昨年、野外アニソンフェス「Aichiアニソンフェス」、K-POPのライブイベント「THE SHOW LIVE in TOKYO」、音楽ジャンルの垣根を超えた大型フェス「X-CON」は、いずれも開催直前に突如中止を発表し、お蔵入りとなったことで大きな波紋を呼んだ。
2024年のフェストレンドを占う上でのキーワードやフェスビジネスの未来について、30年以上にわたって音楽フェスや企業イベントの企画制作を手がける株式会社インフュージョンデザイン・CEOの井出辰之助氏に話を聞いた。
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日本では、1997年に「FUJI ROCK FESTIVAL」がスタートし、1999年に「RISING SUN ROCK FESTIVAL」、2000年には「SUMMER SONIC」と「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」と本格的に日本のフェス市場が産声を上げた。
こうした4大野外フェスを皮切りに以降、さまざまなフェスが立ち上がっていく。
井出氏は、神奈川県・横浜市で開催される音楽とアートのカルチャーフェス「GREENROOM FESTIVAL」や野外音楽フェス「TAICOCLUB」といった大型フェスの立ち上げに参画し、日本におけるフェス文化の浸透に貢献してきた。