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年4回ぎっくり腰になっていた私が腰痛と縁が切れた理由は、正しかった

集英社オンライン / 2022年6月16日 12時1分

集英社オンライン統括編集長の、お仕事メイン、ときどき日常な、ブログともいえない雑文たち

ぎっくり腰になったこと、ありますか?
経験のある方には多くの説明は要らないでしょう。
本当につらい、この世のものとは思えない痛み。身動きできないほどの痛み。
英語では俗に「witch’s shot」魔女の一撃というそうですが、いったい何の魔女だ。

ぎっくり腰と大親友だった雑誌編集者時代

雑誌編集者として日夜勤務に励んでいたかれこれ7〜8年前。
私はこのぎっくり腰と大の仲良しでした。ちょうど仕事がすごく忙しかった時期だったというのもあり、毎日遅くまで悪い姿勢で原稿を読んでいたり、イベントでは高いヒール靴を履いて立ちっぱなしだったり、今思うと腰にいいことは何もなかった日々……。


この頃の私は症状の差こそあれど、3~4カ月に1度はぎっくり腰になっていました。
整形外科、鍼灸、カイロ、マッサージ…あらゆるツテを頼り、いろいろなことをしたけれどほぼ効果なし。
それがある簡単な運動を習慣にしてからはきれいさっぱり、ぎっくりさんとはサヨナラできました。
これについては、以前別のブログ連載でも書いたことがあるのですが、そちらはもうクローズになっているのと、その後新たな経験も加わりましたので、改めてお届けしたいしだいです。
世の腰痛同志たちに向けて!

初めてのぎっくり腰はシャワーの後

私が初めてぎっくり腰になったのは、忘れもしない2012年夏のある朝。出社前に気持ちよく5kmのランニングを終え、シャワーを浴びたそのあとに、運命の瞬間は訪れました。

脱衣所で体を拭いていた時に、左腰に何とも言えない電気の流れのようなものが走ったかと思うと腰の内側で何かがきゅーっと縮まって、とたんに激痛に変化、にっちもさっちも動けなくなってしまったのです…ええ、もちろん全裸です。

なんとか洗面台のふちに両手をついた前かがみの状態で、ちょっとでも動こうとすると腰がビキーーーン。激痛でまったく動けない。

なぜ? 何が起きたの?
そしてそこに現れる同居人、夫。

まあ、長年連れ添っておりますので、全裸で洗面台につかまる妻に軽く目を見開きはしたものの「なんだ?」と平常心でたずねる夫。
こちらの状況説明をするとすぐに冷静に「それはぎっくり腰だな」と経験者は教えてくれました。

ひたすら丸まって横になるだけ

ひとまずその状態でなんとかTシャツなどを着せてもらい、リビングのカーペットの上で胎児のように丸くなって横になる。その姿勢がいちばんラクだからという経験者のアドバイスのもとに。なぜベッドではないかというとベッドの上にあがれないくらい痛かったから。

「とりあえず病気とかそういうものではないから、痛みがおさまるまで時間が解決するのを待つしかないんだよ、ぎっくり腰は。じゃあオレは会社行くから、がんばれよ」とパンイチで横になる私にバスタオルをさりげなくかけていってくれたのは、武士の情けか。

そのまま床に寝そべったままスマホを握り締め、あちこちに連絡して休む算段をつけたならば、後はひたすら検索あるのみ。ぎっくり腰、治る、とか、ぎっくり腰、症状、治療とか、たちまちスマホの履歴は埋まっていく。

そうこうするうちにだんだん動くコツもつかめてきたので、唸りながらスウェットやらを着込み、歩いて5分の整形外科までタクシーでゴー。いや、マジでほんとに歩けなかったんです。
つかまえたタクシーに這うように乗り込んで「運転手さん、ごめんなさい、本当に近くなんですけれども、ぎっくり腰になってしまって全然歩けないんです」「いや〜わかりますよ! 私もやったことありますからね〜」。
おお、ここにも我が同志。

特効薬のないぎっくり腰ラビリンス

で、これも経験者の方はおわかりだと思いますが、ぎっくり腰で整形外科を受診しても、せいぜいが痛み止めの処方とコルセットをくれるくらいのもの。本当に痛みを消したいならば神経ブロック注射という手法もあるのですけれども、結局はそれもまた対症療法でしかないとのことで、私は受けませんでした。

そして、それをきっかけに何度もぎっくり腰を繰り返すようになってしまったのです…うそかまことか、一度なるとクセになりやすいというぎっくり腰。
だいたい私の場合は、一度ぎっくり腰になると、寝たまま→前かがみの姿勢から直立歩行できるようになるまでに1週間、その後さらに1週間ぐらいは痛みが残り、自由に体を動かせない状態を引きずってしまいます。つまりほぼ2週間アクティブに動けなくなる…大好きなゴルフもランニングもおあずけになってしまうわけです。

