。

慶應高校が優勝したときにいろんなところから「慶應高校についてどう思いますか」って聞かれたけれど、すごくいいと思うんです。

常に1つの考え方だけが力を持つことって非常に危険で。それがあまりにも巨大化していくと、それ以外のものは全て弾かれちゃう。それってすごくやばいことだと思うんですよ。

だけど、慶応高校みたいに髪を伸ばしていい、いつも笑いながらプレーしてOKっていうチームが頂点に立つと、次は慶応高校を倒そうとして、ガッチガチで坊主っくりの「オラーッ、気合いだぞ」っていうチームがまた現れると思う。

そこがぶつかりあって、勝った負けたってやる。すると今度はエンジョイベースボールとガッチガチの中間ぐらいの、また違うチームが現れる。そうやっていろいろなものがぶつかり合っていくことが次への発展につながる。

今回、新たに慶應高校が勝ったことによって、また一つの展開ができるし、野球界にまた違う流れが起きてくると思います。

取材・文/徳重龍徳 撮影/名越啓介

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