ゴルフにおけるスライスの根本治療には「背中の面の意識」が必要! 適正なスイング軌道を作るボディターンのコツ
集英社オンライン / 2024年6月16日 8時0分
〈ゴルフスイング「手首を使うな」は間違い⁉︎ ダフリ、スライス、ボールが飛ばない…を解決する正しいコックの作り方〉から続く
ゴルフスイングには「振り子」「回転」「足の動き」の3つの土台が必要だが、「ほとんどのアマチュアゴルファーはそのうちのどれかができていない」と、人気ゴルフユーチューバーのてらゆー氏は指摘。そのうちの「回転」にまつわる正しい動きについて解説する。
【画像】スイングでしっかりと体を回すために意識する「面」はここ
『ゴルフは基本がすべて! てらゆーのゴルフスイング大全』(KADOKAWA)より、一部抜粋・再構成してお届けする。
「その場で回る」動きでは支点の位置を保てない
体を回転させることで、振り子の大きさを最大化することができ、効率の良いスイングになります。
振り子の支点である首の付け根の位置をキープするためには、背骨を軸に回転する必要があります。勘違いしやすいのが、「その場で回る」という動きとは違うということです。
体の位置を変えずに回ろうとすると、背骨の位置が動いてしまい、逆に支点を保てなくなるのです。背骨は体の後ろにありますから、背骨を軸に回転すると体を左右に移動させるような感覚になります。
体を大きく動かして体重移動もしっかりと発生するので、左右にブレているように思うかもしれませんが、支点の位置は保たれるので、安定したスイングになります。
POINT:体は回転しながら左右に移動する
背骨は体の後ろ側にあるため、背骨を軸に回転すると体が左右に移動するような動きになる。これによってスイングアークが大きくなり、効率良くスピードを上げられる
根本的なスライス治療は体をしっかり回すこと
スライスに悩むゴルファーのほとんどの原因は回転不足です。スライスを根本的に直すには、しっかりと体を回すことが一番の方法です。
しっかりと体を回すためには、背中の面を意識することをオススメしています。
バックスイングでは、背中を目標方向に向けるように意識してください。背中が目標と正対し、上半身が90度回った状態になれば十分に回転できています。
また、バックスイング側には体を回せても、フォロー側に体を回せないという人もいます。
キレイな振り子で打つには、左右対称にフォロー側にも体を回しながら打つ必要があります。トップから背中の面を180度入れ替えるように意識してください。そうすればフォロー側にもしっかり体を回せます。
POINT:背中の面を180度入れ替えるように回る
十分な回転量を得るには、バックスイング側に90度、フォロー側にも90度上半身を回す必要がある。背中の面を180度入れ替える意識を持つことで、左右対称にバランス良く回転できる
POINT:バックスイングでは背中を目標方向に向けるように意識する
バックスイングが回転不足だと、手の力で振ってしまったりスライスしたりと、様々なミスの原因になる。背中が目標方向に向くまで体を回すことで、回転不足を防止できる
体全体を使った力強いスイングを目指そう
ゴルフスイングには回転が必要ですが、いくら体を回しても、腰と肩が一緒に回ってしまってはスイングスピードは上がりません。
上半身と下半身の回転量に差ができて、体を捻るように動かす「捻転差」ができれば、バックスイングで効率良くパワーが溜まり、体全体を使った力強いスイングになります。
バックスイングで捻転差を作り、トップで腰が45度、肩が90度回った状態になるのが理想です。トップからは、下半身→上半身→腕の順番で目標方向へと回転していくので、インパクトでは体が強烈に捻られて、捻転差がさらに強くなります。
手や腕の力でクラブを下ろしてこようとすると、この順番が逆になってしまい、せっかく作った捻転差が消えてしまうのです。
POINT:バックスイングで腰を45度、肩は90度回し、その捻転差をインパクトまでキープする
アドレスでは、肩と腰が同じ方向を向いている。バックスイングで腰が45度、肩が90度回った状態を作る。下半身を先行して回していき、インパクトまで捻転差が保たれる
POINT:各ポジションで5秒ずつストップしながら捻転差を体感してみよう
バックスイングで作られた捻転差を、インパクトまでキープすることを意識して練習しよう。インパクト後は捻転差が解放されていき、フィニッシュでは腰と肩が同じ方向を向いた状態になる
捻転差によって体を気持ち良く回しきれる
捻転差の役割は、効率良くボールに力を伝えるだけではありません。スイング中は回転を止めずに、気持ちよく体を回しきって打っていきますが、腰と肩が一緒に回ってしまうと、インパクトで胸が開き右肩が前に出るので、アウトサイドからクラブが下りてきてスライスが出やすくなります。そうなると、インパクトで体の回転を止めて打つしかなくなってしまいます。
ですから、バックスイングで捻転差を作り、それをインパクトまでキープしたまま回り続けることが大切なのです。インパクトで、胸がボールを腰が目標を向くような形になっていれば捻転差が保たれている証拠です。
体を回し続けても胸が開かないので、インサイドから正しい軌道でクラブを下ろせるのです。
POINT:捻転差によってクラブがインサイドに下りる
捻転差があれば、トップから体を回し続けても胸が開かないので、クラブがインサイドから下りてくる。インパクトでは、胸がボールを、腰が目標を向くような形になる
NG:捻転差がないとクラブがアウトサイドから下りやすい
捻転差が足りないと、胸が開いて右肩が前に出るのでアウトサイドからクラブが下りやすくなり、スライスの原因になる
捻転差のあるスイングは体の感覚で覚える
バックスイングで捻転差を作る時、当然ですが腰と肩が一緒に回ってはいけません。上半身はしっかりと回しますが、下半身は我慢する必要があるのです。
右ヒザが伸びきって腰が引けた形になってしまうと、腰が回りすぎてしまいます。右ヒザが伸びきらないように意識することで、ストッパーができて腰が45度回ったところで止まります。
捻転差ができると、右の脇腹や右足の太もも裏が伸ばされます。
また、切り返しからインパクトにかけては、伸ばされていた右の脇腹が縮んでいき、左の脇腹や左足の太もも裏が伸ばされていきます。常に体が捻られて筋肉が伸ばされている感覚を覚えておくことで、捻転差のあるスイングになるのです。
POINT:右足の付け根にズボンのシワができるように下半身を我慢しながら上半身を回す
バックスイングでは右ヒザが伸び切らないように意識することで、腰が回りすぎるのを防げる。その時、右足の付け根に指を挟めるくらいのズボンのシワができていれば合格だ
NG:腰が回り過ぎてしまうと捻転差が生まれない
バックスイングでは、下半身を我慢することで捻転差が生まれる。下半身が我慢できずに腰が肩と一緒に45度以上回ってしまうと体が捻られず、捻転差を作ることができない
文/てらゆー サムネイル/shutterstock
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