1970~80年代に日本で流行ったシティポップのリバイバルブームにより、アナログレコードの人気が高まりつつある現在。リユースショップでは、国籍問わず多くの人が中古レコードコーナーを漁る光景をよく目にするが、一方で閑古鳥が鳴いているのは中古CDコーナー。
事実、CD市場は不調である。1998年に4億枚以上の生産数を誇ってピークを迎えたCDは、2022年には1億枚程度に減少。今やアナログレコードに生産量を抜かれており、衰退の一途をたどっている。
CD生産数の減少に伴って、中古CD市場も縮小傾向にあるとデラさんは語る。
「2000年代までは、まだまだ中古CD市場も盛んで、今よりも品揃えが豊富でした。しかし、現在は一部のプレミア化している作品を除き、中古CD全体の価格は低めを推移。2022年9月、大手レンタルビデオ店『GEO』で買取が終了したのは、CD衰退の象徴的な出来事でしたね」