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グラビアアイドルながら恋愛経験ゼロ、老後は推しを愛でたい、男性との接触はグロくて無理…「恋愛」をしない20代女性たちのホンネ「親に孫の顔は見せてあげたいけれど…」

集英社オンライン / 2024年1月30日 17時1分

恋愛経験のない20代女性が年々増加傾向にある。今回は「恋愛に興味はあるけどできない」というタレント・のののんさん(25歳)と、「三次元男性を好きになれない」というオタクなバリキャリ女子(26歳)に話を聞いた。

恋愛しない女性たち、なぜ?

株式会社リクルートが発表した「恋愛・結婚調査2023」によると、交際経験のない20代未婚女性の割合は29.8%にものぼり、過去調査と比較して増加傾向にあることが明らかになった。

マッチングアプリやSNSの台頭で、昔よりも出会いの場は増えているはず。それなのになぜ、令和の女性は恋愛をしないのか?

今回インタビューに協力してくれたのは、今まで一度も彼氏ができたことがないというタレントの、のののんさん。学生時代は、清く正しい“お嬢様学校”に通っていたという彼女。若い男性に対して免疫がないのは「当時の環境のせい」と語る。


のののんさん

「中学校と高校は、男子と遊んだりすることをあまりよく思わような、厳しい校風の女子高に通っていました。出会いを期待できそうな文化祭も親族だけに渡せるチケット制だったので、同世代の男子と顔を合わせる機会はほとんどなく。そんな環境で思春期を過ごしたせいか、今でも男の子と話すときは緊張して気を使い過ぎてしまうのですごく疲れます。

でもそれは私だけの問題じゃなくて、同じ学校に通っていた友達のほとんどが、私と同じくいまだに交際経験ゼロ。だから余計に『私だけじゃない』って安心してしまっている部分はあるのかも」

三次元男性はお断り

一方で、好きになれる男性が“三次元に存在しない”というケースもあるらしい。大手広告代理店の企画・営業としてバリバリ働く竹内真由さん(26歳・仮名)は、いわゆる「2.5次元俳優」の追っかけに人生を捧げるオタク女子だ。

「小学生のころ、同じクラスの男の子にスカートめくりをされて以来、男性に嫌悪感を抱くようになりました。でも、ある日動画サイトで見つけた『ミュージカル テニスの王子様』をきっかけに、2.5次元俳優を好きになりまして。

『テニミュ』を通じて、人生で初めて男性に対して“カッコいい”という感情が芽生えたのですが、残念ながらその気持ちが三次元男性に向けられることはありませんでした」(竹内さん)

東京都在住の竹内真由さん(26歳・仮名)

平日は当たり前のように10時間以上働き、休日は舞台観劇や“推し”のイベント、オタク友達との飲み会をはしごする日々。竹内さんは、今の生活について「恋愛が入り込む余地はない」とバッサリ切り捨てる。

「出会い探しや、デートに時間を使っている余裕はないですね。結婚願望もないですし、焦りも感じません。でも、こういうことを飲み屋で知り合ったおじさんとかに話すと『そのうち寂しくなるぞ』などとなじられ、謎の説教タイムが始まることがあります。そのたびに、恋愛や結婚をしたくない女性への風当たりは、まだまだ強いんだなと感じます。

それでも私がブレないのは、うちの会社に独身貴族を謳歌している素敵な先輩女性がたくさんいるからなんですよね。結婚や出産でキャリアが閉ざされてしまったり、家事に非協力的な夫に毎日イライラするくらいだったら、誰に何を言われようと、私は私の思うままに暮らしたいです」

水着姿を見られるのはOK。でも……

自分の人生から恋愛をシャットアウトしている竹内さんだが、過去に一度だけ“そういう行為”を試みたことはあるらしい。

「大学生のころ、顔がものすごく整った俳優志望の男性と知り合って。『この人のことなら好きになれるかも?』と思い、試しに彼の家へ遊びに行ってみたんです。

時間が経つにつれ、彼が私の身体をベタベタ触ってくるようになり、それがすごく気持ち悪くて。でも、途中で断るのも失礼かと思い、ギリギリまで頑張って耐えたのですが……彼が下着をおろした瞬間『あ、これはムリだ』って。

(男性器が)グロテスクすぎて、吐き気を催してしまって。土下座する勢いで謝り倒して、全速力で家から脱出しました。どんなにカッコよくても、やっぱり三次元男性はダメだったみたいです」

男性との性的な接触については、前出の、のののんさんも思うところがあるそう。

「大人になってからは、身体目当ての人ばかり寄ってくるようになって。友達の紹介で知り合った人から、二人きりになった途端いきなり『ホテル行こうよ』と誘われたりして、すごく怖い思いをしました。少し潔癖症というのもあって、抱き合ったりキスをしたり、ましてやそういう行為なんて想像もできなくて。全部『気持ち悪い』って思っちゃうんです」

“身体目当ての人ばかり寄ってくる”原因は、20歳を過ぎてから始めたグラビアの仕事も影響しているとのことだ。

グラビアアイドルとしても活躍する、のののんさん(@nononon_0818

ときに水着姿でカメラの前に立ち、その美しいボディを惜しげもなく披露するのののんさんだが、プライベートで知り合った男性から性的に見られることは「とても不快」だと話す。

「3歳のころから10年以上競泳の選手をやっていたので、水着姿を見られることへの抵抗感はそんなにないんです。仕事は仕事として割り切っていますし、実際、グラビアを始めてからすごくファンが増えました。

でも、グラビアをやってるからといって、私生活でも性的な目で見られたいわけじゃありません。そういう勘違いをされるのは本当に嫌だなと思います」

恋愛しないのは、自分らしく生きるため

とはいえ、恋愛をする気がまったくないわけでもないという、のののんさん。どうやら「親に孫の顔を見せてあげたい」という気持ちが、心のどこかにあるようだ。

「私、拗らせてますかね…」と取材中つぶやく、のののんさん

「親や親戚から『結婚は?彼氏は?』と言われるたびに、胸が痛みます(笑)。でも、無理に恋愛をする必要はまったくないと思っているので、自分のペースでのんびり頑張れたらいいかなって。

ただ、私、とにかく理想が高くて……。子どものころからずっと『名探偵コナン』の怪盗キッドが好きで、彼みたいな人がリアルにもいたらいいのにと思い続けています。みんなからは夢を見すぎだと笑われるんですけどね(笑)。

とりあえず、あと10年、35歳までに好きな人ができたら恋愛をしてみたいし、35歳を過ぎても何もなかったら、そのときはそのときかなと(笑)」

写真はイメージです

そして、もう一人の恋愛しない女性・竹内さんは、10年先どころか、すでに老後の計画まで企てていた。

「私には、オタク仲間と一緒に高級老人ホームに入り、推しを愛でながら死ぬという夢があるんです(笑)。老後の自分がどんな沼にハマっているか楽しみですね。

これから先、もしかしたら今の生き方を後悔する瞬間が来るかもしれない。でも、ほしいものをすべて手に入れられるわけじゃないから、恋愛や結婚に限らず、歳を重ねた分だけ後悔の数が増えるのは当然のことだと思うんです。私はこれからも、自分の今の気持ちを大事にし続けたいです」

それぞれのスタンスは違えど、ありのままの姿で“今”を生きる女性たち。令和の時代は、恋愛をしなくても十分に輝ける日々をおくることもできると、彼女たちが身をもって示してくれた。

取材・文/渡辺ありさ

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