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「2023年で時が止まるかも」旧ジャニーズ事務所解体でファンたちの叫び。紅白出場なし、カウコンなしの年末年始…そして、彼らが本当に恐怖していること

集英社オンライン / 2023年12月17日 11時1分

故ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、事実上の解体を余儀なくされた旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)。12月8日には、マネジメント業務を引き継ぐ新会社の名称がSTARTO ENTERTAINMENTに決まったというニュースが報じられた。旧ジャニーズ事務所を取り巻く状況が目まぐるしく変わる中、所属タレントのファンは何を思うのか――? リアルな“悲鳴”に迫った。

日本の芸能界史上、最も大混乱を生んだ問題

今年3月にイギリスの公共放送BBCでジャニー喜多川氏による所属タレントへの性加害を追った特集番組が放送されると、週刊文春は過去に掲載した記事や新たに取材を重ねた記事を続々公開。



複数の元ジャニーズJr.からの告発もそれに続き、日本を代表する芸能事務所が抱える問題は世間を大きく騒がせることとなった。

本社ビルの今はなき旧事務所名のロゴ。写真/shutterstock

現在、新会社と旧ジャニーズ事務所所属タレントがどういった契約を結ぶのか、もしくは結ばないのかについては、まだごく一部しか明らかになっていない。

所属タレントが出演するレギュラー番組の終了や数多くの企業によるCM契約の見直し……SNSを見るたびに流れてくる旧ジャニーズ事務所関連のニュースに、「私の推しはどうなるんだろう?」と不安を募らせたファンは少なくないはずだ。

Snow ManファンのAさん(20代)は、怒涛の数カ月間を振り返りながら、複雑な胸の内を明かしてくれた。

「彼らが積んできた鍛錬までもが否定されてしまったような気がした」

「私がいちばんつらかったのは、タレントたちは何も悪いことをしていないにも関わらず、批判の矢面に立たされていたこと。パフォーマンスを披露する機会を奪われて、彼らが積んできた鍛錬までもが否定されてしまったような気がしたことです。

そして、そんな状況を目の当たりにしながら私たちファンは『頑張れ』と願うことしかできずに無力さを感じました。

特に、A.B.C-Zの河合(郁人)くんがワイドショーで後輩たちについて話しながら涙を流す姿を見たときは、感謝の念とともに、大人が仕事の場で泣いてしまうほど追いつめられている状況や抱えている不安をリアルに想像できてしまい、大変ショックでした。

タレントへの風当たりが強くなっていく中で、本人たちを応援しているという気持ちを伝えることもできないまま、CM降板やキャンペーン中止の情報が毎日のように舞い込んできた時期もとてもつらく、家で泣いてしまうこともありました」

Snow Manの渡辺翔太推しのAさん

改名をいち早く発表したWEST.ファンは……

社名の変更にともなって、ジャニーズWESTというグループ名をいち早く変えたのがWEST.だ。2014年にデビューした7人組グループを高校生のころから応援しているというBさん(20代)は、改名の発表があったときの心境を次のように語った。

Bさんのスマホにはメンバーカラーでできたストラップと、推しメンバーの顔写真が待ち受けに

「“ジャニーズWEST”というグループ名は生活の一部だったので、改名はさみしいし、悲しかったです。でも、こういう状況になってしまったからには変えざるをえない。ウソか本当かはわからないけど、デビュー前にメンバーがジャニーさんに『グループ名に“ジャニーズ”をつけてほしい』と頼み込んだっていう話もあるんです。

“WEST”だけだと、どこの誰だかわからなくて、お笑い芸人だと思われるかもしれないからって。

だから、デビュー10周年を目前に控えた今、望んだ形ではないですけど、“ジャニーズ”の部分がとれても『誰やねん?』っていう知名度からは卒業できたのかなってポジティブに捉えています。

それに、メンバーは何も変わっていなくて、ただグループ名が変わっただけなので。7人がどんなグループ名でどこで何をしていても、好きな気持ちは変わらないです」

どちらのコメントからも、推しのタレントをまっすぐに想う気持ちが痛々しいほどに伝わってくる。ところが、そんなファンに追い打ちをかけるように、ファンクラブ公式サイトが大晦日恒例のカウントダウンコンサート(通称・カウコン)の開催を見送ると発表。

カウントダウンコンサートとは、所属タレントが毎年12月31日に東京ドームに一堂に会して行う年越しイベントであり、その模様はテレビ中継を通して全国のお茶の間にも届けられていた。

「2023年で時が止まってしまうかもしれないです」

発表直後、SNS上は「悲しすぎてすでに予約していた東京ドーム付近のホテルをキャンセルできない」や、今年の「NHK紅白歌合戦」に所属タレントが出場しないことからの「もう大晦日に何を見ればいいかわからない」という悲鳴であふれかえった。

前出のBさんも「物心つくころからカウコンで年越ししていたので、やっぱりさみしいです。あんなにいっぱいのグループがひとつの空間にいることってないじゃないですか。今年は年越しできずに2023年で時が止まってしまうかもしれないです……」と肩を落とす。

スマホケースには推しグループのグッズステッカーを貼っていた

しかし、一緒に年を越したい気持ちはタレントも同じだと言わんばかりに、12月12日時点でSnow Man、King & Prince、なにわ男子、Kis-My-Ft2が大晦日に生配信を行うことを発表。Aさんも「生配信が決まったのはうれしいです!」と声を弾ませる。

「カウコンと生配信、どちらがいいかは比べられませんが、Snow Manは本人たちがスタッフさんにかけあって生配信を実施するに至ったという噂があります。カウコンがないなら配信をしようと考えてくれたメンバーの気持ちがありがたいですし、そのようなグループを応援していることに幸せを感じます!」(Aさん)

Aさんのお父さん、お母さんも含めてSnow Manのファン。毎年カウコンを家族で楽しんでしいたという…

テレビで見る回数が明らかに減りました

さらに、今回取材を進める中で見えてきた興味深い事実がある。AさんもBさんも推しのグループ以上に「ジュニア」と呼ばれるデビュー前のタレントを心配しているという点だ。

「WEST.のグループ名が変わったことはもう受け入れているんですけど、ジュニアが本当にかわいそうで……。『ザ少年倶楽部』(ジュニアが数多く出演していたNHKの音楽バラエティー番組)が終わってしまって、テレビで見る回数が明らかに減りましたからね。

これからドラマにもあまりキャスティングされなくなるかもしれないと思うと、やめてしまう子も多そうで、本当に不安です」(Bさん)

「ジュニアの中には、本来なら今年デビューしていてもおかしくなかった実力も人気もあるグループが多数あるんです。今回の騒動で、デビューへの道筋が見えなくなって不安になっているジュニアのことを考えると、胸が苦しくて……。

今後事務所がどのように変わっていくかはわかりませんが、私はこれからもタレントたちに感謝を伝えながら、彼らが進む道を応援し、ついていくのみです!」(Aさん)

ファンの切実な想いがひとつでも多くのうれしい“悲鳴”に変わる年末年始を願うばかりだ。

取材・文/集英社オンライン編集部特集班

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