日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン」では、上が130〜139㎜Hg(以下単位省略)かつ(または)下が85〜89の場合、「正常高値血圧」とみなされます。つまり、高血圧予備軍ということですね。
それを超えると、数値ごとに「Ⅰ度高血圧」「Ⅱ度高血圧」「Ⅲ度高血圧」「(孤立性)収縮期高血圧」と分類が変わっていきます。が、要は上が140、下が90を超えると、太っていようが痩せていようが背が高かろうが低かろうが、一括りに高血圧とみなされ、「下げないと危ないですよ」と薬を処方される。それが今の高血圧事情です。
では140または90を超えた人は、本当に不調が起きているのでしょうか?
おそらく、高血圧と診断されたほとんどの方が「わからない」と答えるのではないかと思います。かくいう私ですら、上が148、下が94という平均値ですが、いたって健康です。もちろん薬も飲んでいません。それもそのはずで、現代の高血圧の設定値が低すぎるからなのです。