森保ジャパンの2023年の年間戦績は8勝1敗1分と、かつてないほどの好成績で1年間を終えた。2022年のカタールW杯に続いて強豪・ドイツ代表に4−1と完勝するなど、「日本サッカー史上最強」とも称される充実した1年を過ごした日本代表には、今回のアジアカップでも3大会ぶり5度目の優勝という大きな期待がかかっていた。
しかし、いざ大会が始まってみるとグループステージ2戦目でイラク代表に1−2で敗れ、グループ2位で決勝トーナメント進出。グループステージではベトナムやインドネシアなど力の差のある対戦相手にもかかわらず、3試合で5失点。現在の日本代表は、もはや「アジアでは敵なし」というアジアカップ前の雰囲気からはほど遠い結果だった。
「日本代表は世界に向けて、次のステージに走り出した」
カタールW杯でドイツ、スペインといった世界トップクラスの強豪に競り勝ち、2023年の好調ぶりから日本代表の選手たちも、サッカー関係者も、ファンもそう信じてやまなかった。
それだけにアジアカップでの敗退はショックが大きい。