【漫画あり】寿司屋と魚屋、女性同士の痛快バディ!「第一話のネタが初ガツオだったのが粋でした」リアル魚屋さんも絶賛の『おすしあつめ』とは
集英社オンライン / 2024年4月26日 12時0分
WEBサイト「となりのヤングジャンプ」で配信中の漫画『おすしあつめ』。寿司職人×魚の仲買人の女性コンビを描く新感覚寿司漫画を、「魚屋の森さん」としてYouTubeでも人気の森朝奈氏がレビューする。
となりのヤングジャンプで連続読切が始まり、話題になっている漫画『おすしあつめ』。新米寿司職人・しよりと、市場で魚を買いつけ飲食店に卸す仲買人(なかがいにん)・エンによる、女性キャラクターふたりが活躍する新感覚寿司漫画だ。
本作は、街のお寿司屋さんの日常をベースに、調理はもちろんのこと、食材となる魚が市場でどのように買いつけられているか、美味しさの見極め方、旬の魚についてなどたくさんの知識が描かれているのも大きな特徴。
そもそも寿司屋と魚屋の関係って? 仲買人とはどんな仕事をしている人? など素朴な疑問を、「魚屋の森さん」としてSNSで日々情報を発信し、名古屋で鮮魚卸小売業を営む寿商店(ことぶきしょうてん)取締役・森朝奈氏に聞いてみた。マンガの楽しみ方とともに、作品の一部を抜粋してお届けする。
さりげなく描かれている、しよりとエンの絆
――寿司漫画の第1話で登場するネタといえばマグロやタイが定番だと思うのですが、『おすしあつめ』第1話で主人公が握るのは「初ガツオ」。森さんは市場で魚を買いつける魚屋として、意外性を感じたとか。
森(以下、同) 私たち魚屋からすると、カツオって扱いがとても難しい魚なんです。というのも、当たり外れがある上に、見た目で良し悪しを判断するのが難しい。ですから、漫画のように一匹丸々で仕入れる場合はよほど信頼できる人から仕入れた魚でないと、寿司屋としても自信を持ってお客さんに出せないと思うんです。
だからこそ、仲買人(*市場内の卸売業者から食材などを買い受け、小売店や飲食店に販売する人のこと)のエンちゃんが「しよりの店だからこそ、カツオを持ってきた」というセリフが粋に感じましたし、しよりちゃんも「エンちゃんが手に入れたカツオだから、お客さんに安心して出せる」と信じているのでしょう。
1話目からふたりの信頼関係が垣間見える、いいチョイスだと感じましたね。
――本作は、寿司職人と仲買人の“バディもの”でもあります。現実でも、魚屋と寿司職人との間に絆が生まれることがあるのでしょうか。
私も、「◯◯の大将なら絶対によさをわかってくれるだろうから、ぜひこの魚を持っていきたい」とか、「これはちょっと高かったけど、■■さんには思い切ってオススメしたいな」とか、市場では常に魚の向こうにいる“人”をイメージしています。
魚を通して人と人との関係性が築かれますし、その関係が仕入れる魚に影響を与えることもありますよ。
――作中の仲買人エンちゃんも、コミュニケーション能力が非常に高いです。
水産業、特に市場の世界は、コミュニケーションが大切なんです。私も市場の人たちの機嫌を見計らって話しかけますし、逆に私の好物を手土産に持ってきてくださる方もいます。「森ちゃんの好きなイチゴのチョコレート持ってきたよ。ところで、この魚買わない?」って持ちかけられたり(笑)。
そういった駆け引きの世界なので、他人の懐に入るのが上手なエンちゃんは仲買人の素質にあふれているといえるでしょうね。
――本作は女性が主人公ですが、水産業界にはまだまだ男性社会な印象があります。
いまだ男性が多いのは確かですが、それでも年々女性も増えていますよ。しよりちゃんのような女性が握る寿司屋もありますし、市場では近年、エンちゃんのような女性の仲買人も増えています。
わたしは日頃この仕事をするときは髪の毛が混入しないよう、髪型はひっつめになるし、香水や匂いのあるハンドクリームはもちろん、ネイルもしません。
エンちゃんはキャップをかぶっていますし、ギャルっぽいのに爪はネイルもマニキュアもしていませんでしたよね? これはかなりリアルな女性の仲買人の描写だなと感じました。おそらくですが、手の爪でオシャレできない分、エンちゃんはペディキュアとかで楽しんでるんじゃないかな(笑)。
――森さんのYouTubeでは家のいたるところに魚のウロコが落ちていると配信されています。
そうなんですよ(笑)。あと小学生の頃に、「お魚の匂いがする」とクラスの女子に言われて悲しかったことがあります。魚の匂いに慣れてしまうと自分では気づかなくなってしまうんですね。
食材を扱うので爪や香水はもちろん、混入してしまう恐れがあるので、ピアスなどでは遊べないですが、とにかく美味しいお魚にたくさん出会えるのが魚屋の醍醐味です。漫画『おすしあつめ』でも、女性の魚屋あるあるをポジティブに描いていってもらいたいですね。
取材・文/結城紫雄
写真/松木宏祐 ヘアメイク/東川綾子
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