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施術6時間、ダウンタイム5カ月、完治まで5年、そして後遺症。骨切り整形から4年を経た有村藍里がリアルに伝えたいこと【DT画像あり】【2023インタビュー記事 5位】

集英社オンライン / 2023年12月28日 11時1分

2023年度(1月~12月)に反響の大きかったインタビュー記事ベスト10をお届けする。第5位は、美容整形を公表した当時のことを有村藍里に直撃した記事だった(初公開日:2023年2月8日)。今よりも美容整形を公表することが珍しかった約4年前。タレントの有村藍里が輪郭矯正の骨切り手術を受けたことを公表し、話題を呼んだ。当時のことを振り返り、彼女は今、何を思うのか。美容整形手術を受ける以前から親交が深かったライター・瑞姫がインタビューする。

2023年度(1月~12月)に反響の大きかったインタビュー記事ベスト10をお届けする。第5位は、美容整形を公表した当時のことを有村藍里に直撃した記事だった。(初公開日:2023年2月8日。記事は公開日の状況。ご注意ください)

バラエティでの自虐は決して嫌ではなかった

――有村さんは4年前、2018年の秋に輪郭矯正の骨切り手術(ルフォー+BSSO)を行ないました。きっかけはなんだったのでしょう?

当時出演したバラエティ番組で、自分の口元を“残念”と指摘されることが多かったんです。

それで、「何かできないかな」と悩んでいたときに、知人から「そんなに悩んでいるんだったら、こういう手術があるんだよ」と教えてもらって、美容整形をしようと決めました。

――テレビで容姿についていじられて、傷ついたということでしょうか?

いえ。自分で自分の容姿を自虐することは多くありましたし、みんなが笑ってくれるなら、それでいいかなって。嫌でやっていたわけではなかったですね。

当時は自分の売りがわからなかったし、技量もトーク力も特技もない中で、どうにか番組に呼んでいただけたことへの“期待に応えたい”と思っていて。妹(有村架純)のこととか、自分の容姿のことを言えばおもしろいのかなと。“言わされている”わけでもなく。自分なりに楽しくやっていましたね。

――では、なぜ整形手術を受けようと思ったのでしょう?

整形手術を受けようと思ったのは、自分の顔を好きになることができる“最後の望み”なら、それにかけたいなって。

自分の容姿を自虐して生きていくよりも、純粋に“かわいくなりたい”という気持ちの方が強かったんです。このまま老いていくのなら、変わるチャンスの糸口を掴みたかった。

整形手術以前から親交があるライターの瑞姫氏と当時を振り返る有村藍里さん

――整形をすると決めて、最初に話したのは誰でしたか?

友達だったかと。どんな反応だったかは、正直あまり覚えていないんですけど、驚いたり引き留めたりする人はいませんでしたね。正直、どういう手術かピンときていなかっただけかもしれません。

――家族にも事前に話しましたか?


母には、手術する前ギリギリのタイミングで「この日にやるから」「もう決めたから」って言いました。妹には手術が終わった後、年末年始に家族で会ったときに伝えたかな……。

――手術すると決めてからは、迷いもなく?

怖さよりも“変われるかもしれない”という期待の方が強かったので、すごく楽しみでしたね。でも、手術前に急に怖くなったのは覚えています。手術着に着替えて、手術台に乗ったときに急に涙が止まらなくなって……。

――怖いですよね。

「やっぱり、やめます!」と言えば、やめられたんでしょうけど「もうやるしかない!」って割り切ったのを覚えています。そんなことを頭の中で考えているうちに、意識がなくなって、次に起きた時は手術が終わった後のベッドの上でした。

友人の支え、ダウンタイム中に残した写真

――手術は6時間を超える大手術。手術後は一泊入院したんですよね?

そうですね。一泊した翌日からは友だちが「心配だから」って、家に数日泊まりこみで来てくれました。「意外と元気そうだね」と言われたのですが、頭も体も痛くて、とにかく体を動かすことが難しく、マッサージをしてもらったり、お世話してもらいました。

――たしかに。手術から5日後に会ったときに「案外大丈夫そうでよかった」と私も思いました。内出血はあるけど、「親知らず抜いたんだな」くらいの腫れで。

口の中からの手術だったから、見えるところに傷があるわけでもなかったからかもしれません。

手術から4日後。顔には外傷がなく、少し腫れている程度にも思えるが首元は内出血している

――でも、帰る間際のタイミングで藍里ちゃんが口の中にある、まだ糸がついた状態の傷口を見せてくれて。それを見た時に「こんな痛々しい傷が残る大きな手術をして、大丈夫なわけないじゃん」ってちょっと泣きそうになったことを覚えています(笑)。

そうでしたね(笑)。あのときは、口も全然開かなかったし、噛むことも禁止されていたから、食べ物も本当に食べられませんでした。最初はプリンやゼリーなどの噛まなくても食べられるものを、2週間経ったくらいのころから、くたくたに茹でたうどんを短く切って飲むように食べていました。

1ヶ月経ったくらいのタイミングで、すごく柔らかいものなら食べられるようになって。瑞姫ちゃんがシチューを作ってくれたのを覚えています。

手術から一週間後。徐々に腫れも引いているようには見えるが……

――懐かしい(笑)。藍里ちゃん用に、具材を全部みじん切りにして、お肉を潰して。シチューと言っていいのかわからないような料理を作ったんでしたね。

そうそう! 手術後は、味が薄いものばかり食べていたし、もちろん自分で作る気力もなかったので、本当においしくて感動しました。ありがたかったですね。

当時を懐かしそうに振り返る2人

当時の日記につづられた本音

――メンタル的に一番辛かったのは、やっぱりダウンタイム中ですか?

