「カサンドラ症候群」とは、パートナーや家族が、発達障害の一つであるアスペルガー症候群(ASD)であるために、コミュニケーションや情緒的な相互関係を築くことが難しいため、不安や抑うつなどの心身の不調をきたしてしまう状態のことを指す。特に、アスペルガー症候群の夫とそれを支える妻というパートナー関係性で起こるケースが多いと言われている。
現在はまだ病名としては認定されておらず、「状態」として認知されている症状だが、漫画『夫と心が通わない カサンドラ症候群で笑えなくなった私が離婚するまでの話』がSNSで話題を呼ぶなど、少しずつ世間の理解と周知が進んでいる。
夫がアスペルガー症候群で、妻がカサンドラ症候群に陥り、離婚してしまうまでの過程を描いた本作品はSNSで話題を集めた漫画がきっかけとなっている。書籍化した経緯を担当編集者に聞いた。