2002年W杯で、サッカー日本代表が初めてベスト16に入りし、スタジアムが青色に染まった。当時、サムライブルーを率いたのはフランス人指揮官のフィリップ・トルシエ。その代名詞とも言えるのが、DF3枚がラインで守る稀有な戦術「フラット3」で、同大会では強烈なインパクトを残した。
2022年6月9日。20年前のロシア戦の日付に合わせ、元日本代表選手たちが当時を振り返るオンライントークショー「甦るフラット3の伝説」(朝日新聞社主催)が開かれた。イベントには、フラット3成功の立役者であるキャプテン森岡隆三、宮本恒靖、中田浩二が出演。3人の証言に加え、この戦術を強く支えた「もう1人」の軌跡からも、20年前の真実に追っていきたい。