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昭和カルチャーにハマって優等生が激変!「ヤンキー風ロングスカートは即、生活指導の先生に切られ…」「夢は旧車を買ってシャコタンに」“ネオ昭和”ブームをけん引する阪田マリンに直撃!【2023インタビュー記事 1位】

集英社オンライン / 2023年12月28日 11時1分

2023年度(1月~12月)に反響の大きかったインタビュー記事ベスト10をお届けする。第1位は、昭和カルチャーにハマった阪田マリンを取材した記事だった(初公開日:2023年7月21日)。令和5年の今、昭和に取りつかれた若者がいる。阪田(さかた)マリン、22歳。2000年生まれの彼女はなぜスケバンやボディコン、シティポップといった昭和カルチャーにハマったのか。そして、彼女の提唱する“ネオ昭和”とは。彼女の魅力に迫る。

2023年度(1月~12月)に反響の大きかったインタビュー記事ベスト10をお届けする。第1位は、昭和カルチャーにハマった阪田マリンを取材した記事だった。(初公開日:2023年7月21日。記事は公開日の状況。ご注意ください)

『ビー・バップ・ハイスクール』を読んで優等生が一変

「自粛中は唯一昭和アイドルになりきるのが楽しみ笑」

新型コロナによって多くの日本人が自粛生活を強いられていた2020年4月、当時19歳の阪田マリンさんは、上記の文言とともにダンス動画を投稿すると190万回再生されるなど大バズリ。
かつて日本中にみなぎっていた“昭和パワー”で、令和のTwitterユーザーたちに笑顔をもたらした。

昨今、若い女性の間で昭和のレトロカルチャーが密かなブームとなっているが、その先頭に立つひとりが阪田マリンさん。令和時代に“ネオ昭和”という新たな解釈を掲げ、温故知新なファッションとライフスタイルを日々発信している。
彼女が昭和にハマるきっかけに出会ったのは中学2年のころ。

「おばあちゃん家にレコードプレーヤーが置いてあって、それでチェッカーズさんの『Song for U.S.A.』という曲を聞いたときに『アナログの音ってこんなにいいんだ』って心がグッとなったんです。
おばあちゃんに教えてもらうまでレコードに針を落として聞くってことも知らなかったんですけどね(笑)」

ボディコンスーツに身を包むマリンさん

そこから昭和文化にのめり込んだマリンさん。当初はアイドルなどの昭和歌謡を中心に楽しんでいたが、高校2年時に『ビー・バップ・ハイスクール』と『湘南爆走族』の漫画を読んだことで、中学時代は学級委員、高校でも特進クラスに在籍する優等生だった彼女は豹変する。

自作のロングスカートは1日で先生に切られ

「昭和のヤンキー文化にビビッときてしまいまして、『これは自分もやらなあかん!』と……。夏用と冬用の制服スカートを縫い合わせてロングスカートにして、髪の毛もソバージュヘアにしてもらいました。
さらに、スクールバッグに“夜露死苦”と書いたり『湘南爆走族』のステッカーを貼ったりして“スケバンスタイル”で学校に行くようになりました。
まあ、スカートは生徒指導の先生に校門で捕まって初日で丈を切られちゃいましたが(苦笑)」

ロングスカートのセーラー服というスケバンスタイルでかわいらしく“メンチを切る”マリンさん。部屋に飾られるのは「車高短(シャコタン)魂」と書かれた旭日旗

学校ではすっかり変わり者のレッテルを貼られてしまったが、彼女の昭和愛は日を追うごとに増すばかり。
4年前の大学1年時には『シャコタン☆ブギ』というヤンキー漫画に影響を受け、鈴鹿サーキットで毎年行なわれる旧車ファンの祭典「ハチマルミーティング」にも参加。

そのときに撮影した写真を今年7月2日にTwitterに投稿したところ、さらなる大反響。「あなた、タイムスリップしとるやろ」「昔のヤンキーピースありがとうございます!」などの反響が相次ぎ、5.7万件以上のいいね、1100万回以上の閲覧回数を記録した。

肩パッドの入ったバブリーなグリーンジャケット姿で「ハチマルミーティング」に参加するマリンさん。昭和を代表するセダン、マークⅡのリアウィンドウには工藤静香の文字も。指を揃えて斜めにかまえるピースはかつてのヤンキーの定番。日付はアプリで過去のものに加工した

「あえて昭和な感じを狙って、衣装やスタイルをコーディネートしたのがよかったのかも。肩パッドはバブリースーツっぽいなと思ってリサイクルショップで400円で買いました。前で締めるゴム製のベルトは、おばあちゃんのなんですよ。ボディコンっぽさが気に入っていて一番のポイントです」

4年の時を経て脚光を浴びた一枚は、彼女の知名度をさらに引き上げることに。強い影響力を持つようになったマリンさんだが、ノスタルジックに昭和を消費するだけではない。彼女の提唱するのはズバリ“ネオ昭和”。

マリンさんが乗ってみたい旧車は?

「SNSを開設した高2までは『バブリースーツ×純喫茶』とか昭和の日常を再現するというか、憧れをそのままコスプレというかたちで表現していました。
でも、『これじゃ同世代の子に昭和の魅力が伝えられない』と思い、現代の流行りを取り入れながら昭和を発信することにしたんです。

たとえば、服装はバブリースーツだけど化粧は今どきのメイクにしたり。ボディコンを着ているけど、靴だけロングブーツを履いてみたり……。
それを映画『AKIRA』に出てくる都市の名前“ネオ東京”をもじって“ネオ昭和”と名づけることにしました」

ファッションは昭和でもメイクはいまどき

ネオ昭和を発信するようになってからは、若い子のフォロワーも増加。
「私も阪田さんの投稿をみてネオ昭和にチャレンジしてみようと思いました」や「まわりに昭和好きと言えなかったけど、勇気が出ました」といったDMが届くことも多くなったという。

活動に手ごたえを感じるなかで、彼女自身のメディア出演も活発化。各雑誌やニュースサイトへのインタビュー依頼に加えて、今年4月29日の昭和の日には、ネオ昭和歌謡ユニット「ザ・ブラックキャンディーズ」として歌手デビュー。
5月29日には、自身がメインパーソナリティを務める特番「阪田マリンのヒットナイトスタジオ」(MBSラジオ)もオンエアされた。

そんな“イケイケドンドン”なマリンさん。今後の展望は?

「老後は『自分の喫茶店を持つ』と決めているんですけど、とりあえず、お金を貯めて旧車を買ってみたい。初代ロードスターとか、マークⅡも乗りたいですし、スカイラインジャパン(5代目スカイライン)も気になります。
それを改造してシャコタンにして、ハチマルミーティングに参加してみたいですね」

マリンさんの昭和愛のバブルはハジけることを知らない。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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