「俺がファンキー加藤だ!!」ソロデビュー10周年・命削って歌ってきた加藤が振り返るFUNKY MONKEY BABYS時代「一見ダサいことも、生き残るためにがむしゃらにやった」
集英社オンライン / 2024年2月13日 11時1分
今年でソロデビュー10周年を迎えるミュージシャン・ファンキー加藤。2月14日のバレンタインデーには、約3年ぶりとなる新曲『優しい光』がリリースされる。今回は多くの人が愛を伝えるバレンタインにちなんで、10年間の歩みを振り返りながら、ファンキーモンキーベイビーズへの深い愛や解散当時の葛藤、そして“命を削って歌っている”とまで表現するライブへの想いを聞いた。(前後編の前編)
ファンモンからソロへ。踏ん張り続けた10年間
–––ソロデビュー10周年おめでとうございます。アニバーサリーイヤーを迎えられた今の気持ちをお聞かせください。
ファンキー加藤(以下、同) ありがとうございます。「自分なりに無我夢中に踏ん張り続けてきた10年」だった気はしますね。
–––「踏ん張り続けた」というのは?
やっぱりFUNKY MONKEY BABYS(※注1、以下ファンモン)が解散して、3人から1人になったときに、苦労がたくさんあって。のちにグループ再始動ということにはなるのですが、当時は1人でやっていかなきゃいけないというプレッシャーが相当ありました。
僕にとって、ファンモンという存在がすごく大きく、強い光を放っているので……それに追いかけられるような日々だったなと。
–––ファンモンという多くの人に愛されていたグループからソロ活動にシフトする際、不安や葛藤はありませんでしたか?
そもそもファンモン解散の時点で、僕らとファンの方々との間に少しテンションの差があった気がします。
僕らはメンバーだったDJケミカルがいつかは住職になるということがわかったうえで活動していたので、そのゴールを東京ドームという大きな舞台で迎えられたという充実感とか、安堵感のほうが強かったんですよ。
でも、ファンの方々はそうではないですよね。愛していたグループが解散することで、寂しさだったり、悲しみだったり……そういった感情の乖離はあったと思います。ただ、解散後にも再始動を望む声をたくさんいただいたので、悩みながらも、ファンに背中を押されながらソロ活動を決意しました。
※注1
「FUNKY MONKEY BABYS」はファンキー加藤、モン吉、DJ ケミカルの3人で2004年に結成された。2013年6月に解散したが、2021年3月11日TBS「音楽の日」にて1夜限りの3名フルメンバーでの再結成を果たす。そして同月、ファンキー加藤、モン吉の 2人で 「FUNKY MONKEY BΛBYʼS」と改名して再始動している
CDを手売りしてでも生き残ろうとしていた
–––ソロとしてデビュー10周年……さらに遡ると2004年にファンモンを結成していますが、ミュージシャンとして長く続けてこられた要因はどこにあるのでしょう? やっぱりファンからの愛が大きい?
もちろん、愛を持って応援してくれるファンの方々が背中を押してくれた、というのが第一です。あとはなんだろうな……ここは自分でもうまく言語化できない部分なんですが、特にライブにおいては、本当に“命を削って”歌ってきたなという感覚があります。
やっぱりステージのど真ん中で、スタンドマイクを握って歌うカリスマミュージシャンたちのことを、僕は心からうらやましいと思っていて。僕らは“持たざる者たち”だったんで、昔からとにかく必死だったんですよ。「爪痕を残さなきゃ」という不安とネガティブな感情が常につきまとっていました。
当初は間違った方向に舵を切って、機材に登ってライブハウスのスタッフさんに激怒されたり、ステージから飛び降りて靭帯切っちゃったりもしましたが(笑)。
–––そういう時代もあったんですね。
たとえば、ケツメイシさんとかRIP SLYMEさんとかKICK THE CAN CREWさんに影響を受けた僕らみたいなのは山ほどいて、当時ものすごい数のグループがデビューしたんです。2005年~2007年あたりかな。そのアーティストたちと差をつけなきゃいけなかったので、ほかのグループがやってないこと、ほかが避けるようなことを追求してやっていましたね。
それこそショッピングモールでCDを手売りするような、僕らみたいなジャンルのアーティストからすると「ダサい」と見なされることも、率先してやりました。
そう振り返ると、本当に生き残るためにがむしゃらでしたね。そのときの熱量や経験値、やってきたという自負が、今日まで続けてこられた理由のひとつかなとは思います。
–––先程の発言にもありましたが、加藤さんはネガティブなんですか?
