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自分の個性は誰かを照らす光になる。長谷川博己×綾瀬はるかの映画初共演作『はい、泳げません』

集英社オンライン / 2022年6月1日 7時2分

ヨガ講師として活躍する仁平美香さんが、女性の美と健康に効く映画をピックアップ。シリーズ3回目は、長谷川博己さんと綾瀬はるかさんが共演した新作映画『はい、泳げません』を紹介。映画を見終わった後に実践したい、体を整えるメソッドも必見。(トップ画像/©2020『はい、泳げません』製作委員会)

泳げない男と泳ぐことしかできない女の映画『はい、泳げません』

みなさま、こんにちは。ヨガ講師の仁平美香です。
今回は長谷川博己×綾瀬はるか映画初共演作品『はい、泳げません』を紹介します。泳げない人が泳げるようになっていく過程とこころの変化を描く映画なのですが、私自身、頭の中を空っぽにして水に浮かんだり、泳くことはとてもリラックスできる大好きな時間です。若い頃は1日1km、1年で365km近く泳いでいた時期もあるので、とても興味を持ちました。



哲学を教える堅物の大学教授・小鳥遊(たかなし/長谷川博己)は、幼少期に海でおぼれた経験と大人になってからの決定的な出来事によって、泳ぐどころか顔に水をかけることもできないいわゆる“カナヅチ”。
そんな主人公・小鳥遊がある日スイミングクラブに通いはじめることから物語が動き出します。

©2020『はい、泳げません』製作委員会

水泳を教えるコーチ・静香(綾瀬はるか)とのレッスンで屁理屈をこねて、できないと逃げようとしたり、水への恐怖からジタバタしたり、大声でわめいたりと大騒ぎで、にぎやかな主婦のクラスメイトたちにも笑われてしまいます。
静香がときに厳しく、ときに丁寧に教えていくうちに、こわばっていた小鳥遊の身体とこころに少しずつ変化が起こり、離婚した元妻との過去やシングルマザーの恋人との将来のことなどに少しずつ向き合うようになっていきます。

©2020『はい、泳げません』製作委員会

小鳥遊を変えていく静香も実はトラウマをかかえていて、水泳以外は不器用で生きづらい日々をおくる人。
水の中に入ったときに生きていると実感し、精神的に開放された経験から、水泳を通して水中にある新しい世界を伝えることに情熱を傾けています。

生徒さんが輝いていく瞬間がわたしの原動力

©2020『はい、泳げません』製作委員会

水に入ると恐怖から力んで沈んでしまう小鳥遊に対してかけた、「たとえば、浮こうとするんじゃなくて浮いちゃう、生きようとするんじゃなくて生きちゃう。流れに身を委ねてください」という言葉も印象的でした。

©2020『はい、泳げません』製作委員会

わたしは、日々のヨガクラスや整体などのボディケアセッションの中で、生徒さんやクライアントさんの心身がゆるんでいく場面に立ち会うと、彼らが輝いているように感じ、こちらの心までそのまぶしさに包まれるように感じます。それが指導する立場としての私の原動力となっているのですが、こわばって硬くなった小鳥遊のこころが静香や周囲の人たちの言葉やあり方で徐々に開き、和らいでいく過程が本当に尊く感じられました。最初は偏屈でかたくなな小鳥遊の態度のせいで物語に入り込めずにいたのですが、いつのまにか共感し引き込まれていました。

©2020『はい、泳げません』製作委員会

小鳥遊にとって水の中や泳ぐことは闇。静香にとってそれが光。
人それぞれおかれている環境や問題は違いますが、完璧でなくてもお互いに自分の持っている灯で暗闇にいる人の光になれるのだということを、この映画を通して思い出させてもらいました。
傷ついた心やトラウマ、そしてもしかしたら誰しもが持っている、解放しきれない心を開いていく勇気をくれる、切なくもあたたかい映画です。

前向きな気持ちになりたいときのポーズ

プールで、“脇腹を伸ばすように腕を前へと運ぶ”と指導するシーンがあるのですが、ここでも脇腹や腕周辺のケアになるポーズをお伝えしていきます。肩こりや腰にだるさを感じるときにもおすすめです。肩関節周りがほぐれると胸も開きやすくなるので、前向きな気持ちになりたいときにも。

1, ヨガマット(なければ床にブランケットなどを敷いてもOK)にあおむけになり、右膝を左手で胸にかかえます
2, 抱えた右膝を左手を使って左側に倒して腰をひねりましょう。
3, 右腕をまずはクロールする方向に大きく動かします。動かし始めたら風車のように大きく綺麗な円を描くようにゆっくり5回程回します。その際遠くに少し手を伸ばす感覚を持つと肩甲骨周辺が大きく動かせます。
4, 次に背泳ぎ方向(後ろ回し)に、同じように5回ほど回します。こちらも回し始めたら大きな円を描くイメージで手を伸ばす感覚で。背泳ぎ方向は更にゆっくり回すようにしましょう。
5, 反対側の手足に変えて同様に行います。
※痛みのない範囲で無理なく行いましょう。

はい、泳げません』(2022)上映時間:1時間53分/日本
大学で哲学を教える小鳥遊雄司(たかなしゆうじ/長谷川博己)は、水に顔をつけることも怖いカナヅチだが、ひょんなことから水泳教室に足を運ぶ。訪れたプールの受付で、強引に入会を勧めて来たのが水泳コーチの薄原静香(うすはらしずか/綾瀬はるか)だった。その日から、陸よりも水中の方が生きやすいという静香と、水への恐怖で大騒ぎしながらそれでも続ける雄司の、一進一退の日々が始まる。泳ぎを覚えていくなかで雄司は、元妻の美弥子との過去や、シングルマザーの恋人・奈美恵との未来など、目をそらし続けて来た現実とも向き合うことになる。それは、ある決定的な理由で水をおそれることになった雄司の、苦しい再生への第一歩だった……。

配給:東京テアトル リトルモア
6月10日(金)より全国公開
公式サイト
https://hai-oyogemasen.jp

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