1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

「僕らはインスタントラーメンなんです」人気トリオ芸人・ぱーてぃーちゃんがSNS世代の芸人として自負していることの真意

集英社オンライン / 2024年1月30日 11時1分

賞レースで結果を出してブレイクを果たす芸人が一般化している昨今。そんな芸能界の流れに反して、お笑いトリオ・ぱーてぃーちゃんは各メンバーの魅力を発揮して、2023年後半から一気にメディア露出を増やしている。彼らの2024年はどうなるのだろうか。

チャラ男とギャル2人のパリピ漫才で人気のお笑いトリオのぱーてぃーちゃん。すがちゃん最高No.1は生育環境が過酷だったこと、信子は徳川家の末裔だったこと、金子きょんちぃは好きになった男性の借金500万円を返済したことなど、クセの強いエピソードを持つことでも話題を呼んでいる。

見た目だけではなく、いかにもメディア映えする過去を持つ3人だが、それでも芸能界で売れ続けることは難しい。知名度が上がっている今こそ勝負のタイミングだが……。


金子きょんちぃ(左)、すがちゃん最高No.1(真ん中)、信子(右)

アドバイスをもらいづらい芸風が足枷に…

――ロールモデルと言いますか、「こういう売れ方をしたい」みたいな芸人さんはいるのですか?

すがちゃん最高No.1(以下、すがちゃん) 僕らはめちゃめちゃ売れた人たちをロールモデルにしてきました。結成当初はEXITさんとか、昨年や一昨年はやすことか。常にロールモデルは状況を見ながら柔軟に変えるというスタンスなんですよ。

もちろん、EXITさんや、やすこほどの活躍はできていませんが、夢やロールモデルは高く設定するほうが頑張れると思っています。

――売れるためや生き残るために、先輩芸人にアドバイスを求めることはあるのですか?

すがちゃん これがギャル2人の特性と言いますか、アドバイスを求めても「君たちのしたいようにすれば大丈夫だよ」ってよく言われてしまいやすい。

信子金子きょんちぃ(以下、きょんちぃ) 本当にそう!!

きょんちぃ アドバイスを求めても「今のままで大丈夫だよ」と言われると、もう1個踏み込んで質問したいけど、諦めてボケて終わらせてしまうことはよくあります。

僕たちはインスタントラーメンなんです

――最近はSNSの普及に伴い、コンテンツが消費されるスピードが早くなりました。次から次に新しい人や売れる人が出てきて、簡単に忘れられていくことも多い厳しい時代ですが、焦りなどはありますか?

すがちゃん ネタ職人の芸人さんは特に厳しい時代になったのかなと思います。時間とか頭とかいろいろ費やして作ったネタがすぐに消費されてしまうのは相当しんどいだろうなと。ただ、僕らはSNS世代の芸人として世に出てきたので、いい意味で簡単に消費されることにこだわり過ぎないようにはしたいんです。

――こだわらないとはどういうことですか?

すがちゃん 僕たちの場合は、頑張って時間をかけて作ったこだわりの豚骨ラーメンを生み出すよりは、インスタントラーメンを多く生み出したほうが向いていると思っています。

インスタントラーメンは簡単に作れるため消費されても悔しくありません。消費されるスピードに抗おうとはせず、いい意味でこだわらずにいろいろ発信していきたいです。

信子 え、ちょっと待って! めっちゃしっくりきたんだけど〜!

きょんちぃ うちらインスタントラーメンだったんだ。ありがとう、教えてくれて。インスタントラーメンだと、味変しても誰も怒らないし、いいよね。

信子 なんでもっと早く言わなかったの? そのたとえ出すタイミング、もしかして探ってたの?

すがちゃん …………。

「ガラガラガラ……」メンバーからのイジリも受けつけたくない、すがちゃんに大笑いのギャル

信子きょんちぃ ハハハ!(大笑い)

すがちゃん 別に事前に用意していようが、今思いついていようが、このたとえを思いついた時点ですごいだろ!

――ただ、インスタントラーメンを出し続けることは大変そうですが。

すがちゃん リスクを背負わなければ何も始まらないですから。芸人仲間と飲みに行くことが好きな僕ですが、2024年は特にその時間を削ってインスタントラーメンを作らなければいけません。

とはいえ、最悪行ってもいいとは思ってます。一番の悪は飲み会に行ったのにエピソードトークの一つも作れないことなので。

すがちゃんは寂しがり屋?

――すがちゃんさんは芸人仲間とルームシェアしていますが、現在も続けている理由はやはりエピソードトーク、もといインスタントラーメンを作るためですか?

すがちゃん 単純に「めちゃめちゃ楽しい」っていうのはあります。ただ、日常生活を送る中でエピソードトークが生まれやすかったり、芸人仲間にエピソードトークを聞いてもらったりなど、いろいろ芸人としてプラスが大きいからです。

信子 単純に寂しがり屋なんじゃないの〜? ずっとルームシェア生活してるし。

きょんちぃ 確かに完全に一人暮らししているイメージが全然ない。

すがちゃん 単純に人が好きなんですよね。

信子 人も好きだし、自分も好きだよね。自分のことしゃべるのめっちゃ好きじゃん。

きょんちぃ 自分大好き人間だもんね。

――自分大好き人間なすがちゃんさんだからこそ、自信のない人に勇気を与えている部分もありそうですが。

きょんちぃ うちは「自分に自信がないから自分のことを好きなフリをしているのかな?」って見てます。

すがちゃん …占い師さん?

