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大晦日の縁起食は年越しそばとは限らない! 北海道で大晦日に一番売れるメニューとは

集英社オンライン / 2023年12月5日 11時1分

旬をおいしく食べて、年中行事を見直せば、運気が上がる。出雲大社、伊勢神宮、東京大神宮など名だたる神社の大絵馬を手がけた絵馬師の永崎ひまる氏が、幸運を呼び込む食べ方や暦を感じて暮らすコツを指南する。近著『絵馬で開運! しあわせごはん暦』より一部抜粋、再構成してお届けする。

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師走 12月の口福

旧暦12月の和風月名で、師僧が経をあげるのに忙しい時期であちこち走り回ることや、四季の果てる月だからなど、いろんな由来がありますが、とにかく年の瀬で忙しい月となることを意味しています。寒さも本格的になってくるこの月は気忙しいけれど楽しいイベントごともたくさんです。

【12月の暦と開運話】
大掃除、お正月の準備、冬至、大晦日など、運のデトックスをすることの多い時期といえます。これをすることで、来る年がまたいい年になるように準備することができるのです。10月20日あたりからの3か月に次の年の準備をした方がいいといわれますが、その最終調整が12月の役割と言えるでしょう。この時期は寒さも本格的になり風邪も引きやすくなりますから、食事でも栄養をとるよう心がけましょう。そして大切なのは、手洗い、うがい、乾燥しないようにすること。体は資本ですから忙しさにかまけて気を緩めないようにしましょう。



【12月に食べるといいもの】
大根…多くの酵素が含まれ、分解・消化に良く、昔から薬的な役割が。二股の大根も縁起が良い。大根のおろし金も「薬味おろし」から「厄落とし」に転じたとか。
…「多良」でたくさん良いことが起こる。たらふく食べるなど縁起かつぎに良い魚。高たんぱく低カロリーでダイエットにも。
柚子…柚子の香りは邪気を清める。柑橘類は太陽の力が小さい時期に太陽の代わりになるといわれている。
ほうれん草…鉄分をはじめ、カロテン、ビタミンB1、B2、Cなど栄養素が多い。仕事運に良い。

【こんなふうに食べると幸せ2倍】
大根梅おろし鱈すき
大根をおろして水気を絞り、たたいた梅と合わせ、ポン酢を少し入れます。鱈は昆布だしで湯通しして(残り出汁はお吸い物に)、大根梅おろしをかけます。大根と梅の組み合わせは断食後の復食である「梅流し」にも使われていて、デトックス作用が高いです。

ほうれん草と豚肉の柚子炒め
豚肉はこま肉でもバラ肉でもOK、炒めてしっかり火を通し、みりんを入れます。ほうれん草を加え、そこに柚子の絞り汁と醤油を入れて加熱し、火を止めたら細切りにした柚子の皮を入れます。ほうれん草と豚肉のパワーで仕事運アップ。

大雪の開運ポイント

正月事始め
もともとは旧暦の12月8日に、お正月の準備のために、すす払いや、御節るための薪を山へ取りに行くなどしていました(=松迎え)。江戸時代になって、「鬼宿日」の12月13日が、鬼がこもって出歩かないので縁起が良いと、正月事始めをするようになったそうです。正月事始めを仕切る人を「年男」といい、家長や長男などが担当していました。

お正月飾りなどはこの日にという感じでしたが、今の時代はもっと遅くに整える人もいるかもしれません、その場合、この日は神棚など、どこか少しだけ正月の準備をスタートさせ、あまり飾るのに良くない12月29日(や31日の一夜飾り)などを避けて掃除し、準備を終えると良いでしょう。今では年男の役割はお母さんのところが多いのも時代の流れですね。

今は、夫婦ともに外に働いていたりもするので、すべての御節料理を家で作るのは大変です。そういう時は迷わずにスーパーなどで売っているお惣菜を使ってみましょう。しかし、わりと簡単にできる伊達巻、紅白なます、お煮しめ、栗きんとんなどは、家で準備してみると良いと思います。

