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WEST.重岡大毅が共感した「芝居は殺し合い」の真意。30歳までに成し遂げることの大切さを教えてくれた大先輩俳優の存在

集英社オンライン / 2024年1月11日 11時1分

東野圭吾の傑作ミステリーを映画化した『ある閉ざされた雪の山荘で』で主演を務めた重岡大毅に仕事への熱い思いと、「いい人生を送りたい」と語る今後について聞いた。

現場では座長としてリード

若手の豪華キャストが集結。左から中条あやみ、重岡大毅、堀田真由、間宮祥太朗、西野七瀬、戸塚純貴、岡山天音
©️2024映画「ある閉ざされた雪の山荘で」製作委員会 ©️東野圭吾/講談社

──撮影現場ではムードメーカーだったと聞いています。やはり座長としてリードしなければという思いがありましたか?

重岡大毅(以下、同)自然と座長っぽくなっちゃうんですよ(笑)。撮影の最初のころ、クラスに知らん人たちが集まっている感じだったんです。これから撮影でずっと一緒にいる仲間なわけやから、居心地いいクラスにしたいじゃないですか。それぞれが仲よくなるきっかけを探していると思ったんで「しゃべろうよ!」というノリでいきました。殺伐とした現場でいい作品は生まれないと思うので。



──確かにそうですね。

中でも、僕は目立つほうだったかもしれない。声がでかいし、口でかいし、歯も多いし、関西人やし(笑)。いつも現場でにぎやかなので、そのうちどこかの現場で「うるさい!」と雷を落とされるかもしれません。でも僕は、人と会って話したりしているときのほうが楽だし、まあ基本的にチャカチャカしているのが好き(笑)。

©️2024映画「ある閉ざされた雪の山荘で」製作委員会 ©️東野圭吾/講談社

──映画『ある閉ざされた雪の山荘で』は、主演を賭けた最終オーディションとして招待された7人の俳優たちが、演じるシナリオ通りにひとりずつ消えていくサスペンス・エンターテインメントです。今回はどのように役に向き合いましたか?

合宿に集まった俳優のうち、僕が演じた久我和幸だけが唯一、劇団水滸に所属していないので、まずは部外者であることが役作りのとっかかりになりました。

僕はWEST.というアイドルグループのメンバーなので、映画やドラマの仕事に入るときは、俳優1本でやっている方たちの現場に飛び込んでいくという感覚です。その感覚をそのまま久我役に活かそうと思いました。

©️2024映画「ある閉ざされた雪の山荘で」製作委員会 ©️東野圭吾/講談社

──どのように活かしていったのでしょう。

久我は間宮祥太朗くん演じる劇団水滸のスター俳優・本多雄一に憧れていますが、自分にとっての憧れの人は誰だろうと想像しました。

例えば歌番組で憧れのアーティストと共演したとき、臆せずパフォーマンスできるだろうかと考えたんです。正解かどうかわからないのですが、これが僕のやり方です。

──ちなみに重岡さんの憧れの世界は?

僕の場合は音楽の世界に憧れの人が多いです。自分が尊敬するアーティストの方たちに近づきたいし、認められたい気持ちがあります。サザンオールスターズには認められたいですね(笑)。

芝居は自分にとって生きざま

©️2024映画「ある閉ざされた雪の山荘で」製作委員会 ©️東野圭吾/講談社

──飯塚健監督が、それぞれのキャラクターの考え方などをセリフに盛り込んだとおっしゃっていますが、久我らしいセリフはありますか?

「あなたにとって芝居とは?」と聞かれたとき「殺し合い」と答えたところかな。殺し合いなんて大袈裟かもしれないけれど、俳優たちはオーディションで生き残ることを目標にしているので、ある種、殺し合いみたいなものなのかなと思いましたし、僕自身もそういう道を通ってきましたから。

まだ20代前半のころは余裕がなくて、「このオーディション通らなかったらどうしよう」と思ったり、ドラマや映画出演が決まった人に対してうらやましく思ったり。でもその気持ちは決して悪いことではなく、同世代に実力派の仲間がいたからこそ切磋琢磨していけたんだと思います。だから「殺し合い」なんて過激なセリフだけど、久我が言わんとしていることはわかりました。

©️2024映画「ある閉ざされた雪の山荘で」製作委員会 ©️東野圭吾/講談社

──いまの重岡さんが「芝居とは何ですか」と聞かれたら?

「生きざま」ですね。正直、ひと言で言い表すことは難しい。でも、この世界で10年以上、僕なりにいろいろなことを経験してきました。自分の過去と今の自分の気持ちを集約できる言葉は「生きざま」だと思います。

WEST.のライブが仕事の軸

©️2024映画「ある閉ざされた雪の山荘で」製作委員会 ©️東野圭吾/講談社

──俳優のお仕事が順調ですが、WEST.としてのアイドル活動もありますよね。重岡さんの中ではどういうバランスでお仕事しているのでしょうか?

WEST.のときは音楽、単独の仕事は俳優というように切り替えていますが、僕の軸となっているのはWEST.のライブです。今はバランスよく仕事ができていると感じています。

芝居の仕事で大変だったり、失敗したりすることもあるんです。そんなときにWEST.のライブがあれば思い切り発散できます。逆にライブをやったあとに俳優の仕事に入ると、気持ちがパッと切り替わって集中して臨むことができる。そうやってバランスをとりながら、両方がんばっています。

──30代でやり遂げたいことはありますか?

中井貴一さんに「30代は40代を目指して何か行動を起こしていくといいよ」というアドバイスをいただきました。やはり、アドバイスをくれる方が尊敬する大先輩だと説得力がありますね。

さっきもお話ししたWEST.のライブを自分の仕事の軸として、やりたいことはたくさんあります。20代は全力でがんばってきたと思うので、30代もそう思えるように、いい人生を送りたいですね。


取材・文/斎藤香 ヘアメイク/井上ゆか スタイリスト/内田あゆみ(creative GUILD)

重岡大毅(しげおか・だいき)
1992年、8月26日生まれ。兵庫県出身。
2008年にドラマで俳優デビュー。2014年ドラマ『SHARK~2nd Season〜』(日本テレビ)で連続ドラマ初主演。ドラマ『ごめんね青春』(2014/TBS)『#家族募集します』(2021/TBS)、映画『溺れるナイフ』(2016)『殿、利息でござる』(2016)など話題作に多数出演。近作は映画『禁じられた遊び』(2023)、ドラマ『それってパクリじゃないですか?』(2023/日本テレビ)『単身花日』(2023/テレビ朝日)など。

『ある閉ざされた雪の山荘で』上映時間:1時間49分/日本


劇団「水滸」の主宰者からオーディションの招待状を受け取った7人の俳優たち。劇団のトップ俳優・本多雄一(間宮祥太朗)、公演直前に役を失った中西貴子(中条あやみ)、クセありの個性派・田所義雄(岡山天音)、お嬢様女優・元村由梨江(西野七瀬)、ワガママ女優・笠原温子(堀田真由)、劇団のリーダー・雨宮恭介(戸塚純貴)そして、劇団に所属していないにも関わらず最終選考に残った久我和幸(重岡大毅)。謎めいたオーディションはスタートしたが、翌日、俳優のひとりが姿を消してしまう……。

1月12日(金)全国ロードショー
配給:ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト:https://happinet-phantom.com/tozayuki/
©️2024映画「ある閉ざされた雪の山荘で」製作委員会 ©️東野圭吾/講談社

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