米サンフランシスコでバイデン大統領、習近平主席による1年ぶりとなる米中首脳会談が行われたのは11月15日のこと。
4時間を超す長丁場となったこの会談では、両国で中断している国防当局や軍高官による対話の一部再開が議論されたといわれるが、どちらかといえば、台湾周辺や東・南シナ海で威嚇行為を繰り返す中国に対し、アメリカ側が対話を望んだのではないか。
とはいえ、会談の席上では両首脳とも本音を口にせず、ポーカーゲームのように相手の持つ手札を探ったに違いない。特にバイデン大統領は、中国側の「ジョーカー」の存在がえらく気になったはずだ。