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「第2ボタンって何?」「サイン帳って?」卒業式あるあるエピソードでわかる昭和・平成・令和世代間のギャップ

集英社オンライン / 2024年3月8日 11時0分

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3月といえば卒業シーズン。ともに学んだ同級生との別れ、新しい場所への旅立ち……と卒業式ではさまざまな思いが交錯する。思い出いっぱい、あまずっぱさいっぱいの卒業式だが、卒業にまつわるエピソードは世代によってどんな変化があるのかを調べてみた。

どの世代でも定番なのは「卒業アルバムの白紙ページに寄せ書き」

寄せ書き、黒板アート、好きな人に告白……など卒業式エピソードはさまざまあるが、令和、平成、昭和だと世代ごとにエピソードに変化はあるのだろうか?

株式会社ウェブギフトが運営する「オフィスギフト」が行った卒業式のあるあるエピソードについてのアンケート調査で昭和、平成、令和世代ごとの「世代別あるあるエピソードランキング」に注目してみた。



調査期間:2023年02月28日~2023年03月5日
調査機関:クラウドワークス
調査方法:インターネットでのアンケート調査
調査対象:10〜80代の男女
有効回答人数:500名

調査によると

【令和世代】
1位 卒業アルバムの白紙ページに寄せ書きをする
2位 携帯・スマホで写真撮影する
3位 黒板にメッセージやアートを描く
4位 卒業旅行に行く
5位 女子がメイク・男子はセットしてくる

【平成世代】
1位 卒業アルバムの白紙ページに寄せ書きをする
2位 黒板にメッセージやアートを描く
3位 身につけているもの(第2ボタンなど)をもらう・あげる
4位 携帯・スマホで写真撮影する
5位 サイン・プロフィ―ル帳に寄せ書きする
5位 卒業旅行に行く

【昭和世代】
1位 サイン・プロフィ―ル帳に寄せ書きをする
2位 身につけているもの(第2ボタンなど)をもらう・あげる
3位 卒業アルバムの白紙ページに寄せ書きをする
4位 卒業旅行に行く
5位 黒板にメッセージやアートを描く
5位 携帯・スマホで写真撮影する

となっている。

どの世代にも共通して定番なのは「卒業アルバムの白紙ページに寄せ書き」。

調査のコメントをチェックしてみると

「気になっていた男子に、他の人にまぜてメッセージをこっそり書いてもらった」(50代女性)
「別れた元カノに大きく2ページにまたがってメッセージを書かれました」(30代男性)

というメッセージを書いてもらったときの思い出コメントが目立った。

記者の同僚たちにも聞いてみたところ、27歳の男性は「それはやりましたね。長くメッセージを書いてくれる子もいれば、スペースはおかまいなしに大きく書く子もいて、SNSでのやりとりではわかないその子の性格も出ていて、逆に新鮮でした」と振り返っていた。

昭和世代にとっては、卒業アルバムではなく、「サイン帳、プロフィ―ル帳にメッセージをもらう」が1位だった。

調査のアンケートのコメントでは

「中学卒業のときに、クラスメイト全員に書いてもらうためのサイン帳を用意。バインダー式で、用紙を外すことができて、全員に1枚ずつ配り、各々、好きなように書いてもらいました。主に、名前・誕生日・趣味・好きな言葉、自由なメッセージ、イラストなどを描いてくれていたように思います」(50代女性)

「好きだった美術の先生にサイン帳に寄せ書きをお願いしたら、水彩画で夕日に染まった放課後のグラウンドの絵を描いてくれたこと。他の生徒にもお願いされてさまざまな学校風景を描いていた」(40代女性)

などが寄せられた。

記者はどっぷり昭和世代の50代だが、小学校、中学校の卒業時にサイン帳を回した。たまになかなか書いてくれないクラスメイトがいて、卒業式までに全員に回せるか、ハラハラした覚えがある。(卒業アルバムは実家にあるけど、あのサイン帳はどこにいったのか不明だ……)

また小学校6年生の子どもを持つ41歳の同僚は「私のときもありましたよね。サイン帳。
でも今、娘の学校ではLINEで卒業メッセージグループを作って、みんなでメッセージを
リレー式で送るというのをしています」

時代が変わって紙からデジタルになっても、卒業を機にメッセージを送り合うのは変わらないようだ。

令和世代は知らない!? 第2ボタンって何?

令和・平成・昭和世代の卒業式のあるあるエピソードで一番、ギャップがあるのが
「身につけているもの(第2ボタンなど)をもらう・あげる」だ。
昭和世代では2位、平成世代は3位だが、令和世代になると6位という結果だ。

特に「第2ボタン」は20代の同僚に聞くと「聞いたことがあるけど、あげたり、もらったりするのは見たことがない」「コントとかでやっているのしか、知らない」と言われた。

24歳の甥っ子にも聞いてみたが「第2ボタンって何?」と興味なさそう。卒業式で何かあげるとかしなかったか、聞いてみたが「ないなあ。クラスの子や部活の後輩とスマホで写真を撮って、お互いでシェアするくらいじゃない? でも卒業したら会えなくなるからと告白する子はいたよ」という答えが返ってきた。

対して、昭和世代は「第2ボタンね……。自分は誰からも欲しいと言われなかったけど、学校で一番モテていた男子は、次々と女子がボタンをもらいに来ていて、袖口のボタンまであげていました。モテていいなあと思った記憶が……」と50代の男性の同僚。

記者の中学生時代も卒業式といえば、好きな人の第2ボタンをもらうのが流行っていて、女子は好きな子が教室を出るのを見計らって、走って告白+第2ボタンくださいというのが、卒業式によく見られる光景だった。


第2ボタンには、心臓に一番近い位置にあるため「好きな人のハートをつかむ」というゲン担ぎであげたりもらったりするという説や、戦時下の物資不足の影響により学生服で出征を余儀なくされて、第1ボダンだと襟元が締められず上官にだらしないと指摘を受けるため、第2ボタンを形見として大切な人に渡したという説など、諸説ある。

いずれにもして第2ボタン=大切なものというのが共通認識だったが、制服のデザインも学生服からさまざまなデザインに変わっていたり、制服がない学校もあったりするので、昭和の懐かしい習慣にとなっているのかもしれない。

43歳の同僚は「第2ボタンのことは知っています。自分の学校では見かけなかったけど、プリクラの交換や好きな人と写真を撮ってもらうというのはしました。モノより写真がほしいって感じでしたね。第2ボタンをもらうとかないけど、卒業式に告白するみたいなことはやっぱりありました!」

31歳の女性も「第2ボタンや身に着けているものをもらうというのはなかったですね。ふだん携帯やスマホは学校に持ち込み禁止だったのに、なぜか卒業式だけで学校から何も言われてないのに、みんな持ち込んで写真を撮っていて……。そこで思い切って好きだった人に2ショットを撮ってもらうとかありましたね。
まだその頃、携帯の写真をすぐに送信して投稿したりなどできなかったので、後でプリントして交換しました」

と写真に関するエピソードが多かった。

第2ボタンはもう古い卒業エピソードかもしれないが、卒業式=好きな人に告白は、平成・令和でも変わらないようだ。

一方で、昭和世代にとって卒業式は「別れ」「新しいスタート」などへの思いが強く、サイン帳や第2ボタンなど、モノに残して思い出を確かめていた。
対して、平成、令和世代はスマホなどの普及によって卒業後もつながれるため、モノよりもさまざまな体験を共有することに重きをおいているのかもしれない。

そして、どんなエピソードでも、卒業式の思い出は心に残るものだとアンケートや同僚のインタビューを通して感じた。

アンケート調査出典
株式会社ウェブギフト
オフィスギフト公式サイト

取材・文/百田なつき

『笑点』勇退・林家木久扇の後任レギュラーは「女性落語家」「今最もおもしろい落語家」「息子・木久蔵」…? 1席空いた座布団争いの行方〉へ続く

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