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「結婚式のご祝儀3万円はキツイ…」20代の6割が高いと実感するご祝儀、失礼にならない金額とマナーとは?

集英社オンライン / 2024年5月31日 11時0分

結婚式のご祝儀代として一般的な相場とされている3万円。この金額が「高い」と感じる20代はなんと6割超にのぼる。では、3万円以下だとはたして失礼に相当するのだろうか。マナーのプロに聞いてみた。

【画像】意外と知らない、ご祝儀の忘れがちなマナー

お祝いしたい気持ちはあるが…“ご祝儀3万円”はキツいと感じる20代

20代後半になるとはじまる結婚ラッシュ。だが、結婚式に出席するとなると必要になるのが“ご祝儀”だ。

ご祝儀の一般的な相場は3万円とされているが、結婚式場サポート事業などを展開するリクシィがX上で行ったアンケートによると、20代のうち64%が「ご祝儀3万円は高いと感じる」と回答したという。

国税庁の「令和4年分民間給与実態調査」を基に試算した20代の平均月収は、20~24歳で約22万円、25歳~29歳で約32万円となっている。昨今の物価高や増税で給与は横ばいとなり経済が冷え込むなか、20代の若者にとって3万円という金額はなかなかの出費だろう。



また結婚式の会場が遠方であれば、交通費や宿泊費までかかるということもあって、結婚式参列へのハードルを上げてしまっているのではないだろうか。

X上でもご祝儀代について「結婚式ラッシュになると、3万円の連続はかなり痛いね」や「20代のとき、ご祝儀貧乏になってたの思い出した」、「バブル時代の相場のままじゃ無理があるよ」というコメントが見られ、やはり多くの人が3万円という金額が高いと感じている様子だ。

はたして本当に“3万円”でなければ失礼なのだろうか。今回はマナーコンサルタントとして活躍するヒロコマナーグループ代表の西出ひろ子氏に、ご祝儀に3万円出せない場合のマナーや、お祝いの気持ちが伝わるマナーについて解説してもらった。

ご祝儀の最低額は1万円がベター

まずはご祝儀代の一般的な相場はなぜ「3万円」なのかについて聞いてみた。

「バブルのころなど、かつてはホテルでの結婚式や披露宴が一般的でした。会場がホテルなどの場合、お食事代で1万円ほど、さらに引き出物で1万円、そこにお祝いの気持ちとしてプラス1万円で、合計3万円という考え方が広まっていきました。

現在ではホテルに限らずさまざまな会場で式を挙げている方も多いので、必ずしも3万円を出さなければならないというような決まりはありません」(西出氏、以下同)

では3万円がどうしても厳しい場合、ご祝儀として最低いくら出すべきなのだろう。

「ご祝儀の最低ラインとしては1万円が適正でしょう。それ以下の金額しか用意できないとなった場合は、なにか品物をプレゼントするのがいいかもしれません。

例えばカタログギフトやクオカードといったもののように、もらった人が自分の好きな品物を自由に選べるプレゼントだと、相手に心づかいが伝わるのでおすすめです」

知らない人は要注意! ご祝儀マナーのあれこれ

ご祝儀を渡す際の基本マナーについて、よく知られているものも含めて改めて西出氏に解説していただこう。

「1つ目のポイントは、『ご祝儀袋に入れるお札は新札にすること』になります。こちらはよく知られているので問題ないでしょう。

2つ目のポイントが、『ご祝儀袋の表書きに薄墨を使わないこと』です。薄墨は葬式に持参する香典の際に使われ、『悲しみの涙で墨の色が薄くなった』という意味合いがあります。ご祝儀の表書きには筆ペンが最適です。

3つ目のポイントが、『偶数の金額を渡さない』ということです。2で割り切れる金額は、『別れ』を連想させるという理由からきています。2万円を渡す場合は、1万円札を1枚と5千円札を2枚にして合計3枚のお札にするのがいいでしょう。

そして4つ目が意外と忘れがちなマナーになりますが、『ご祝儀袋の裏側の折り返しは下側が上になるように閉じる』です。

ご祝儀袋の裏には上下に折り返しがありますが、結婚などのお祝い事の際には下の折り返しを上に、弔事などの場合は上の折り返しを上にして閉じるのが一般的です。なぜお祝い事では下側を上にするのかというと、“下から上”という閉じ方が、天に上昇する様子を連想させ、縁起がよいからだと言われています」

ご祝儀のマナーはこうした背景にある理由まで理解しておくと覚えやすいだろう。

「会費婚」や「1.5次会」ご祝儀のいらない結婚式でのマナーは?

最近ではゲストが一定の会費を支払う「会費婚」、そして一次会(披露宴)と二次会の中間にあたるスタイルである「1.5次会」など、新しいタイプの結婚式の形が増えつつある。こうした“ご祝儀のいらない結婚式”における、お祝いの気持ちが伝わるマナーはあるのだろうか。

「例えば受付の方に会費を渡す際に、財布からそのままお金を出すのではなく、封筒に入れたお金を渡すと丁寧な印象になります。日本には古来よりお札を包む文化が伝わっています。こうした文化を踏まえ、事前に用意してきたという意味を込めて、封筒に入れるという配慮ができているとスマートな印象を与えることができますよ。

お渡しする際には、封筒からお金を出し、封筒の上にお金を置いて封筒と一緒に両手でお渡しします。相手に開封の手間をかけさせないという配慮とすぐに金額の確認ができるようにするためです。

その際の封筒にはぜひご自身の名前を記入して、「このたびは誠におめでとうございます」とのひと言も書いておくとよいでしょう。結婚式は新たな人と出会う場でもあります。心づかいが行き届いた素敵な人だという印象を与えられるので、ご自身のアピールにもなるのではないでしょうか」

――マナーで大事なのは「形式」ではなく、あくまでお祝いしたいという「気持ち」を伝えることが大事だと西出氏は言う。形式にとらわれず自分らしいマナーを見つけてみてはいかがだろうか。

取材・文/瑠璃光丸凪/A4studio

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