〈練習法に迷ったらコレ!〉大人気ゴルフYouTuberてらゆーが教える“絶対にやるべき”反復ドリル
集英社オンライン / 2024年6月22日 20時0分
〈〈バンカーが超簡単になる打ち方〉「手首だけ」使う意識があればナイスアウト連発! 飛距離のコントロールは砂の量を目安に〉から続く
ゴルフで最も大切だといわれる「スイングの再現性」。クラブヘッドが毎回同じところを動くようにスイングするためには「振り子」のイメージが必須となってくるが、その効果的な練習方法を伝授する。
『ゴルフは基本がすべて! てらゆーのゴルフスイング大全』(KADOKAWA)より、一部抜粋・再構成してお届けする。
振り子習得ドリル:2ヤードアプローチ
やり方:■自分が加える力はゼロで、ヘッドの重さだけで振る
対象者: ■アプローチが苦手 ■力が入りすぎてしまう
効果: ■ヘッドの重さを感じられる ■クラブに任せて打つ感覚が分かる
ウェッジでのアプローチだが、2ヤードの距離を打つ。クラブヘッドの重さだけで振ることが大切だ。短い距離なのでつい手先で打とうとすると、ボールが飛びすぎたり打点も安定しない
手を脱力させてクラブヘッドの重さで振る
このドリルの目的は、クラブヘッドの重さを利用して打つ感覚を身に付けることです。
普段手や腕の力で打っている人にとっては長い距離を打つより、この短い2ヤードを打つ方が難しく感じるかもしれません。振り幅は太ももの外側(7〜5時)くらいです。ここに自分の力を加えると飛びすぎてしまうので、完全にクラブヘッドの重さだけで打つことが必要になります。
「打つ」というよりもクラブヘッドを「落とす」という感覚が近いです。
ですからクラブヘッドの重さを感じる必要があり、そのためには手を脱力させなければいけません。手に力が入るとアプローチでダフりやトップなどのミスが出やすいです。クラブに任せて打てれば、短い距離でのミスが激減します。
POINT:クラブを反対に持って振るとヘッドの重さをより感じられるようになる
クラブを反対に持ってグリップの重さを感じて振るには、手の力をほぼ0にする必要がある。手に力が入りすぎてしまう人は、このドリルをすることで、正しい力感が分かる
振り子習得ドリル:親指外し打ち
やり方:■指でグリップを支えて親指を離す
対象者:■手打ちになる ■グリップを強く握りすぎてしまう
効果:■手と腕と体が同調する感覚が分かる ■正しい握る強さが分かる
グリップは指の付け根で引っ掛けるようにする。強く握りすぎてしまう人の多くは、親指でグリップを押さえつけるように握っているため、親指を外すことで脱力する感覚が分かる
体と振り子の同調を感じることができる
両手の親指を外し、指の付け根で引っ掛けるようにクラブを支えます。そうすることで、強制的に手だけで打つことができない状態になります。
グリップで力が入りすぎてしまう原因として、特に右手の親指をグリップの上に乗せて、押さえつけるように握ってしまうことがあります。すると手や腕の力に頼った打ち方になってしまうのです。このように握ってしまっている人は、このドリルによって正しいグリップの力感を知ることができます。
また、親指を外したままボールを打つためには、クラブを体の回転で振る必要があります。この時常に腕とクラブが体と同調して動くようにすると、手先ではなく体幹を使ってクラブを動かす感覚が身に付きます。
POINT:2ヤード打ちと同じようにヘッドの重さだけで打つ
手や腕だけで振ろうとするとクラブをコントロールできず、上手く当たらない。ヘッドの重さを感じながら、腕からクラブまでを1本の振り子として考え、体の回転を使って打つ
振り子習得ドリル:ショートスイング
やり方:■小さいスイングで体の動きを確認する
対象者:■アプローチが苦手 ■スイングの基本が分からない・できていない
効果:■芯に当てるための動きがわかる ■一本の振り子で打つ方法が分かる
手元の位置が腰から腰の振り幅でボールを打つ。腕を曲げずに、両肩と腕を結ぶ三角形を崩さないようにする。体を回転させずに打とうとすると、腕が曲がり三角形が崩れてしまう
NG:手だけで打ってはいけない
手首を使わずに、一本の振り子だけで打つことが大切。手に力が入ると、右手が手のひら側に折れるフリップになりやすい。ダフりやトップ、右に抜けてしまう球が出やすくなる
小さいスイングから徐々に振り幅を大きくする
ショートアイアンを使って、腰から腰の振り幅でボールを打ちます。小さい動きの中でも、正しい振り子、回転、足の動きを意識することが大切です。そのまま振り幅を大きくしていけば、フルスイングになります。
いきなりフルスイングするのではなく、まずはショートスイングで正しい動きや、芯に当てる感覚を確認しましょう。
また、調子が悪いと思った時も、ショートスイングに戻ります。
ショートスイングには、必要なことが全て詰まっていて、スイングに悩んだ時も正しい道へと戻してくれます。
小さいスイングで正しい動きができていなければ、大きいスイングでもできないということです。だからこそ、ショートスイングをたくさん練習し、基準を持つことが大切です。
POINT:グリップエンドが常にヘソを向いた状態を保つ
アドレス時の手首や腕の形を変えずに打つ。常角形が崩れてしまうにグリップエンドがヘソを向いていることを意識することが大切だ。腕が曲がったり手首を使うと、グリップエンドが違う方向を向いてしまう
POINT:ヘッドが両足の真ん中ボールは少し左足寄り
ボールの位置はクラブヘッドのリーディングエッジが真ん中、ボールは少し左足寄りになる。この位置だと、振り子の最下点でボールを打つイメージがしやすく、シンプルな動きでボールを打てる
POINT:ピッチングウェッジを使って練習しよう
ピッチングウェッジや9番アイアンを使って練習しよう。打点がシビアなサンドウェッジや、ボールが上がりにくい7番アイアンに比べ簡単で、ボールが芯に当たる感覚が身に付きやすい
文/てらゆー サムネイル/shutterstock
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