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ただの塩むすびが売り切れ続出! 「まさかここまで売れるとは思いませんでした…」新潟駅で爆売れのおにぎり食べくらべセットをNewDaysが仕掛けた理由

集英社オンライン / 2024年5月18日 11時0分

GW中、コンビニエンスストア「NewDays」JR新潟駅店で販売された限定おにぎり「新潟県産米食べくらべセット」が「旨すぎる!」とX上で大きな話題となった。新潟県産のお米を堪能できる本品についてNewDaysを運営するJR東日本クロスステーションの新潟支店担当・越谷徹氏に話をうかがった。

【画像】塩も新潟県の「笹川流れ」を使用『新潟県産米食べくらべセット」

味覚に自信がない人でも「白米」の味の違いがわかる

お米大国・新潟県のJR新潟駅で販売されている限定おにぎり、「新潟県産米食べくらべセット」が話題沸騰中だ。

5月6日、とあるXユーザーが写真付きで投稿したポストが7.2万いいね(5月15日現在)を獲得し、注目の的となった本品は、新潟県産のお米3銘柄を塩むすびに仕上げた逸品。

塩むすびに使用された銘柄は、南魚沼産の名品「コシヒカリ」、もちもちとした触感の「ミルキークイーン」、新品種の「新之助」の3つ。具やおかずはまったくなく、別添えの焼き海苔がセットになっているだけの、至ってシンプルなおにぎりセットだ。

具の入っていない「塩むすび」ということもあって見た目は素朴だが、3種類のお米を存分に味わえるともっぱらの評判で、味覚に自信がない人でもわかりやすく味の違いを感じられるのだとか。X上でも〈食べくらべしてみたいです!〉〈すっごい食べてみたいです〉と興味しんしんのユーザーが続出している。

また前出のユーザーによれば、訪れたときには商品棚には残り2パックしかなく、〈あんまり在庫ないかもです〉とのことで、実際に店舗での売れ行きも好調なようだ。

しかし新潟県がいくら米どころだからとはいえ、塩むすびだけの食べくらべセットを販売するのは、なかなか挑戦的だ。販売に至るまでの経緯が気になってくる。

そこで、この商品の開発担当のNewDaysを運営するJR東日本クロスステーションの越谷氏に話を聞いた。

自慢の新潟県産米を味わってもらうために、あえて塩むすびに

まず「新潟県産米食べくらべセット」開発のきっかけについて教えてもらおう。

「『新潟県産米食べくらべセット』は2021年12月3日より販売開始しました。12月中ごろがちょうど新米の時期ですので、それまでに新米のおいしさを伝えられるような商品を開発したいという思いがありました。

そこで、新潟市内の食品メーカー・サンキョーフーズさん製造の下、お米本来の旨味と甘みを堪能してもらうために塩むすびに。そして味くらべもできるよう個性の異なる新潟を代表する3銘柄で商品化したのです。

ただ当初は、期間限定商品の予定で長く販売するつもりはなかったのですが、SNSを中心に好評をいただき、今日まで販売を続けさせていただいています。弊社としましても、まさかここまで売れるとは思いませんでした」

新潟を代表する3銘柄のおいしさを存分に味わってもらえるよう、あえて塩むすびとしたワケか。ではそれぞれの味の特徴はどうなっているのか?

「まず『コシヒカリ』について紹介します。有数のコシヒカリ生産地として知られている魚沼市ですが、本品ではそのなかでも優良産地として名高い南魚沼産のものを使用しています。コシヒカリ特有の小粒ながらしっかりとした粘りと甘さを持ち、これぞコシヒカリという王道の味わいとなっています。

次の『ミルキークイーン』は、まるでもち米のような粘りが楽しめます。噛めば噛むほど甘みが増していき、食べ応えのある粒感がクセになるはず。

最後の『新之助』は、ほか2銘柄とは異なる大粒が特徴。口の中で米の粒感が味わえ、甘み・粘りもコシヒカリに負けず劣らずの食味に仕上がっていますよ」

「さまざまな方に新潟のお米を味わってほしい」

オール新潟県産ということにこだわり、塩も新潟県北部に位置し、県内で最も清らかな海として知られる「笹川流れ」のものを使用している。また焼き海苔を別添えにすることで、お米を味わいつつ、海苔のパリっとした触感と磯の風味を楽しめるようにしたのだとか。

「新潟県産米食べくらべセット」を通じて「新潟やNewDaysに興味を持っていただけるきっかけになっているようであれば大変ありがたいです」と語る越谷氏。一方で、米どころ・新潟としてのプライドも本品にこめたそうだ。

「近年、他県でも新品種が多く生産されたり、お米に力を入れたりする自治体が増えていますが、我々としてはやはり新潟のお米は美味しいというプライドを持っていきたい。他県の方にも『日本の米どころ=新潟』を再認識していただきたいという願いがあります。

2023年は、天候の影響で全国的に不作の年と言われていますが、『米どころ・新潟』のイメージに恥じない美味しいお米をお届けしたいと思っています」

新潟の味を知ってほしい。その一心で開発され、ヒットにつながったのだからNewDaysとしても本望だろう。最後に越谷氏は「さまざまな方に新潟のお米を味わってほしい」と語り、取材を締めくくった。

「観光や仕事で来県される方々、少しでも多くの方に新潟県産の米のおいしさを知っていただき、ゆくゆくは米の消費につながる商品になってくれるとうれしいですね。ちなみに本品は、JR新潟駅構内のNewDaysでは毎日、道の駅『新潟ふるさと村』では土日祝日限定で販売していますので、ぜひ新潟のお米を味わってください!」

取材・文/文月/A4studio

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