2メートル以内のパットを99%入れる「ブレ」の活用とは? フックラインは「芯より先端側に」スライスラインは「芯よりもネック側」に構えるべし
集英社オンライン / 2024年5月25日 20時0分
〈ドライバー、アドレスでヘッドを「置くor 浮かす」どっちが正解? アイアンにも好影響の「わずかな違い」で劇的改善〉から続く
パッティング上手になれる、ちょっとした工夫や考え方をプロゴルファーの堀川未来夢氏が教えてくれた!
『日本一“練習しない”プロが教える「科学的」ゴルフ上達法30』(KADOKAWA)より、一部抜粋・再構成してお届けする。
先端側で構えるか、ネック側で構えるか
いつもショートパットが入らずにスコアを崩してしまうという方は必見です。
この方法を使うための条件としては、センターシャフトのパターを使うことです。センターシャフトとは、シャフトを釣ったときにフェースが真上を向くクラブです。
このクラブは真ん中にシャフトが通っているため、基本的に芯で当たればフェースはブレませんが、先端に当たってもネックに当たってもフェースはブレます。しっかり芯でとらえないとフェースがブレることから、センターシャフトは難しいと考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、このブレを利用すると、2メートル以内のショートパットが格段に入るようになります。その理論を解説していきましょう。
基本として芯で当たったときは、ヘッドスピードの速さに対してボールは同じ勢いで飛ぶので、一番よく飛びます。
これが芯を外れるとボールは弱くなります。真っすぐ当たるのがもちろん良いのですが、プレーするのが人間である以上、ブレは出てしまいます。
芯で構えたときに、先端側にブレるか、ネック側にブレるか、確率は50パーセントずつです。このブレを効果的に利用するのが、2メートル以内のパットを確実に入れる必勝法です。
フックラインの場合、ブレるならネックではなくトゥ側に
まずはフックラインの場合の話をさせていただきます。
フックラインの場合、ネックに当たってしまうと、絶対に入りません。芯を外しているのでボールの勢いは弱くなり、ネックに当たるということはフェースもかぶっています。こうなると、出球が浅くなり、左に切れていってしまうので、絶対に入らないのです。
逆にフックラインは先端部に当たると入る確率は上がります。先端部で当たるとフェースが少し開くため、ボールは右側に出ます。芯を外してボールの勢いは弱いので、フックラインに沿っていつもより曲がります。
芯で構えて芯で打てれば思い描いた通りのラインで入りますが、ブレるならネックではなくトゥ側です。トゥ側に当たると思ったラインより深くなりますが、ボールは勢いがなくて曲がるので、入りやすくなります。
この理論がわかれば、フックラインの場合は、当たるのは芯でもトゥ側でもいいと考えることができます。ネックに当たるのは避けたいので、フックラインで構えるときは、芯で構えるのではなく、少し先端寄りにズラして構えます。
芯より先端側にズラして構えておけば、もしも少しブレてネック側に当たったとしても、芯に当たるだけなので思った通りのラインで入ります。さらにトゥ側にブレたとしても、フェースがさらに開いてボールはさらに弱くなるので、結局入ります。
つまり、フックラインのショートパットのときは、芯よりも先端側で構えるようにすると、構えたところで当たっても、ネック側、先端側のどっちにブレても入るというわけです。
スライスラインの場合は逆に考えます。芯よりもネック側で構えれば打った瞬間に少しフェースが閉じるので、ボールは左に出ますが、芯を外して勢いが弱い分、ボールはスライスに曲がっていきます。
まとめると、フックラインの場合は芯より先端側にズラして構え、スライスラインの場合は芯よりもネック側で構えます。芯で構えてもテイクバックで上げたら、打つときにどっちにズレるかは50パーセント。保険をかけてあらかじめ芯よりズラして構えることで、芯か先端部、芯かネックというふうに、どちらにズレても入るような構え方にします。
この考え方を理解したうえで、センターシャフトを使えば、2メートル以内のショートパットが入る確率は格段に上がります。
短い距離のパットを確実に入れられるようになれば、アプローチで突っ込んだり、セカンドショットでグリーンを外しても大丈夫と思えたりするので、ゴルフ全体の循環が良くなっていきます。
文/堀川 未来夢 サムネイル画像/shutterstock
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
一発で脱出できるバンカーショットの状況別2つのポイント。アゴの高いバンカーは「フェースを45度開く」、目玉バンカーは「かぶせて、ドンッ」
集英社オンライン / 2024年7月7日 10時0分
-
ゴルフで100切るために絶対必要なセカンドショットのマネジメントとは? もしもラフに入っても安心、ボールの浮き沈み別の打ち方も徹底解説!
集英社オンライン / 2024年7月5日 11時0分
-
ティーショットが劇的に安定する「3秒止まれ」。気づかぬうちにアベレージゴルファー約7割が犯しているミスとは?
集英社オンライン / 2024年7月4日 11時0分
-
ゴルファーの悩み“アプローチショット”を克服!新ジャンルのクラブ『ターフライダーパターサンド55』が発売
@Press / 2024年7月4日 10時0分
-
Nintendo Switch ソフト「おうちでゴルフ練習 パターうまくな~る!」発売のお知らせ
Digital PR Platform / 2024年7月4日 10時0分
ランキング
-
1体操・宮田笙子問題に露メディア「厳格ルール」と仰天 蘭の〝前科者〟選手と対比も
東スポWEB / 2024年7月22日 21時0分
-
2衝撃の一発に頭抱え…“アングリ硬直”の24歳が「完全に驚嘆」 大谷特大弾の反応が話題
Full-Count / 2024年7月22日 18時3分
-
3《江川卓、1984年オールスター8連続三振》40年目の真実「あの日は肩が痛くなかった」、バッテリーを組んだ中尾が明かす「パスボールしろよ」発言
NEWSポストセブン / 2024年7月22日 11時13分
-
4日本ハム 誹謗(ひぼう)中傷の投稿に注意喚起 法的措置も視野
スポニチアネックス / 2024年7月22日 13時51分
-
5【F1】ペレス解任決定的 進退協議する〝緊急会議〟開催をマルコ博士が明言「問題全体を検討する」
東スポWEB / 2024年7月22日 12時11分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください