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世界初の立位・座位で撮影が可能なCT導入で高精度な人間ドックも実現。「麻布台ヒルズ」が掲げるウェルネス&予防医療はここまで最先端だった

集英社オンライン / 2023年11月25日 8時1分

森ビルが「これまでのヒルズのすべてをつぎ込んだ」という麻布台ヒルズが11月24日にオープンした。ファッション、フード、ビューティー、など約150店舗の商業店舗やオフィス、住宅で構成される麻布台ヒルズだが、特筆すべきは「ウェルネス」。住居者やここで働くワーカーなどひとりひとりのウェルネスを、すべての施設が連携しながらサポートをするという前代未聞の取り組みが行われている。(前後編の前編)

「世界に類を見ない未来都市」の実像

麻布台ヒルズ

11月24日にオープンした「麻布台ヒルズ」。港区のど真ん中、麻布台・虎ノ門エリアの約8万1000㎡という広大な土地に、構想から含めると約35年もの歳月をかけて描かれてきた“未来都市”だ。



日本一の高さとなる330mの「森JPタワー」を擁する麻布台ヒルズは、ファッション、フード、ビューティー、カルチャー、アート、ウェルネスなど、約150店舗の商業店舗やオフィス、住宅で構成される。

世界初となる「アマン」の姉妹ブランドのラグジュアリーホテル「ジャヌ東京」、都心部で最大のインターナショナルスクールとなる「ブリティッシュ・スクール・イン 東京」、「麻布台ヒルズギャラリー」を中核とした総施設面積約9300㎡におよぶミュージアムとギャラリーのほか、街の至る所に広大な緑地が広がり、パブリックアートが配置されるなど、ラグジュアリーで文化的な都市として開業を迎えた。

世界初となる「アマン」の姉妹ブランドのラグジュアリーホテル「ジャヌ東京」

だが、麻布台ヒルズの真髄はそれらの表層的なものだけではない。このヒルズは、これまでに“文化都市”六本木ヒルズ(2003年)、そして“グローバルビジネスセンター”虎ノ門ヒルズ(2023年10月)など年代ごとに新しい都市の形を具現化してきた森ビルが「これまでのヒルズのすべてをつぎ込んだ」という「ヒルズの未来形」ともいうべき集大成なのだ。

「世界を見渡してもまったく類を見ない」と評される“都市の中の都市”は、あらゆる都市機能が街の中で集約される、その機能性に驚かされる。

まず目に付くのは、都市を包む約2万4000m²という圧倒的な緑。ど真ん中に人が集まる場所として約6,000㎡の中央広場を据え、人々の「暮らす」「働く」「集う」「憩う」「学ぶ」「楽しむ」「遊ぶ」などの営みが、施設の垣根を越えてシームレスにつながっていく。

「麻布台ヒルズのコンセプトは【Modern Urban Village】【緑に包まれ、人と人をつなぐ「広場」のような街】です。人々が自然と調和し、人と人がつながりながら、心身ともに健康で豊かに暮らせる街。それを支える二つの柱が”Green & Wellness”です。私たちは『都市の本質とは、そこに生きる人にある』と考えていますが、働き方や生き方が劇的に変化している今、ますます“人々がより人間らしく生きられる都市の在り方”が求められているのではないでしょうか」(森ビル広報)

ひとりひとりの生活習慣、価値観に応じた最先端の予防医療

麻布台ヒルズが提案するいくつかのテーマの中で、ウェルネスとは健康よりも広い意味での、肉体的・精神的に“よりよく生きる”ための健康維持を行う生き方のことを指している。この街の住戸数は1400戸、居住者数が約3500人。そして、この街で働くワーカーは約2万人が想定されている。彼らひとりひとりのウェルネスを、この街のすべての施設が連携しながら、サポートをしていくことを目指しているのだ。

その象徴ともいえる施設が、森JPタワーの5~6階に入居した「慶應義塾大学予防医療センター」であろう。2012年に誕生した、最先端にして本格的な予防医療を行うプロフェッショナル集団。慶應義塾大学病院の予防医療センターが、2021年3月に森ビルと慶應義塾が締結した基本協定に基づき、この麻布台ヒルズに拡張移転をしてきた。

森JPタワーの5~6階にある「慶應義塾大学予防医療センター」©慶應義塾

「これからの予防医療は病気にかかることを未然に防ぐだけでなく、健康な状態で長生きできるように総合的な健康増進を行うことが重要だと慶應義塾大学予防医療センターは考えています。病院の枠を超えて、街全体、社会全体でこの挑戦に取り組むために、森ビルとタッグを組み、麻布台ヒルズという様々な都市機能が複合する街に移転することが決まりました。」(森ビル広報)

今回、麻布台ヒルズに拡張移転してきた「慶應義塾大学予防医療センター」には、世界初の立位/座位で撮影が可能なCTなど、最新の医療機器と画像処理システムを導入し、高精度な人間ドックでの検査が可能になった(11月6日から検査開始)。

それに加えて、高い専門性を有するスタッフによる、受診者との対話を重視した“Narrative-Based Medicine”により、受診者ひとりひとりの心身の状態や生活習慣、価値観に応じてパーソナライズドされた予防医療を展開していくという。

最先端のCTスキャン@慶應義塾

やがては街の中のさまざまな施設と連携し、日常から街全体で人々の健康をサポートしていくことになるようだ。

特に世の中の医師が健康診断をする度に「健康の基礎は“適度の運動と食事”」と唱えるように、予防医療の分野でも「食事」と「運動」は最重要のトピックである。

この麻布台ヒルズにおいて、「食」に関しては、高級レストランから専門店、ウェルネスメニューを扱う店まで、日本を代表するレストランが集結するほか、中央広場の地下には、約4,000m²の広さを誇る大規模フードマーケット「麻布台ヒルズ マーケット」が1月に誕生する予定だ。厳選された食材と美味しく健康的な食の提案には事欠かない。

さらに「運動」の分野ではワーカー向け施設で運動に関連するプログラムなども行われる予定。その他、病院との医療連携の経験と実績を持つフィットネスクラブもこのプロジェクトに参画し、オープンを前にしてすでに活動を開始しているという。

(後編へつづく)

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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