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globe“再始動”の可能性は? デビュー30周年を迎える2025年に電撃復活の実現度がめきめきと高まっているワケ

集英社オンライン / 2024年6月4日 11時0分

1995年8月9日に鮮烈デビューを飾った小室哲哉、KEIKO、マーク・パンサーによる3人組ユニット、globe。その後、小室とKEIKOの泥沼離婚劇があり、実質的に活動休止状態が続いているが、30周年となる来年に復活する可能性は充分。その理由を解説していきたい。

【画像】若かりし頃のKEIKOと小室が映るglobeのファーストアルバムジャケット

小室、KEIKOの元夫婦の雪解けは間近?

「(ゲストは)一番最初は小室哲哉さんにしますか(笑)」

5月6日のラジオでこう発言したのは、ほかの誰でもないKEIKOだった。

KEIKOとマーク・パンサーがレギュラー出演しているラジオ番組『JOY TO THE OITA+』(OBSラジオ)での一幕。KEIKOの地元・大分県で放送されたこの番組に、誰かゲストを呼びたいというトークの流れで、彼女から衝撃発言が飛び出したのだ。

小室の不倫スキャンダルがきっかけで2021年に離婚が成立した小室とKEIKO。

KEIKOは離婚当時、小室の言動に苦言を呈していたことから、心境に変化が起こっているのは明らかといえる。元夫婦の雪解けは間近なのではとも取れるこの言葉から、来年のglobe再始動を期待せずにはいられない。

――ではここからは、globeの歩みとともに、小室とKEIKOの関係の変遷を振り返っておこう。

音楽プロデューサーの小室が、ラッパーのマーク、新人オーディションで選んだヴォーカルのKEIKOと組んだユニットがglobe。

1995年8月9日にシングル『Feel Like dance』でデビュー。ファーストアルバム『globe』は当時の日本記録となる450万枚を売り上げ、瞬く間にスターダムにのし上がる。

globeを結成した頃は、小室は自身がプロデュースしていた歌手、華原朋美と交際していたため、KEIKOとはあくまでユニット仲間だったが、小室と華原が破局してからその関係性に変化があったようで、2002年11月に二人は結婚した。

3度も起こった大事件…5億円詐欺、くも膜下出血、小室の不倫

globeはデビューから長年、日本を代表する音楽ユニットとして君臨していたのだが、大きな問題が3度も起きている。

2008年には、海外の音楽事業において数十億円単位の借金を負っていた小室が、5億円詐欺事件で逮捕。2011年には、KEIKOがくも膜下出血を発症して倒れ、長期休養に入ることに。そして2018年、小室と看護師女性との不倫が発覚。

この不倫スキャンダルで夫婦に決定的な亀裂が入り、3年近くの別居期間を経て、2021年2月に離婚が成立。約19年の結婚生活にピリオドが打たれたのだ。

2018年に小室が不倫の釈明会見を開いた際、高次脳機能障害を患ったKEIKOについて、「小学4年向けの漢字ドリルをやっている」、「大人の女性としてのコミュニケーションができなくなった」などと言い、それが不倫に走ってしまった一因かのように語っていた。

だが離婚成立後にKEIKOはインタビューに応え、それらの小室の発言の多くが虚偽であったことを暴露し、嫌悪感をあらわにしていたため、globe再始動は事実上不可能と思われていた。

「一番最初は小室哲哉さんにしますか(笑)」発言の大きな意味

2011年にくも膜下出血で倒れてから長期療養していたKEIKOだが、順調に快復していったようで、2019年1月にはTwitter(現X)で「お久しぶりです。Twitter再開しようと思いまーす よろしくお願いします」とSNS再開宣言。

2022年11月には、当時はマークがパーソナリティーを務めていたラジオ番組『JOY TO THE OITA』にゲスト出演し、それがきっかけで2023年1月から改題された『JOY TO THE OITA+』にレギュラー出演するようになる。

また2022年12月24日には、globeのデビューから1万日目を迎える記念日にメモリアルベストBOX『10000 DAYS』が発売。なんと同作には約11年ぶりとなるglobeの新曲『WHITEOUT』が収録されており、話題を集めていた。

