足先からふくらはぎまでふわふわな履き心地で包み込み、冷えに効くといわれる「三陰交」部分を温熱刺激することで温めるのが特徴のソックスこそ、「靴下サプリ まるでこたつソックス」。レッグウェアを製造販売する岡本株式会社の主力商品の一つだ。
記者は「フローリングの底冷えで、キッチンに立つのがつらい」「暖房で上半身は暖かいのに、足先が冷えてデスクワークがはかどらない」というときには必ず同商品を着用している。昨年は人気で完売していて、1足しか買えず、洗い替えに困った。
「靴下サプリ まるでこたつソックス」は、シリーズ累計販売足数で70万足(2015年~2020年)を突破。2021~2022年シーズンは完売したほどの人気商品だ。2023年シーズンも暖冬でありがなら、昨年シーズンを上回る販売数を推移しているという。
今や同社を牽引する商品だが、2013年の発売当初、売上はふるわなかった。
「もともとは『三陰交をあたためるソックス』という名前の商品でした。その名の通り、独自の技術で足首にあるツボの三陰交を温める機能をもつ、冷え対策靴下として開発されました。また特殊保温・発熱素材を使用し、弊社が開発した編み機で製造した渾身の新商品でした。ですが、これが売れなかったんです」(青柳さん、以下同)