そうなんですよ。ファンモンでいうと、モン吉とDJケミカルがすごいポジティブで、僕だけ基本的にネガティブ。モン吉に至っては本当にポジティブで、「CDリリースしてデビューすれば、すぐ武道館出られるでしょ?」みたいなよくわからない自信に満ち溢れていて(笑)。
でも彼らのそういう部分に、僕は救われていましたね。
–––そうすると、現在はポジティブなマインドを保つにも苦労しそうですね。ソロで活動するうえで、モン吉さんやDJケミカルさんにいろいろ相談はしましたか?
いや、それはなかったですね。意地張って意識的に遠ざけていた部分もあって……でもそれは悪い側面だけではなくて、グループにはない「1人で踏ん張り続けているぞ!」という充実感も大きくて。俯瞰で見て「俺、頑張っているな」と思うことも、僕にとってはモチベーションになっていました。
ライブは「俺がファンキー加藤だ!」と思える場所
–––加藤さんは、ソロでもグループでも、ライブをとても大切にされています。ご自身にとって、ライブとはどういった存在でしょうか。
「一番好きな自分に会える場所」ですかね。さっきも言ったように、僕って基本的に自信が無いんですよ。いつもネガティブな感情に心を掻き乱されてしまう。
でも、ステージ上にいるときだけは、すごく自分に自信が持てるというか。ファンキー加藤という変な名前も、ステージ上なら堂々と叫べるんです。「俺がファンキー加藤だ!!!」って。
–––そのメンタリティを保つために、ライブ前に必ず行うこととかあるんですか?
マイナス思考なので、ルーティンはたくさんあります(笑)。でもジンクス的なものではなくて、たとえばライブの3時間前に炭水化物を摂って、1時間半前にはストレッチを始めて……みたいな、身体パフォーマンスをフルで発揮できるように考えられたものです。
ライブはやっぱり体力を使うので、食事や運動の面はいつも細かく管理しています。これは、ソロ活動を始めてから、より強く意識するようになりましたね。
–––ソロとグループでは、ライブ中に使うエネルギーも違ってくるんですね。
そうなんですよ。ソロになって運動量が増えたことで、「これはやり方を変えなきゃな」と思って。
最近はステージドリンク類も増えて、普通の水と経口補水液、蜂蜜を入れたスロートコート(ハーブティ)、あと酸素缶と喉のスプレー、点鼻薬……とかでドリンクホルダーがパンパン。
この前、モン吉のドリンクホルダーを見てみたら水2本しか入ってなくて、「お前すげぇな!」って(笑)。そんなところにも、僕と彼の性格の違いが出ていますね。
–––2024年4月28日には、ソロデビュー10周年記念ライブ「I LIVE YOU 2024 in 日比谷野外音楽堂」が控えています。
3年ぶりのソロライブで、しかも野音といういくつもの伝説を作ってきたステージで歌えるというのは、本当に愛と感謝の気持ちでいっぱいです。ファンキー加藤としての10年間がどういうものだったのか、ファンの方々と答え合わせをしたい気持ちです。
インタビュー・文/毛内達大 撮影/恵原祐二
2月14日Release
デジタルシングル「優しい光」
あの頃は照れくさくって、⾔えなかった「ありがとう」の⾔葉
今だから伝えられるどんな時も無条件で味⽅で居てくれた⺟へ伝えたい感謝の想い
2014年2⽉12⽇「My VOICE」でのソロデビューから丸10年。10年という節⽬を迎える中でこれまで積み重ねてきたものはもちろん、2021年に再始動したFUNKY MONKEY BΛBY’Sでの経験もしっかりと詰め込まれた記念すべき10周年を飾る4年ぶりの新曲。どんな時も無条件で味⽅で居てくれたお⺟さん。そんな唯⼀無⼆の存在である⺟への想いが込められた⼀曲。あの頃は照れ臭くて⾔えなかった感謝の想いをこの歌に込めて。
今年のバレンタインデーやホワイトデー、卒業、⼊学、就職、新⽣活・・・、あなたの⼈⽣の節⽬に、普段伝えられていないお⺟さんへの感謝の気持ちをこの楽曲と共に届けてみては?
ソロデビュー10周年記念ライブ
2024年4⽉28⽇(⽇)
「I LIVE YOU 2024 in ⽇⽐⾕野外⾳楽堂」
東京・⽇⽐⾕野外⼤⾳楽堂
OPEN 16:00 / START 17:00
チケット指定席・7,800(税込)
https://funkykato.com/feature/iliveyou_2024
【お問合せ】
ドリーミュージック:03-6892-1613
イドエンターテインメント:03-5575-2136
⽇本コロムビア 東京:03-5962-6990
⽇本コロムビア ⼤阪:06-6263-2920
⽇本コロムビア 名古屋:052-586-1325
⽇本コロムビア 福岡:092-725-1030
WESS:011-611-1000
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