もちろんKEIKOがヴォーカル、マークがラップを担当し、小室もコーラスで参加している。ただ、残念ながら元夫婦のレコーディングは別録りで、顔をあわせることはなかったそうだが、泥沼離婚劇後の新曲発表にファンが色めきだったのは言うまでもない。

さらに、『JOY TO THE OITA+』レギュラーということで、2023年9月にJR大分駅前で開催されたOBS開局70周年記念イベント「Fun+Peak!」に、KEIKOはマークと一緒にステージに登壇。

会場に詰めかけた大勢の観客たちからの大歓声に手を振って応えながら、「すごい人ですねぇ。久しぶりのステージで緊張します」と語るKEIKO。こういった公の場に登場するのは十数年ぶりとのことだったが、軽快なトークを披露し、とても明るくハツラツとしていた。

このように紆余曲折を経て復活したKEIKOが、冒頭の「(ゲストは)一番最初は小室哲哉さんにしますか(笑)」という発言をしたことが、いかに大きな意味を持つか、おわかりいただけただろう。

KEIKOとマークはいつでもglobe再始動の準備はできている?

小室に対するKEIKOの態度軟化の発言は、冗談半分のリップサービスだったのかもしれないが、2つの意味合いがあったのではないか。

ひとつは、復活を待望しているglobeファンの反応を探るという“観測気球”的な意味。

そしてもうひとつは、“過去のことは水に流す”という小室本人へのメッセージという意味。

KEIKOは離婚成立時、「おかげさまで大きな後遺症もなく、元気に日常生活を送っております。今後も健康管理に気をつけながら、アーティストとしても皆様に恩返しができるよう、精一杯努力して参ります」という直筆コメントを発表していたので、歌手としての情熱はまだまだ健在の様子。

また、マークは小室が不倫スキャンダルを受けて一時引退した際に、Twitterに「グローブのともし火は消さない!!! 信じ続けて突っ走る!!!」と熱い投稿をしていた。その後もglobe愛をたびたび公言しており、復活にもっとも前向きな姿勢を見せている。

そんな二人はラジオ共演だけでなく、たびたびSNSでツーショットを公開するなど良好な関係を築いているため、いつでもglobe再始動の準備はできているに違いない。

そう仮定すると、もはやglobe再始動の障壁となっているのは唯一、小室の気持ちだけ。

「globe /2023.8.9 on sale 『globe@4_domes 10000 DAYS Remaster Edition』TEASER」globeの公式YouTube channel globeより

小室は泥沼破局した華原朋美とも生放送で共演した過去も…

KEIKOへの私情はひとまず置いておくとして、小室のなかにまだglobeというユニットへの純粋な愛情や熱量が残っていれば、来年のデビュー30周年イヤーは、復活するのに絶好のタイミングなのは言うまでもない。

また、2008年の詐欺事件は多額の借金が引き金だったわけだが、昨年12月にはまた別件の借金が約3億円あるという報道も出ており、うがった見方をすると首が回らない小室にとって、globe再始動は借金返済の大きなビジネスチャンスでもある。

元夫婦が焼けぼっくいに火が付くなんてことはないだろうが、両者にとってglobe 復活はどう考えてもWin-Winに思えるので、KEIKOが過去を押し込めて割り切り、小室もビジネスとして割り切れば、電撃復活は絵空事などではなく、かなり現実的なのではないだろうか。

――小室といえば2013年、こちらも愛憎入り乱れての泥沼破局と噂されていた華原朋美と、約15年ぶりに『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)で共演した過去がある。小室のピアノ演奏で華原が『I'm proud』『I BELIEVE』を熱唱。その後、華原から小室に感謝と謝罪の言葉が伝えられ、両者が握手を交わす姿が生放送されたのだ。

破局後の華原の不安定な言動などを振り返ると、再共演なんて不可能だと思われていたが、長い年月が元恋人同士の心境に変化をもたらしたのだろう。

誰しもがありえないと感じていた小室・華原の再共演が叶ったことを考えると、デビュー30周年でglobeが電撃復活し、もう一度小室とKEIKOが同じステージに立つという実現度は、意外と低くないように思えるのである。

文/堺屋大地 サムネイル/1999年9月22日発売『CRUISE RECORD 1995-2000』(avex)

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