【大根、鱈、胡桃】
●ひまる式 伊達巻 バターを入れて、かなり甘めでお菓子ふうに。

大雪とは(12月7日~12月21日頃)
山にも平野にも雪が本格的に降り積もります。寒さにコートなども厚くなっていきます。お鍋など温かなものが美味しく感じられ、お正月に向かって本格的に動き出す時期です。

冬至の開運ポイント

「ん」のつく食べ物
いろはにほへとで「ん」という文字が最後に来ることから、新しく始まることを意味し、食べると縁起がいいです。〈例〉カボチャ(なんきん)、銀杏(ぎんなん)、大根(だいこん)

小豆粥…古くから厄除けに食された小豆。赤い色が悪いものを払うといわれています。塩味の小豆粥でもいいし、甘い小豆でも。赤飯が好きな方は赤飯でも。

柚子湯…体を温める柚子湯は健康運アップにとてもいいです。しっかり入って邪気を落としましょう。
クリスマス…キリストの誕生を祝う日ですが、日本では宗教関係なく、家族や恋人、友達と楽しむ特別な日となりました。この日に食べたいものは、クリスマスケ ーキ、鶏肉、サラダ、グラタンなど。

大晦日とお正月
大晦日はその年の大祓いをする日。細く長い麺に縁起をかつぎ、長寿を祈って年越しそばを食べる家も多いと思いますが、我が家では父の代からお寿司もいただきます。北海道紋別市生まれの父が握り寿司を作ってくれていました。北海道では握り寿司が大晦日に一番売れるそうです。

元旦には、年神様をお迎えして振る舞うつもりで御節料理や雑煮を準備しましょう。雑煮は土地ごとに具材や餅の形が変わります。赤味噌、白味噌、すまし汁のところも。故郷の味を思い出しながら食べるといいですね。

【鰤、柚子、ほうれん草、ねぎ、小豆】
●ほうれん草と豆腐の低糖質グラタン 豆腐で冬太り対策。
●冬至! 小豆とカボチャの甘ーいミルク粥

冬至とは(12月22日~1月5日頃)
一年で一番昼が短く夜が長い冬至。ここから陰が陽に転じ、「一陽来復」。万物がよみがえり始めます。体の厄を落として、これから夏至に向かって陽転していくのです。カボチャを食べること、柚子湯に入ること。昔の人の知恵で健康が守られます。

#1

文・絵/永崎ひまる 絵馬撮影/徳山喜行

絵馬で開運! しあわせごはん暦

著者:永崎 ひまる

2023年12月5日発売

1,980円(税込)

A5判変型/128ページ

ISBN:

978-4-08-781745-4

見て開運、旬を食べて運を味方に!

旬をおいしく食べて、年中行事を見直せば、運気が上がる!
神道文化賞を受賞し、出雲大社、伊勢神宮、東京大神宮など名だたる神社の大絵馬を手がけた著者が、描き下ろし絵馬と文章で、幸運を呼び込む食べ方や暦を感じて暮らすコツを指南。

食は、エネルギーだけでなく、
楽しく生きるために必要な「運」も
バックアップしてくれます。
年中行事をどんどん楽しんで
旬を味わい、幸せを引き寄せましょう。
(「はじめに」より)

☆目分量でOKの口福レシピもたっぷり!
〇春キャベツの丸~くおさめる煮
〇ひまる式 幸運のキャロットラペ
〇さつまいもの恋ヨーグルトサラダ
〇栗としめじの開運炒め
〇焼き銀杏のトースト
〇ごぼうと大根のダイエットグラタン
〇不老不死の無花果とハムパスタ 他多数

☆しあわせごはんコラムも充実!!
◇季節を感じる行事食「ハレ」と「ケ」
◇神饌は神様のしあわせごはん!
◇おむすびとおにぎりの話

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