ダウンタイム中というか、術後ですかね。特に最初の1ヶ月間は絶対安静と言われていたので、ずっと家にいたのですが、痛みはなくならないし、完成形がわからないので、すごく病んでいました。

手術から1ヶ月後。「ダウンタイム中の今を残したい」と有村さんがリクエストし、瑞姫氏が撮影した写真

実は、その当時、執刀医の先生に「少しでもいいから日記を書いた方がいいよ。この経験は君の財産になるから」と言ってもらっていて、日記をつけていたんです。
今、それを見返すと、本当に辛くて、痛くて、しんどくて、堪らなかったんだなって思います。

手術前からつけていた日記のスクリーンショット【合計6枚】

――日記を読むと、当時の藍里ちゃんの辛さが痛いほど伝わってきます。当時「やらなきゃよかった」と後悔したことはありましたか?

やらなきゃよかったとは思わなかったです。でも、手術から半年間は顔が腫れている状態だったこともあって「本当にこの腫れは引くのかな」って不安でした。一週間に一回の定期検診のたびに「これが完成形ですか?」って先生に聞いていましたね。

――それに対して、先生はなんと答えたのでしょう?

「はっきり“完治”と言えるまでに5年はかかるよ」って。最低限の活動ができるようになるのが1ヶ月後、腫れが引くのが5ヶ月後くらい。手術後すぐの顔をキープできるわけではなくて、その後の5年間ダウンタイムが抜けつつ、老化も加わっていくと説明されました。

――なるほど。

整形後に“After”として出た顔と、4年経った今の顔を見て「整形が崩れてきてる」とか「顔が戻ってきてる」って言う人もいるのですが、そうじゃないんですよね。整形している人も、していない人も、同じように年を重ねていくのだから顔の変化はあって、当たり前。

整形は魔法じゃないし、漫画のように“手術して包帯を取ったら美少女に!”なんてことは現実ではありえないことなのですが、そのことを知らない人が多いのかなとは思います。

――たしかに、そうですよね。今回、改めて話を聞いて、骨を切ることの壮絶さを感じましたもん。

実際、私は顔の半分くらいは、今でも感覚が鈍いままです。これはもう治らないのですが、事前にリスクとして覚悟していたことなので、受け入れて生きていこうと思っています。

「整形してよかった」4年たった今もそう思える理由

――整形を公表したときは、どんな心境でしたか?

別に大きなこととしては捉えていませんでしたね。もちろんリスクは大きいですけど、ロングヘアがショートヘアになった感覚というか。

でも、(公表したときに)世間から受け入れられるのかなという怖さはありました。

――公表してみると批判的な声よりも、前向きな姿に感銘を受けた人が多かった印象です。

そうですね。公表した番組の放送後に、めちゃくちゃエゴサしたのですが、私が悩んでいた過程を知って共感してくれた人が多いなと思いましたね。

――整形したことを振り返って、今どう思っていますか?

本当に整形してよかったって、今でも毎日思っています。頑張ってよかったなって。

――そう思えるようになったのは、いつ頃からでしょう?

思いっきり笑えるようになったとき。整形後、初めて撮影したときに“笑うのが恥ずかしい”という引っ掛かりがなくなったことに気づいて。自分でも初めて見るくらい笑顔の写真が撮れたんです。そのときに「頑張ってよかったな」「あの大変なダウンタイムを乗り越えられた自分すごい!」って思えました。

――たしかに整形前よりもたくさん笑うようになりましたよね。性格も、前向きになったなと。

整形する前は、ネガティブなことを言って、自分を守っていたんだと思います。「どうせこうだから」と自分を下げておくことによって、“あれ?そうでもないじゃん”ってガッカリされないようにしていたというか。

――では、今振り返っても整形してよかったなと?

もちろん今でも落ち込むことはありますし、「この顔盛れてないな」「この部分が気になるな」って思うこともありますけど、「それも自分」って思えるようになりました。整形しているから、“ありのままの自分”ではないのかもしれませんけど、コンプレックスを治したかっただけで、完璧な美少女になりたかったわけではないので、今は今の自分に満足しています。

――最後に、同じように容姿に悩む人や、整形をする人が多くなった今の世の中に、藍里ちゃんが伝えたいことを教えてください。

“なんか気になる”でやってしまうと、どんどん気になることが出てきてしまうので、自分のコンプレックスを徹底解析してから受けることが大事かなと思います。

私は整形する前、整形していないのに“整形失敗鼻”と言われていた時期があって、その時に“鼻を変えればいいのかな”と思いました。でも、骨切りをしたら、鼻のことを言われることがなくなったんですよね。

みんながみんな、なりたい顔になれるわけじゃないから、それを理解せずにやってしまうとどんどんどんどん整形にのめり込んでしまうと思うので、“本当に自分がコンプレックスに思っている部分は何か”を知ることが大切だと思います。

――ありがとうございました。

整形手術以前から親交があるライターの瑞姫氏と有村藍里さん

取材・文/瑞姫
撮影/神田豊秀

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