きょんちぃ 当たった!

すがちゃん でも占い師さんも100%当たるわけじゃないからね、本当かどうかは謎のままにしておきます。

「叶恭子さんになってほしい」

――すがちゃんさんは常々「山里亮太さんになりたい」という発言をしていますが、2人になってほしい存在、してほしい立ち振る舞いなどはありますか?

すがちゃん きょんちぃはキャラとかではないんですけど叶恭子さんになってほしい。別に叶恭子さんをそう思っているわけではないですが、たとえ9割の人に嫌われることでも、恐れずに自分の思ったことを言う人になってほしい。

そういう人って残りの1割から圧倒的に支持されるので。心の奥底から溢れる思いを解放しても成立するキャラを確立してほしい。そうなれば見ている人もおもしろいし、なにより本人としても楽だと思います。

――きょんちぃさんとしては本音を抑えるケースは多いのですか?

きょんちぃ 「言ってもいいのかな?」「これを言ったら傷つけるかも」と思って言わないことは少なくないです。そういうフィルターは自分の中にあります。

すがちゃん 「もう言っちゃえば?」って感じです。別にきょんちぃは攻撃的な部分だけではありません。それが「眠い」「だるい」「嬉しい」とか思ったことを全部出しちゃえばいいと思います。僕が全部フォローできるんで。

きょんちぃ すがちゃんが一緒のときはできるけど、ピンの仕事のときは怖い。

すがちゃん まあね。ただ、3人でいるときにそういった部分を出して、徐々にきょんちぃのキャラや人間性が知ってもらえるとやりやすくなると思う。

信子はゴールデン番組向き

――信子さんについてはどうですか?

すがちゃん 信子は何にでもなれる人です。だから僕やきょんちぃだけじゃなくて、向上心のある人やキラキラしている人と一緒にいると、もっと魅力が出てくると思います。裏を返せば、人の粗を探したり悪いことばかりを言ったりして楽しむ現場にはあまり出てほしくない。

きょんちぃ 信子は環境に影響されやすいんですよね。6~7年くらい前に付き合ってた元カレがめっちゃ嫌なやつで、当時はとにかく荒れていました。

信子 そういえばあのときはずっと元カレの影響でブチギレてました。多分すぐに影響されて癖になるんですよ。あの時もブチギレが癖になってたし。

――信子さんはどういう環境がより輝いている印象ですか?

すがちゃん お笑い濃度が薄い現場です。難しく考えずにギャルキャラとしてのびのび動けます。一番ゴールデン番組向きなのが信子です。

信子 すごい褒められたと思ったけど、お笑い濃度が濃い現場じゃ輝けないってこと?

きょんちぃ ゴールデン番組でも深夜帯のバラエティ番組でも大丈夫だよ。

信子 なんだぁ、それならよかった〜!

とにかくしゃべりたい3人

――ぱーてぃーちゃんとして具体的に2024年の目標は何ですか?

すがちゃん やっぱり『しゃべくり007』(日本テレビ系)を1時間ブチ抜きでゲスト出演したいです。いろいろなトーク番組に出演させてもらったけど、1時間僕たちだけでゲストに呼ばれて、自分たちを掘り下げてもらって魅力を知ってほしい。なにより「ぱーてぃーちゃんで1時間できる」って思ってもらえるようになりたい。

信子 冠番組も当然ほしいけど、生放送のラジオ番組がほしい。とにかく喋りたいです。

きょんちぃ 私も生放送のラジオをやりたいです。今も収録形式のラジオはやっているんですけど、1月に単発で『オールナイトニッポン0』(ニッポン放送系)をやらせてもらったとき、今喋ったことにすぐに反応が返ってくる感じが本当に楽しかったので。

――3人とも喋りたくて仕方ない様子ですね。

すがちゃん 僕たちの1番の強みって3人で完結できるお笑いだと思っています。ラジオ自体楽しいですが、「3人の掛け合いでも笑いを起こせるぞ」ということをアピールする意味でもラジオ番組を任せてもらいたいです。

すがちゃんの切なる願い

――目標とは違いますけど、「これをしたい・してほしい」みたいな願いはありますか?

すがちゃん 本当に楽屋を別にしてほしいです。

信子 それずっと言ってる。でも、実際別になったら寂しいでしょ?

すがちゃん 寂しくねぇって。楽屋を別にして、たまにそっちの楽屋に遊びに行くくらいが可愛いじゃん。

――楽屋を別にしたい理由は何ですか?

すがちゃん 中国のプロ卓球選手同士の試合みたいな高速ラリーで、2人で中身のない会話をずっとしてるんですよ。それを聞いてると頭がおかしくなる。だから、別に音楽も聴いてないけど、今はずっと無音イヤホンを耳栓がわりにして過ごしてます。

きょんちぃ でも、楽屋を2個用意してもらって別々になったとき、すがちゃんのいる楽屋に遊びに行ったら、結局もう片方の楽屋が空いてるのに移動しなかったじゃん。本当に嫌なら移動すればよかったのに。

すがちゃん それはなんかダサい。悔しいじゃん、俺が逃げたみたいで!

取材・文/望月悠木 撮影/井上たろう

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください