高い人気を誇る食品、サバ缶。その人気に火をつけたきっかけと言われるのが2013年に放送されたテレビ番組『たけしのエンターテインメント!みんなの家庭の医学』(テレビ朝日系列)。健康的だと番組で取り上げられると大きな反響があり、その後、サバ缶を特集する番組や記事が増えていった。サバ缶はEPAやDHAといった必須脂肪酸を多く含む食品でありながら、安くて手軽だ。美味しく食べるためのレシピも次々と誕生し、今もブームは続いている。缶詰に詳しい「缶詰博士」こと黒川勇人氏が話す。
「ここにきてサバ缶業界が新たなフェーズに突入しているんです。かつてのブームの中で、ツナ缶の売り上げを超えたこともあり、サバ缶はいまや缶詰ヒエラルキーの最上段に位置しています。定番の水煮、味噌煮、醤油煮に加え、若年層にもサバ缶の魅力を知ってもらおうと、各メーカーが続々と新商品を投入しています」