まわりの同志たちにいろいろ訊ね、鍼灸に整体、カイロにマッサージと、およそ腰にいいと言われることはすべて試してみたのもこの頃。
でも、結局は根本的な解決にはつながらず、周囲の人間からは“ガラスの腰”と命名されるほどに。
もちろんセルフケアとして、腰痛対策の王道である、腹筋と背筋を鍛えてバランスの良い体幹を作ることにもトライしてました。そして満を持して始めた腹筋の翌日に見事、ぎっくりです。
今思えば私のやり方もまずかったんだろうけど、そもそも腹筋や背筋が弱いからぎっくり腰になるわけで、いきなり筋トレなんかこなせるわけがないんです。てなわけで即、挫折。
腰痛ラビリンスの中でただただ迷うばかりだったのです。

運命の出会いは1冊の雑誌から

そんなそのときふと読んでいた雑誌ターザンに「スクワットこそ万能の筋トレ」という特集があり、あ〜スクワットね、あの森光子さんも毎日何百回もやっていたというスクワットね、ま〜ちょっとやってみっかな〜、と、ほんとにほんとに気軽な気持ちでやってみたのです。
それは2014年の秋でした。

で、結論から言いますと、私はこれでぎっくり腰と縁切りできました。

そもそも筋トレというものが大嫌い。走ったり踊ったりすることはいくらでも苦にならないし、当時は週2~3回のランニングを習慣にし、年に2回のハーフマラソン大会に出るのが楽しみだった自分。けれど筋トレはとにかく大嫌い。
それが、なんででしょう…その時は第六感が働いたとしか思えません。
とにかくスクワットをやってみたときに、なんだかこれは効くような気がする! と感じたのです。
ちなみにスクワット正しくやらねば意味がありません。当時読んだターザンに載っていた王道スクワットのコツはこちら。

両足を肩幅くらいに開いて立ち、両腕を胸の前で組みます

そのまま息を吐きながら背中を丸めず、ゆっくりと腰を真下に下ろす感じで。このとき視線は必ず前。膝がつま先より前に出ないように。無理すると膝を痛めるのでできるところまでで!

息を吸いながら、これまたゆっくりと真上に腰を上げるように起き上がる

決してラクではないです。でも、ものすごくキツイわけでもないです。
最初は10回ぐらいしか出来ませんでしたし、今でもせいぜい30回くらいしかできません。やりすぎは膝を痛めるそうなので無理しないほうがいいそうです。

ですがこのスクワットを毎朝のストレッチにプラスするようにしてから、1度もぎっくり腰になってないんです!
かれこれ7年間ならなかった……のですが、なった。去年の12月に、7年ぶりに。

ごきげんよう、ぎっくり腰、お久しぶりね(涙)。

やはりスクワットは効いていた

実はワタクシ、昨年の夏に少々体調を崩した時期がありまして、いろいろな運動が思うようにできなくなっておりました。ゴルフも18ホール回りきれず途中リタイアしたり、ランニングもすっかりご無沙汰に。
そんな中でも、毎朝のストレッチとスクワットだけは欠かさないようにしていたのですが、人間とは弱いもの。

「今日はなんかちょっとイマイチだし、スクワットはいいか」
「今日はまだだるいし、ストレッチだけにしよう」

そう、そもそも筋トレ嫌いの自分は、朝のメニューからスクワットを省くようになり、いつしかそれがデフォに……せっかく7年間も習慣にしていたスクワットをすっかりやらなくなってしまったのです。

「しっかりストレッチはしてるしね!」
それが心の免罪符。で、そのストレッチで左の腸腰筋を少し痛めてしまい、なんとなく左の鼠蹊部のあたりに違和感があるなーと思っていましたらきましたよ、魔女の一撃。それも床のワックスをかけていたときに。

床のワックスがけにはコツがあって、かけ始めたら一気にすませるのが綺麗に仕上げるコツ。モップのシートにワックス液を含ませ、細心の注意を払いつつ部屋の隅からすーっすーっと滑らせていたのですが、ふと塗りムラが気になった箇所があり、不自然に体を捻ってモップを伸ばしたのが運の尽き。やってきました。痛めた左腰にズキーーーーン!

しかし、途中では終われないのがワックスがけ。どんどんどんどん痛くなって伸ばせなくなる痛みにマジで涙を流しながら、残りの床部分にかけおえました。
ちなみに年2回のワックスかけには命をかけている私。今回はこのアクシデントのせいでやはりムラっぽい仕上がりになってしまったのは無念の一言。

毎年仕上がりを撮影しておくほど大好きなワックスかけ。よく見ると中央あたりにムラが…いつもはもっとキレイなんです!!!

そして、やはりスクワットは腰を守っていてくれたのだと痛感。ぎっくり腰から復活した2週間後から、再開したのはいうまでもありません。

継続は力なり。
スクワットは腰痛の救世主なり。

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