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ほうれん草は生のまま、大根はいろんな形にカット…冷食のプロが教える野菜を新鮮においしく冷凍する秘訣

集英社オンライン / 2023年12月13日 16時1分

物価高騰や気候変動で野菜の価格も高騰中だ。できれば安いときにまとめて買って冷凍しておき、上手にやりくりしたいものだが、鮮度が落ちたり、解凍に失敗するなど、なかなか野菜の冷凍保存は難しい。そんなお悩みを解決する、冷凍食品のプロ ニチレイフーズの『ニチレイフーズの広報さんに教わる 食材の冷凍、これが正解です! 』(KADOKAWA)より一部抜粋、再構成してお届けする。

ほうれん草は生のまま冷凍してOK 保存1ヵ月

生のほうれん草と同じように使える
ほうれん草をおいしく保存するなら冷凍がおすすめ。手間がかからず、風味が落ちない「生のまま冷凍」なら、サラダから煮物、炒め物まで生のほうれん草とほぼ同じように使える。また、甘みのあるやわらかな食感を楽しみたいなら「ゆでてから冷凍」を。緑色が鮮やかに残るので和え物やスープに向いている。


●生のまま冷凍の場合 下処理なしで楽ちん

ほうれん草を洗い、水気を拭き取って3~4㎝の長さに切る。葉は1食分(2茎分ほど)ごとに冷凍用保存袋に入れ、空気を抜くように袋の口を閉じて金属製のバットにのせて急速冷凍。茎や根元はラップに包んで分けて冷凍する。

★根元の洗い方のコツ
流水をあてて土を落とす

流水を当てながら根元を広げるようにして指で土を落とす。さらにほうれん草を逆さに持ち、根元から流水に当てて全体を洗う。洗う前に根元を3分ほど水につけておくと土に水がなじんで落ちやすくなる。

●ちぢみほうれん草も生で冷凍
ちぢみほうれん草はアク抜きも不要なので、生のまま冷凍できる。1枚ずつよく洗い、水気を拭き取って食べやすい大きさに切る。小分けして冷凍用保存袋に。約1ヶ月冷凍保存できる。

解凍

生のまま冷凍した場合、炒め物やスープなら凍ったまま加熱調理、サラダやおひたしなら冷蔵庫で約1時間解凍してそのまま使う。急いで解凍するなら凍ったまま熱湯を直接かけると時短に。えぐみが気になる場合は、凍ったまま熱湯で1分程度ゆでてから使用して。また、凍った状態でめんつゆを少量かけて解凍すれば、約15分後においしいおひたしが完成!

●ゆでてから冷凍の場合 甘みキープ&色鮮やか
ほうれん草は、流水に当てながら根元の土を落とし、全体を洗う。ゆでてからしっかり水気を絞り、食べやすい大きさ(3~ 4㎝程度)にカット。1食分ずつラップで包んで冷凍用保存袋に入れ、金属製のバットにのせて急速冷凍する。

●下ゆでは「硬め」に ゆでるときは根元から
約1ℓの熱湯に塩小さじ1を溶かす。ほうれん草を根元から入れて茎だけを30秒ゆでた後、全体を沈めてさらに20秒ゆでる。茎が太めのものや葉が硬めのものは少し長めに。

●氷水でアク抜きと色止めを すぐに冷まして
ゆであがったら氷水にとって色止めし、冷めたらすぐに引き上げる。氷水がない場合は冷水でもOK。


解凍
凍ったまま加熱調理できる
下ゆで冷凍の場合、炒め物やスープなどは凍ったまま加熱調理、おひたしや和え物などは冷蔵庫で3時間~半日ほど解凍して味付け。下ゆでした冷凍ほうれん草はえぐみがほとんどない。

キャベツは大量消費できる3種の切り方を覚えておく 保存2週間

●キャベツは「生」で冷凍できる!
洗った後、細切り(1~1.5㎝)、ざく切り(約4㎝角)、細めのくし形切り(約3㎝)など用途に合わせて切っておくと便利。水気をしっかり拭き取った後、冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて薄くして冷凍する。

