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「るろうに剣心 京都編」最速レポート。数々の死闘を収めた、原作ファンも垂涎の最先端ミュージカルを刮目せよ!

集英社オンライン / 2022年5月25日 14時1分

ミュージカル「るろうに剣心 京都編」が、2022年5月17日(火)~6月24日(金)までIHIステージアラウンド東京で上演される。本記事では、ゲネプロ(最終リハーサル)の様子をお届けする

IHIならではのグッとくる演出

「るろうに剣心 京都編」は、漫画家・和月伸宏先生のマンガ『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』の中でも特に人気の高い“京都編”を原作としたミュージカルだ。

京都編がミュージカルとなるのは初めてのことで、文部科学大臣賞や読売演劇賞、紫綬褒章を受章するなど、日本のミュージカル界を代表する演出家の小池修一郎が脚本・演出を担当。主人公の緋村剣心を演じるのは、今年俳優生活20周年を迎える小池徹平だ。

今作の見どころとして、まずは舞台演出をあげたい。ミュージカル「るろうに剣心 京都編」は、日本で唯一、客席が360度回転する劇場「IHIステージアラウンド東京」で上演される。

https://youtu.be/Z8ypdI9YwiE
左右の幕には映像が映し出される

本劇場は、360度回転する円形客席の周囲を、巨大な幕(スクリーン)とステージが取り囲む構造となっている。場面転換の時は客席と幕が移動する仕組みで、幕が閉じられているあいだは幕に映像が映し出されるので、世界観に入り込みやすい。

神谷活心流道場での一幕

セットだけでなく幕への投影もうまく活用して物語が進んでいく

原作を知っている方ならご存じだと思うが、“京都編”は様々な場所で、出会いや別れ、死闘が繰り広げられることもあり、重要なシーンが多い。

原作より華やかさが増した「極悪人」

それをミュージカルで網羅するのは難しそうに思うが、第一幕(ミュージカルは第二幕まである)だけでも、「神谷活心流道場」「御庭番集の墓標」「新月村の志々雄が滞在する館」「京都(葵屋前)」「志々雄のアジト」「白山神社境内」などがセットとして登場しており、場面転換の多さには驚かされた。

駒形由美(伶美うらら)は艶やかな演技と歌を披露

物語は、原作コミックスの7巻〜18巻くらいまでを3時間に詰め込んでいるので、少々駆け足感も否めないが、原作へのリスペクトが十分に感じられる出来栄えだ。また、物語を彩る歌や踊りにより、キャラクターの心の内を知ることができるのもミュージカルならでは。

特に志々雄真実(黒羽麻璃央)が、ミュージカルならではの演出で、原作より華やかさが増した「極悪人」になっている。セリフも多く、自信に満ちあふれた立ち振る舞いは、剣心との対比がより際立つ構成になっているように感じられる。

見逃せない 殺陣・必殺技・奥義の演出

第一幕だけでも、剣心と瀬田宗次郎(加藤清史郎)の抜刀術を打ち合う「天剣」対決や、十本刀“刀狩”の張(才川コージ)との対決などいくつも見所がある。「天剣」対決は原作と同じく一瞬の出来事ではあるが、張との対決は舞台を縦横無尽に使った、アクロバティックな動きで魅せてくれた。

志々雄真実との最後の一騎打ちでは、飛天御剣流・龍槌翔閃(りゅうついしょうせん)の二連撃からの、龍巻閃(りゅうかんせん)・「凩」(こがらし)・「旋」(つむじ)・「嵐」(あらし)の五連撃も再現されていた、はずだ(一瞬の出来事だったため確信まではいかず)。

このように、数々の激闘を楽しめるのもミュージカル「るろうに剣心 京都編」の見どころだろう。

十本刀の丁寧な演出

最後に個人的にグッときたシーンを紹介する。

それは、「十本刀」集結のシーンだ。筆者は、仕事でチームをつくったり、チームに呼ばれたりする時に「十本刀を集結する」とか言ってしまうぐらい「十本刀」というネーミングが気に入っている。だからこそ、集結シーンは心が躍った。

さらに、十本刀の集結シーンは、1人1人の見せ場が用意されている。志々雄一派が好きな人には特に刺さることだろう。

ミュージカル「るろうに剣心 京都編」は、IHIステージアラウンド東京にて2022年5月17日(火)~6月24日(金)まで上演。原作でも人気の“京都編”を迫力ある殺陣や歌で楽しめるので、原作ファンはもちろん、演劇好き、ミュージカル好きもぜひ劇場で体感してほしい。

公開情報

■タイトル
ミュージカル『るろうに剣心 京都編』
■公演期間・劇場
2022年5月17日(火)~6月24日(金)
東京・IHIステージアラウンド東京
■原作
「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」和月伸宏(集英社 ジャンプ コミックス刊)
■脚本/演出
小池修一郎(宝塚歌劇団)
■音楽
太田健(宝塚歌劇団)/和田俊輔
■出演
小池徹平 黒羽麻璃央 松下優也 加藤清史郎 岐洲匠 奥野壮
井頭愛海 鈴木梨央 伶美うらら 山口馬木也 加藤和樹 ほか
■特別協賛
くら寿司
■主催
TBS/ディスクガレージ/ローソンエンタテインメント/電通/梅田芸術劇場
■公式HP
https://www.ruroken-musical.com
■公式Twitter
https://twitter.com/rurokenmusical
■クレジット
©和月伸宏/集英社

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