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「私は生まれたときからギャル」中卒で渋谷に高校を作った現役校長が、今も貫く“ギャルマインド”の鉄則

集英社オンライン / 2024年2月11日 11時1分

2023年4月、東京・渋谷区に開校した「渋谷女子インターナショナルスクール(通称・シブジョ)」で校長をつとめる赤荻瞳さん(27歳)。昨年は世界を変えうる30歳未満にフォーカスする企画「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」に選出されるなど、注目を集めている。前編では彼女がサポート校を創設した経緯について聞いたが、後編では伝説のギャル雑誌『egg』の編集長時代に感じた、若者たちを苦しめる同調圧力について詳しく聞いた――。

生まれたときからギャルだった

――”シブジョ”を開校する前は、ギャル雑誌『egg』の編集長を務めていた赤荻さんですが、そもそもご自身はいつギャルに目覚めた?

物心ついたときからオシャレが好きで、幼稚園のころから誰よりも目立ちたいと思ってました。たぶん生まれたときからギャルだったんですよ(笑)。



小学生のころから『ギャルサー』というドラマや『GALS』という雑誌は欠かさずにチェックしてましたし、小3のころから「将来は渋谷で生きていこう」と決めていました。それが自分のなかで当たり前だと思っていたんです。

――ちなみに、ご自身が一番ギャルに触れたと思うのはやはり?

もちろん『egg』ですね(笑)。毎月かならず買っていましたし、隅から隅まで読みふけってました。当時は、まさか自分が編集長になるとは夢にも思ってませんでしたが、それだぐらい私にとって『egg』は人生のバイブルでした。

赤荻瞳さん

――2007年ごろの「姫ギャル」を最後にギャル文化は衰退していき、今の20代はギャル文化に触れることが少なかったとされています。学生時代に趣味を共有できる人はいましたか。

中学のころ、わたしのいつメン(いつも一緒にいるメンツ)がみんなギャルで、地元では「ギャル軍団」と呼ばれていました(笑)。土日にお出かけするときは、埼玉県民らしく大宮止まりでしたが(笑)。

――ギャルといえば、少し不良っぽいイメージがありますが、正直、中学時代はやんちゃをされていましたか?

確かに軍団のなかには学校をサボる子もいましたが、人に迷惑をかけずに仲間を大事にするというのがギャルのマインドとしてあったので、その子も犯罪とかはしてなかったです。

隣町には荒れてる中学校もあって、ヤンキーが窓ガラスを割ったりしてたんですけど、「そういうのはちょっとキモイな」と冷めた目で見てましたね(笑)。私たちのようなギャルは、オシャレできて楽しければなんでもいいって感じだったので。

校長を務めるシブジョの生徒たちと

――赤荻さんは21歳の若さで『egg」の編集長に就任しました。しかし当時は、乃木坂46のような清楚系が人気を集めていた時代で、ギャルを訴求させていくのは難しかったのでは?

渋谷からギャルが少なくなっているのは感じていましたが、そもそも自分をみせる場所がストリート(街)からSNSに変わっただけなので、ギャル文化が終わったとは思っていませんでした。

「ストリートにいないならYouTubeをやればいいや」という気持ちでいましたし、SNSならどこでもモデルさんから写真提供してもらえるなと思って、紙ではなくWEBでギャルの情報発信をスタートしました。

人と違うことをしたらハブられる

――逆転の発想ですね。その反響は?

当初は「こんなのギャルじゃない」とか「こんなの『egg』じゃない」と言われることもありました。90年代のギャル全盛期を知っている先輩からすると、令和のギャルは派手さに欠けると思うのですが、そもそもギャルってキャラクターじゃないと思っていて、ファッションに明確な正解もないんです。

読者モデルの子たちにも、ファッションやメイクはこうしてくださいとかは絶対に言わなかったですね。リアルなギャルを発信することが『egg』の魅力だと思っているので。

授業の一環で、TGC(東京ガールズコレクション)でインターンも。赤荻さん自身の人脈を活かした

――若い読者からはどんなメッセージが届いてましたか。

読者の中に相談してくる子がいて、「ギャルになりたいのになれません」といった悩みが多かったですね。

周りの目が気になったり、地元でギャルの恰好をしたら浮いてしまうと心配したり、その当時から人と違うことをしたらハブられると思っている子はこんなに多いんだなと感じていましたね。いわゆる同調圧力というか、そういう悩みを抱えている女の子をどうにかしたいという思いも、シブジョを開校した理由のひとつですね。

――周りの目を気にせずに挑戦し続けた、ご自身の経験が大きく関係している?

私は中卒ですけど、今は起業して社長になってるんですから、若い子には「もっと肩に力を入れずに自由にチャレンジしていいんだよ」と伝えてあげたいですね。やっぱり人って周りの環境とか関わる人でかなり変わると思うので。

くすぶっている女の子たちを支えてあげられるように、今後も頑張っていきたいですね。

――最後に、赤荻さんにとってギャルとは?

私にとってのギャルは、外見よりも「マインド(考え方)」の部分が大きいですね。そのギャルマインドの鉄則としてあるのが、「仲間を大切にすること」、そして「好きなことを貫くこと」。自分がそうだったからこそ、今後も同じような思いをもった女の子たちを後押しして、夢を叶えてあげたいですね。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
撮影/松木宏祐

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