●汁物や炒め物なら、そのまま
事前解凍なしで加熱調理に使用。細切りの冷凍キャベツは味噌汁などの汁物やスープ類がおすすめ。ざく切りの冷凍キャベツは炒め物向き。くし形切りは肉などと合わせてメイン料理に使いやすい。

★レシピ:豚肉とキャベツのレンジ蒸し
深めの耐熱容器に冷凍くし形切りキャベツ5切れを並べ、豚バラ肉薄切り150gをキャベツの隙間に、挟むようにのせていく。
1に酒大さじ1を回しかけ、塩、粗びき黒こしょう少々をふり、ふんわりとラップをして、電子レンジ(600W)で約10分間、肉の色がしっかり変わって火が通るまで加熱する。
市販のごまだれ適量を添える。

大根 いろんな形に切っておけば無駄なく使い切れる 保存期間2~3週間

用途別に切って冷凍しておく
大根を1本丸ごと買うと、おいしいうちに使い切れないこともしばしば。そこで味噌汁、煮物、サラダや漬物、大根おろしなど用途別に切って冷凍しておくのがおすすめ。皮をむいて好みの大きさに切ったら、ペーパータオルで水気を拭き取り、使いやすい量で小分けにし、ラップで包む(輪切りはラップなしでOK)。冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ。2週間程度保存可能。


解凍
凍ったまま加熱調理。味噌汁なら、沸騰した湯に冷凍大根を入れて煮る。煮物なら、鍋に冷凍大根と水、調味料を入れて煮る。冷凍大根は煮たときに中心まで味が染みやすく、生の大根で作った煮物よりもほろっとしたやわらかな食感に。

●味や食感を保つすりおろし冷凍する場合 水気を少し残す
大根の皮をむいてすりおろし、ザルに入れて自然に水を切る。手で水気を絞ると水分が抜けすぎて食感が悪くなるので注意。冷凍用保存袋に1食分ずつ(写真は150g)入れ、空気を抜くように袋の口を閉じて冷凍する。冷凍庫で3週間程度保存可能。


解凍
冷蔵庫で自然解凍または電子レンジの解凍モードで解凍。ザルに入れて自然に水
気を切って使う。焼き魚や卵焼きに添えたり、しらす和え、みぞれ煮などに。

●下味冷凍なら解凍してすぐ一品完成 冷凍中に味が染み込む
大根の皮をむき、千切りやいちょう切りに。1回で食べる量(写真は約200g)を冷凍用保存袋に入れ、好みのドレッシングや甘酢などを加えて(大根200gに対して大さじ1と1/2程度)、袋の上から揉んでなじませる。大根を平らにし、空気を抜くように袋の口を閉じ、平らな状態のまま冷凍。冷凍庫で3週間程度保存可能。


解凍
冷蔵庫で自然解凍または電子レンジの解凍モードで解凍し、手で水気を絞る。味が薄ければ塩などで味を調える。

『ニチレイフーズの広報さんに教わる 食材の冷凍、これが正解です! 』(KADOKAWA)

2023/6/2

1,650円(税込)

160ページ

ISBN:

404682574X

★冷凍食品のプロが冷凍の正解を伝授。今日から使える!冷凍保存の便利帳★
長年冷凍食品を研究してきたニチレイフーズ直伝、冷凍をフル活用する神テク集です。
●焼き魚は温かいうちに冷凍したほうがいい
●実はレタスはホイルに包んで冷凍できる!
●トマトはザク切り冷凍が使いやすい
●なすはレンチンして丸ごと冷凍できる!
●じゃがいもは冷凍すれば4か月保存可能
便利調理テクや解凍・冷蔵保存の知恵、うまみを落とさず、冷凍焼けを防いで冷凍するためのコツ、冷凍豆知識やレシピが盛りだくさん。冷凍ならではのおいしい食べ方を知り、
歴史的といわれる値上げの波に立ち向かいましょう。

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