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【裏! 地球の歩き方】メキシコの「ヒスイの仮面」と「宇宙飛行士レリーフ」に潜む古代の謎

集英社オンライン / 2022年5月27日 16時1分

世界の謎に満ちたスポットを好奇心の赴くままに旅して80か国以上を制覇。ついにはミステリーマガジン『ムー』とのコラボ本『地球の歩き方ムー』を制作した『地球の歩き方』編集者が、おすすめスポットを旅の裏話とともに紹介!

『地球の歩き方ムー』でイチオシのオーパーツ

漫画家・石原まこちん先生のルポ漫画で掲載された、『地球の歩き方ムー』おすすめの旅行先ベスト3のなかでもイチオシのパレンケ遺跡。数あるメキシコの遺跡のなかでも随一の美しさを誇ると同時に、「ヒスイの仮面」「宇宙飛行士レリーフ」などの有名なオーパーツ(当時の文明にそぐわない古代の人工物)が出土された場所でもある。

パレンケの「碑文の神殿」の地下で「ヒスイの仮面」が発見された


800年間ジャングルに眠っていたパレンケ遺跡

メキシコ南東部に位置するパレンケは、パカル王が統治した7世紀に繁栄したマヤ文明の代表的な遺跡。9世紀に都市が放棄されたのち800年ほど人知れずジャングルに眠っていたが、18世紀に発見され一躍有名になった。発見時には建造物の大半が赤や青で鮮やかに彩色され、飾り屋根や漆喰彫刻も残っていたが、スペイン人調査団の失火や略奪により失われてしまったとか。推定500棟以上ある建物のなかで発掘されているのはほんの一部だ。

往時の様子がわかる色鮮やかな壁の一部(併設の博物館にて)

特に注目されるのが、「ヒスイの仮面」をかぶったパカル王の遺体が収められた、巨大な石棺が発見された「碑文の神殿」。ピラミッド型の神殿の最上部では600以上の碑文が刻まれた石板も見つかっており、マヤ文明研究の重要な資料になっている。ちなみに当時は車輪もなく、巨大なピラミッドがどのように建設されたかは謎のままだ。

また、パレンケの王たちは天文学の知識にも秀でており、「碑文の神殿」近くの宮殿には天体観測に使用されたとされる場所がある。そこから見ると、冬至に太陽が「碑文の神殿」に沈むように造られているそう。

遺跡そばの博物館では石棺のレプリカなどが展示され、その大きさを体感し、蓋に描かれたレリーフもじっくりと観察できる。

巨大な石棺のレプリカ

「ヒスイの仮面」をかぶった180cmのパカル王

パカル王の「ヒスイの仮面」

「碑文の神殿」で発見された本物の「ヒスイの仮面」と石棺が現在見られるのは、メキシコ・シティの国立人類学博物館。ショーケースに入れられた「ヒスイの仮面」を一目見た時の感想はまず、「宇宙人みたい!」だった。「仮面」とはいいつつも、あまりにも顔と一体化していて、緑のウロコっぽい皮膚のように見えた。そして大きい! パカル王の全身のレプリカが展示されていたが、167㎝の自分よりもかなり身長が高いのだ。王は約180㎝もあり、当時の平均身長からするとかなり大柄だったとか。

身長180cmあったといわれるパカル王

「宇宙飛行士レリーフ」が描かれた巨大な石棺

身長180cmのパカル王が収まっていた石棺の蓋も、長さ3.7m、幅2.1m、約5tの一枚岩で造られたかなり巨大なものだ。この蓋に有名な「宇宙飛行士レリーフ」が描かれている。

石棺を直に見ると、レリーフ画像を平面で見ていた時よりもずっと迫力がある。前傾姿勢の人物が奇妙な乗り物を操縦し、その背後からは炎のようなものが噴出されているようにも見えることから、その乗り物が宇宙船やロケット、ジェット機のようなものではないかといわれるようになった。もちろん当時そのような乗り物は存在しないことから、オーパーツ(ooparts=out of place artifacts=その時代の文明にそぐわない場違いな人工物)のひとつともとらえられた。

他にも、「パカル王が乗り物であの世に帰る姿」「世界樹を描いている」などの説がある。

石棺に彫られた宇宙船!?

