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「うっかり電車で開くとヤバい?」Xで“ちょっと大人の画像”が大量に「おすすめ」される謎…「いいね」非表示化で思わぬトラブルが発生

集英社オンライン / 2024年6月23日 17時0分

6月13日より、SNSのX(旧Twitter)で「いいね」の仕様が変更された。この変化が、Xのタイムラインに大きな影響を与えているという。なぜか身に覚えのない、グラビア系の画像が大量に流れ始めているというのだ。

【画像】 思わず「いいね」したくなる!かわいすぎるコスプレ

「これでうっかりエ◯画像をいいねしても炎上しなくなる」

これまでは誰がどのポストに「いいね」をしたのかわかる仕様だったが、変更後はポストした本人しか誰に「いいね」をされたのかわからず、第三者が知ることはできなくなった。この仕様には賛否両論がある。

否定派は、ユーザーが何に「いいね」をしているのかがわかるシステムが、Xのよさだったと嘆く。例えば、自分が「いいね」したポストを同じように「いいね」している人を見つけ出すことで、共通の感覚を持つ人と仲よくなることがあったが、それができなくなってしまった。

また、何に「いいね」をしているのかわかることで、ポストだけではわからないその人の人となりを知ることができる面もあった。これもやはり、自分とより同じ感覚をもった人を見つけ出すうえでは重要だった。

そして意外な活用法としては“生存確認”もある。Xにログインしたからといって、毎回投稿するわけではなく、下手したら1〜2か月、気づいたら1年以上何も投稿していない人だっているだろう。

仲のよかった人が急にそうなってしまうと心配になるが、「いいね」欄が更新され続けているのを見ることで、ひそかに“生存確認”ができていたのだ。

一方で「いいね」非公開化に賛成の声もある。そもそも今回の仕様変更は、“プライバシー保護のため”と銘打たれていたが、まさしくこの部分が評価されている。

これまでは思想・政治的なポストに「いいね」をすると、反対の考えを持つ人が嗅ぎ付けてきて、攻撃を受ける可能性があった。

特に有名人は、そういったポストに気軽に「いいね」を押すことができず、たとえうっかり押してしまっただけでも、その画像はスクリーンショットされてネットにさらされ、延々と反対の層から攻撃されてしまったというケースもある。

思想系だけでなく、趣味のポストについても同様のことが言える。

「いいね」ボタンひとつで、自分の趣味・嗜好がバレてしまう危険性があったのがこれまでのXだ。料理研究家のリュウジ氏は今回の変更を受けて、〈ようやくいいねがバレない仕様になるのか、これでうっかりエ◯画像をいいねしても炎上しなくなる〉と投稿している。

「おすすめタイムラインがグラビアで埋め尽くされました」

さて、そんな賛否両論ある「いいね」の非公開化だが、変更からまもなく、多くのユーザーのタイムラインで不思議なことが起こっているという。なぜか、グラビア系のポストなど、ちょっと大人な写真が大量に「おすすめ」として表示され始めたそうなのだ。

SNSの声を見ると、〈いいね欄が非公開になって急にタイムラインのおすすめにグラビアアイドルの投稿が増えたのどういうこと?〉〈いいねの非公開化の後から、なんかグラビアっぽい画像がおすすめに散見されるようになったな〉〈全く身に覚えが無いのに、いいね非公開仕様になってから数時間、おすすめタイムラインがグラビアで埋め尽くされました〉〈タイムラインめっちゃ〇っぱいだらけ!〉〈うっかり電車でXを開くとヤバいくらいタイムラインが肌色だらけなんだが〉といったコメントが続出している。

いったいこれはどういうことなのだろうか。生命科学VTuberで、SNSにも詳しい高遠頼さん(@takatoh_life)さんに話を聞いた。

「タイムラインがグラビア系だらけになる現象は確かにあり得ます。2023年に公開された、Xの「おすすめ」表示のアルゴリズムでは、「いいね」したポストの傾向とポストを見た滞留時間が表示に影響されると示されています。

2024年5月もアルゴリズムの改定があり、こちらは非公開ですが、おそらく似たような動きをしていると思われます。今回の「いいね」非公開により、グラビア系に対する「いいね」が増え、「おすすめ」に表示されやすくなったのでしょう」(高遠頼さん)

今回の「いいね」非公開化により、以前よりも「いいね」の回数が増えたと発表された。こちらの理由の一つとして、隠したい趣味がバレるような投稿にも気軽に「いいね」を押しやすくなったためだと推察されているのだ。

コスプレイヤーの217(にーな)さん(@217cosplayer)は、今回の仕様変更の影響を強く感じているという。

「『いいね』欄が非表示になってから、『いいね』数がふだんのツイートの倍近くなりました。私は特に露出などはしていないですが、それでも影響が大きいので正直驚いています。

ふだんはよくて数千の『いいね』数だったのが、非表示になったら1万以上になったので、『いいね』欄が表示されることで『いいね』をためらう層があったのだと思いました。

コスプレの画像投稿で1万を超えるのは本当に難しいので、貴重な体験をさせていただきました(笑)。これからも表示、非表示に関わらず頑張ろうと思います!」(217さん)

また、自身がグラビアやコスプレイヤーの投稿を長時間閲覧したり、「いいね」を押していないにも関わらず、そのような投稿が「おすすめ」に表示されるようになったことには、さらに別の理由も関係している。 

原因はフォロー、フォロワーの誰か!?

「『おすすめ』の表示には、フォロー、フォロワー関係も影響していると思われます。リプライや『いいね』、リポストをお互いにしている場合は、『おすすめ』に相手のポストがよく流れるようになります。

また、相手が『いいね』をしているポストも流れやすくなると考えられます」(高遠頼さん)

つまり、今までフォロー、フォロワーの目を気にしてグラビア系の投稿に「いいね」をしていなかったが、今回の非公開化を機に、それらの投稿に「いいね」を連発してしまうと、自分のタイムラインだけではなく、フォロー、フォロワーのタイムラインにまで、グラビア系の投稿が多数流れるようなことになると考えられるのだ。

こうしたケースの発展形としては例えば、「鉄道」オタクのアカウントばかりをフォローしているが、フォローしている彼らが実は、グラビア系にこぞって「いいね」をしていたため、タイムラインは「鉄道」関係じゃなくて、グラビア関係のものだらけになってしまう……という可能性もある。

今回の「いいね」非公開化を機に、身に覚えがないのにグラビア系の投稿が大量に流れだしたら、フォロー、フォロワーの誰かがはしゃいでいると思ってもらえばよさそうだ。

取材・文/集英社オンライン編集部

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