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「妻がゴルフクラブで剣道の面を打つように夫を殴りつけた」夫婦喧嘩はなぜ最悪の結末に?「愛犬家でトイプードルを交代で散歩していた…」趣味は「ゴルフとお酒」2か月前には泥酔し警察が出動

集英社オンライン / 2024年6月20日 17時0分

東京都練馬区の一軒家で、同居する会社員の夫(53)をゴルフクラブで殴って死亡させたとして、警視庁練馬署は6月18日、妻の吉武美帆容疑者(52)を殺人容疑で逮捕した。夫婦の間には日常的にトラブルが絶えなかったとみられていて、同署は詳しい経緯について調べを進めている。

妻の美帆容疑者が運転していたスカイライン。愚痴を言うことがなく、仲がよかった夫婦に何が…

「ゴルフクラブで殴ったことで夫が死ぬとは思ってなかった」

「夫とケンカした。ゴルフクラブで殴られたので、殴り返した」

警察の取り調べに対して、逮捕された吉武美帆容疑者(53)はこう供述しているという。

事件が起きたのは、東京メトロ平和台駅から南西に800メートルほど離れた一軒家の一室。小学校が近いこともあり、登下校時には多くの児童たちで賑わう。

17日の夕方から夜にかけて、美帆容疑者は同居する夫の真さん(52歳・会社員)の頭をゴルフクラブで、剣道の面を打つように殴りつけた。

その後、美帆容疑者から連絡を受けた真さんの母親が自宅を訪問したところ、1階の個室トイレで頭から血を流して便座に座っていた真さんを見つけて110番したが、搬送先の病院で死亡が確認された。

「事件当日の午前中、美帆容疑者は真さんとケンカして外出し、夕方に戻ったあとも再びケンカしたと説明している。その際に真さんからゴルフクラブで殴られたので、やり返したとも話しており、美帆容疑者自身も警察がかけつけた際、2階の一室で頭から血を流して倒れていた。

同居する20代の長男も『(夫婦は)午前中からケンカをしていた』と話していることから、夫婦間には日常的にトラブルが絶えなかったとみられ、練馬署は詳しい経緯について調べを進めている」(社会部記者)

同署の取り調べに対して、美帆容疑者は「殺意は持っていない」「(ゴルフクラブで殴ったことで)夫が死ぬとは思ってなかった」などと供述しているという。

「旦那さんの愚痴も聞いたことがなかった」

事件の2日前に、美帆容疑者と挨拶を交わしたという60代・男性は驚きを隠せない。

「あそこの奥さんとは顔見知りで、お会いするたびに『おはようございます~』と律儀に挨拶をしてくれる人でした。平日のお昼に見かけることも多くて、自宅前のゴミ置き場の掃除をしたり、飼い犬の散歩をしに出かけたりしていたので、仕事はしてなかったんじゃないかと思います。

最後に(奥さんを)見かけたのが先週の土曜日でした。自宅に停めてあるシルバーのスカイラインに乗っていたのですが、そのときも窓を開けて会釈してくれたのを覚えています」

美帆容疑者をふくめた一家が引っ越してきたのは、今からおよそ20年前。新築の一軒家で、事件が起きるまで夫の真さんと息子と暮らしていたが、近隣住民からは「仲のいい家族」として知られていたようだ。一家を古くから知る40代女性はこう語る。

「息子さんは高校生くらいまでサッカーをやられていたので、よく美帆さんは『いま息子が大会で勝ち上がってて~』なんて嬉しそうに話していました。一人っ子なので勉強にも力を入れていたようで、進路の心配などもしていて、子ども思いのいいお母さんって印象でしたね。

旦那さんもちゃんとした企業に勤めている方で、息子さんとよく家の前でキャッチボールとかサッカーを一緒にやってました。数年前まではご夫婦で一緒に車に乗っている姿も見かけてましたし、(美帆容疑者から)旦那さんの愚痴とかも聞いたことがなかったので、いまだに信じられません」

また、美帆容疑者は近隣住民から「愛犬家」としても知られていたようだ。自身も犬を飼っているという50代男性は肩を落とす。

「あのご夫婦は交互でワンちゃんを散歩させていましたね。奥さんは明るくて、しゃべり方はちょっと勝ち気な人でしたね。だから失礼ながら『旦那さんは奥さんの尻に敷かれてるのかな?』なんて思ってました。

でも、べつに夫婦仲が悪いとかは聞いたことありませんし、奥さんが話すことといえばワンちゃんの話ばかり。あそこが飼ってるトイプードルは14歳の老犬なので、『そろそろ歯にガタがきてて……』みたいな心配はされてましたが、旦那さんに対する不満とかは聞いたことなかったです」

「お酒とゴルフが好き」泥酔した夫が警察と共に帰宅

周囲からは”愛犬家のお母さん”として知られていた美帆容疑者は、やがて夫への憎悪を爆発させてゴルフクラブで撲殺するという、最悪の選択をしてしまった。凶器に使われたゴルフクラブについて、近隣住民の70代・男性は見覚えがあるという。

「旦那さんは自宅の前でゴルフの素振りをしたり、平日の朝早くからゴルフバッグを抱えて出かけたりする姿を見ていたので、ゴルフが趣味だったのでしょう。

それと、何度か旦那さんと世間話をしたことがあるんだけど、『(酒を)飲むのが好きなんですよ』とも話していた。だから彼に対するイメージといえば、『お酒とゴルフ』って感じだったね」

前述の60代男性も、つい2カ月ほど前に、ベロベロに酔っぱらった真さんの様子を近所で目撃したという。

「平日の真昼間にラフな恰好で、フラフラになりながら自転車を押して帰ろうとしてたんですよ。自宅の近くまでは警察と一緒に歩いていて、そこからは一人になったのですが、明らかに足元もおぼつかない様子で『この人飲みすぎて(警察に)保護でもされたのかな?』と心配してたんです。

自宅の前に自転車を停めたところで旦那さんがバターンって倒れちゃって。たまたま自転車で通りかかった女性が『え、大丈夫ですか?』って聞いたら、異変に気づいた警察もすぐに駆け寄ってきて、最終的には自宅のドアまで開けてもらってなんとか帰宅してました」

夫婦の間にいったい何があったのか。事件現場となった人気のない自宅には、あの日から時が止まったかのように、夫婦の洗濯物が干されていた。

 「集英社オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。
メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com

X(Twitter)
@shuon_news  

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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