いろいろな角度から観察してみた。よく紋様を見ると宇宙船というよりは植物のように見えたため、個人的には「世界樹」説を押したいと最初思ったが、横から見るとロケットに見えなくもない…。縦に見ると木やドクロのように見えたのだが。とにかく見れば見るほど想像力をかき立てられる。

「ヒスイの仮面」をかぶったパカル王が収められた石棺(復元)

(おまけ)新種のオーパーツを発見か!?

太陽の石(アステカカレンダー)

国立人類学博物館では、「ヒスイの仮面」や「太陽の石(アステカカレンダー)」などの大物を見て終えてしまう人も多いが、ぜひたっぷり時間をとって展示物を見てほしい。「これ何?」「まさか!?」といった出土物が盛りだくさんなのだ。なかでも私が気に入ったものを紹介したい。

例えば、下の写真の人形。奥の2体はまさにメキシコといったイメージだが、手前の2体はまるで「相撲取り」にしか見えない。そして右の一体はやけに東洋人っぽい顔つき。古代メキシコで相撲があったのか? 日本との関わりは? などいろいろと妄想が膨らむ。そういえば、メキシコのガイドが「日本人とメキシコ人は遠い国のようで実はDNAが近い兄弟だ」と言っていたのを思い出した。

相撲取り?

そして小さな人形たちを一つひとつじっくり見ると、映画『スターウォーズ』で見た宇宙人のようなものがちらほら混ざり込んでいる。「あれはヨーダじゃ!?」と思うようなものも。昔の人々は何をモデルにこれらを造りあげたのだろうか。儀式のための衣装を纏った人間なのか、もしくは異形の者を表現しているのか。

『地球の歩き方』などガイドブックでは紹介しないような、隅っこにある小さな展示物だが、
ある意味これらもオーパーツといえるかもしれない。

異星人フィギア?

よく見ると異形の者が混じっている

博物館の目玉である「太陽の石(アステカカレンダー)」によると、これまでに4度世界は滅び、現在は第5番目の「太陽トナティウ」の時代であるという。ひょっとすると、本当に超古代文明はあったかもしれないし、古代には宇宙人とされる存在と共存していたかもしれない。

これらのものを一緒に見ていくと、やはり古代ではありえないほどの高度な天文学知識や建築技術を持ち、当時では珍しいほどの高身長と長寿命を誇ったマヤのパカル王が宇宙からの使者だったという説も信じたくなってしまう。

真実は未だ謎に包まれたままだが、ぜひ実際に現地に見に行き、子供のようにワクワクしながら想像力を膨らませてみてほしい。何を信じるかはアナタ次第!

ジャングルに囲まれたパレンケ遺跡の心地よい空気感、レリーフが描かれた石棺を目の前にした時のスケール感、「ヒスイの仮面」を近くで見た時の細部の質感など、ネットや本で見るだけではわからないリアルを体感しながら、ぜひ地球の不思議の謎解きに参加してみよう。

地球の歩き方 ムー-異世界(パラレルワールド)の歩き方ー超古代文明 オーパーツ 聖地 UFO UMA

地球の歩き方編集室

2022/2/10

¥2,420

416ページ

ISBN:

978-4058017166

共に1979年創刊のロングセラーブランドがスペシャルコラボ。
世界中に残る謎と不思議に満ちたスポットの数々。
諸説あるなかで、地球の歩き方、ムー、両方の視点から
各スポットの神秘にせまるパラレルワールド(同時並行世界)の歩き方。
何を信じるかはアナタ次第。想像力を無限大に、
世界を旅して自分の目で真実を確かめてください!

撮影・取材・文/池田祐子

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