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『呪術廻戦』に『キングダム』。マンガとゲームに熱中する、大谷翔平の知られざる一面

集英社オンライン / 2022年5月28日 15時1分

5月になって投打ともに調子を上げ、活躍を続けている大谷翔平。そんな大谷は、束の間のオフにはマンガやゲームに夢中になっているという。一体、どんな作品にハマっているのだろうか? 担当記者9年目の柳原直之氏が、知られざる大谷翔平の一面を明かしてくれた。

『鬼滅の刃』を読破! 『呪術廻戦』も毎週欠かさずチェック

意外な一面だろうか。エンゼルスの大谷はマンガやアニメ、ゲームが好きだ。投打二刀流の練習や体のケアで多忙を極め、野球に全てを注いでいる印象が強いが、その分、つかの間のオフはとことん休む。その時はマンガを読むことやアニメ鑑賞を楽しみ、心と体を癒している。

2020年オフの単独インタビュー。ちょうど映画公開のタイミングと重なった『鬼滅の刃』の話題になると、大谷は「流行っているのは知っています。マンガは読んだことがあります」と語った。二刀流の言葉にも入る「刀」が登場する作品を「アニメも最初ちょろっと見ましたけど、マンガでほぼ読みました」と愛読していることを明かしていた。



46本塁打&9勝など、投打で現代野球の常識を覆す活躍を見せた2021年。満票でア・リーグMVPに輝いた歴史的シーズンの登場曲は、多国籍ファンクバンド「ALI(アリ)」が歌う「LOST IN PARADISE feat.AKLO」だった。人気アニメ『呪術廻戦』のエンディング曲だ。きっと動画配信サービスなどで鑑賞したのだろう。「呪術廻戦、毎週楽しみにしていたので。見ていましたね。面白いなあと」とうれしそうに語っていた。

この春のキャンプでも、同僚とマンガやアニメの話題を楽しんだ。昨秋に右肩の手術を受け、現在は復帰を目指してリハビリに励んでいる22歳の中継ぎ右腕クリス・ロドリゲスとは、キャンプ中のウォーミングアップでよく話し込んでいた。

ロドリゲスは子どもの頃から『ドラゴンボールZ』をこよなく愛するほどの日本のアニメファン。それを知った大谷から度々、お薦めのアニメを教えてもらっていたという。ロドリゲスが大谷とのやり取りを教えてくれた。

大谷がチームメイトに薦めたマンガ作品

「翔平が最初に僕をハマらせたのは『NARUTO』だよ。あれは最高だったね。次に『アタック・オン・タイタン(進撃の巨人)』だ。『デーモン・スレイヤー(鬼滅の刃)』はまだ見ることができていない。あと、薦めてくれたのは『呪術廻戦』。それと主人公がゴンという名前の有名なアニメ。そう、『HUNTER×HUNTER』だ。あれは驚くほど面白いね」

入団5年目を迎えた大谷は、今や主砲トラウトに次ぐチームの古株。若手のリーダー的存在としてプレーでも雰囲気づくりでも引っ張り、野球以外では、こうやってマンガやアニメ、ゲームなどを共通の話題としてコミュニケーションを図っている。ロドリゲスはさらに続けた。

「今、翔平が僕に薦めてくれているのは『キングダム』。すごく面白いらしいんだ。彼が薦めてくれるものは全部見たいと思っている」

ロドリゲスは元々日本のアニメ好きだったが、大谷の影響で拍車がかかり、「日本語を話せるようになりたい」と夢を語る。その夢もかなり具体的だ。「アニメを通じて日本語を学んでいるんだ。単語を拾っていく感じ。違うアルファベット(平仮名や漢字)だから難しいけど、継続することが大事だと思っている」と熱のこもった表情で話していた。

ゲームに関しては、大谷は日本ハム時代から投手陣らとよくスマートフォンの対戦型カードゲーム『クラッシュロワイヤル』で盛り上がっていた。2018年のエンゼルス入団後も、クラブハウスで水原一平通訳と投手陣5、6人と盛り上がっていた。途中からはMVP3度の主砲トラウトも輪の中に加わっていた。

また、渡米後はスマートフォンのゲームに留まらず、オンラインでプレイステーションなどのビデオゲームに興じるようになった印象が強い。19年の元日インタビューではオンラインゲームが英語力の向上につながったことを次のように明かしている。

「(オンラインの)ゲームをしながら、遊びながらというのはありました。僕とシモンズ選手(現カブス)と一平さん、あと誰か1人。会話をしながら(のゲーム)なので、勉強になりました。特に聞き取る方ですね。対面していたら、ある程度分からなくても、身ぶり手ぶりで〝あー、何言っているのかな〟と分かるんですけど。無線(オンライン)だと本当に言葉自体を探さないと分からないので。唯一、それだけですかね」

オンラインゲームは複数で協力プレーすることが多いようだ。「チームを組んで、常に話している感じですね。〝次、どこへ行こう〟とか〝ああしようか〟とか。英語の勉強になりましたね。聞いていて、何言っているのか分からないものは、一平さんが〝次はこうね〟って教えてくれて、“こうだったんだ〟という感じで学びになりました」と楽しそうに語ってくれている。

オンラインゲーム仲間の1人だった中継ぎ右腕のN・ラミレス(現ダイヤモンドバックス)が、コロナ禍の20年シーズンに大谷のオンライン会見にサプライズで乱入したこともあった。「(バトルロイヤルゲームの)『ウォーゾーン』のグループに入って、今夜一緒にプレーしよう」と報道陣も聞いている中で勧誘し、大谷も大笑いしていた。大谷は現在、遠征先にゲーム機を持ち込むことがあり、スマートフォンでは今も『クラッシュロワイヤル』を楽しんでいるという。

大谷翔平とはどんな人間か――。日本ハム時代から担当9年目を迎える記者が、普段最もよく聞かれる質問だ。投打二刀流の練習や身体のケアで多忙を極める日々。グラウンドを離れても、栄養学やトレーニングに関する書物を読み込み、メジャー移籍後は球場や時には自炊で食事管理を徹底するなど、野球に全てを注いでいるのは間違いない。

そんな中、マンガ、アニメ、ゲームがつかの間のリラックス法として、メンタル面の休養法としては最適なのだろう。最高峰のメジャーリーグで現代野球の歴史を覆す活躍を続けている二刀流は、27歳の青年のごく普通の一面も持ち合わせている。

写真/アフロ

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