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〈カオスすぎる東京都知事選〉「我々も把握できないものがある」と立花党首。“ほぼ全裸”に続き、女性用風俗ポスターでNHK党に警告。ワクチン批判、「ニセ百合子」に「ニセ蓮舫」…つばさの党の「ヘイヘイヘイ」街宣車も再び登場

集英社オンライン / 2024年6月24日 19時7分

東京都知事選の選挙用掲示板に政治団体「NHKから国民を守る党」(NHK党)が多数のポスターを貼り出していることに絡み、警視庁は風俗店の広告を貼ったという風営法違反の疑いで、同党の立花孝志党首にポスターを撤去するよう口頭で警告した。立花氏は従ったものの、ポスターを巡る警告はエロポスター問題に続いて2件目。首都のリーダー選びとは思えない醜態は続く……。

〈画像大量〉“ほぼ全裸ポスター”を貼る桜井MIU氏、つばさの党の街宣車、女性用風俗だけじゃないNHK党のヒドい掲示板

ポスターの内容を把握していないNHK党

警視庁が問題にしたのは渋谷区内に貼り出されたポスターだ。

「知事選には56人が立候補しましたがうち24人はNHK党関係者で、同党はポスター掲示板の張り出しスペースのほぼ半分は自分たちが使えるスペースだとして、選挙とは何の関係もないポスターを貼り出しています。



今回警告対象になったのは『女性がイキやすい環境作りを』をうたい文句に、若い男の顔写真と風俗店のウェブサイトに誘導するQRコードが印刷されており、ピンクチラシそのものです」(社会部記者)

NHK党が、党に寄付すれば都内約1万4000ヶ所に設置される掲示板のうち1ヶ所で24枚分のスペースに好きなポスターを貼る権利を譲るとウェブサイトで宣伝していることは#1で既報のとおりだ。

掲示板1ヶ所あたりの寄付金額という名の「料金」は、5月末までに払えば5000円、6月1日~19日は1万円。告示の20日からは「2万5000円~」とウェブサイトに記されている。

「ウェブサイトには『あなたのオリジナルポスター24枚を貼ってみませんか?』との誘い文句が書かれ、犬の写真が多数貼られた掲示板の前で立花氏が宣伝する動画がアップされています。

立花氏は、税金の無駄遣いとなっている掲示板をやめるべきだと訴えるために今回の手法を取ったと説明していますが、告示翌日の21日の会見では『都知事選で、頭の中はこのポスターをいかに売るか……』とも口にしており、現金収入が目的で大量の候補者を立て、掲示板をジャックしたとみられても仕方のない状況です」(社会部記者)

こうして販売されたポスター枠を巡っては21日の会見の時から、問題の風俗店ポスターが話題になっていた。

「女性向けの風俗のポスターがあると記者に指摘された立花氏は『ほう、そんなのがある? 場所教えていただければはがしに行きます』と返答。

問題があるポスターははがすのか、と再度確認を求められると『われわれ側も把握できないものがあるので、情報提供いただければ直ちに確認の上、はがします』とも発言していました。“把握できないもの”が掲示板に貼られているって、ヤバくないですか?」(社会部記者)

結局22日になって警視庁が風俗店の広告宣伝規制に違反するとして警告し、NHK党は同日夜には風俗店ポスターを撤去している。

「掲示板に貼り出すポスターの内容については、公職選挙法上はほとんど内容に規制がなく、選挙管理委員会は介入できません。

今回、あまりにも露骨だったので警視庁が風営法の適用をちらつかせてやめさせたわけですね。

しかしNHK党が売った枠に貼られているポスターにはほかにも、出会い系サイトへ誘導するQRコードが載っていたり、個人攻撃やヘイトスピーチをまき散らす内容のものがあったりするとの指摘がSNSで噴出しており、これだけで済むかどうかはわかりません」(警視庁担当記者)

ほぼ全裸ポスターを貼った元アイドルは猛省

あまりに露骨といえば、告示当日の20日、河合悠祐候補もイメージガールなどで活躍する桜井MIU氏がほぼ全裸でM字開脚のポーズをとるエロポスターを貼り出した。

警視庁は即日河合候補を呼び出して東京都迷惑防止条例違反(卑猥な言動の禁止)容疑で警告し、河合候補もポスターの撤去に追われた。

「エロポスターに『表現の自由への規制はやめろ』と書いて性器の露出解禁を求めて闘うかのようなふるまいを見せた河合候補は、警告にすぐに従ったのにSNSでは『公権力から強制的にはがす行為をさせられることは非常に無念ですが』と書くなど不満タラタラです。

対照的に、河合候補に使われた桜井MIU氏は、カーシャンプー『名もなき』のイメージガールを降板するなど、仕事で大きな痛手を負いました」(社会部記者)

桜井MIU氏は23日、改めてSNSで「お詫び」と題する文章を発表し、「この度は私の行動によって、皆様に大変ご迷惑をおかけいたしました。心より謝罪申し上げます」と表明した。さらに、次のように河合候補との出会いを悔いている心情を表明した。

「選挙用ポスターに、私の露出の高い写真を用いたことについて、猛省しております。私は、SNS等で、露出の高い衣装での写真を投稿することが多々あります。そのため、愚かな行動にでてしまいました。

しかし、選挙用ポスターは、公共に掲示され、SNSとは違って、私のことを知らず、見たくないと考えている人たちの目に触れるものです。また、選挙用ポスターである以上、選挙会場に近い学校や役所の近くといった、子どもたちの目に触れる場所に掲示され、かつ、他の候補者の情報を得たい有権者の方も見るものです。

これらの特徴を軽視して、安易に、河合候補者からの要請に、OKを出してしまったことを猛省しております。今後、このようなことがないように、改めて自身の発信について、見直していきたいと思います」(桜井MIU氏)

都知事選でも響き渡る「ヘイヘイヘイ」

一方、告示後初の週末となった22、23日、現職知事の小池百合子候補と有力対抗馬の蓮舫候補は対照的ともいえる動きを見せた。

告示日に第一声を屋内で行い、多数の有権者を集めなかった小池氏は、22日は八丈島、23日は多摩地方と、東京の中の「地方」をターゲットに2期8年間の実績をアピール。

都市部ではないため大群衆を集めたわけではなかったが、高齢化が進む奥多摩町の演説会場に来た70代の女性は「よくこんな票数の少ない町まで足を運んでくれますね」と喜んでいた。

対する蓮舫氏は三軒茶屋と渋谷、錦糸町、池袋といったターミナルで、告示日から連続的に行なっている大規模街頭演説を実施。

24日の錦糸町での演説では共産党の参院議員が今回選挙で初めて街宣車の上で演説し、ともに小池都政のリセットを訴えた。

「23日に複数の報道機関が世論調査を基に報じた情勢では、小池知事がリードし、蓮舫氏、さらに石丸伸二候補が追う展開です。ただし、まだ投票する候補者を決めていない人も多く、現職の優位を持つ小池氏が逃げ切れるか、予断はできないでしょう」(社会部記者)

強い存在感をもつ現職は、他陣営からは当然、第一の打倒対象として目の敵にされる。

23日、都内では「つばさの党」の街宣車も出動した。「つばさの党」は先の衆院東京15区補欠選挙で他陣営の選挙運動を妨害した公選法違反容疑で代表の黒川敦彦容疑者が逮捕されている。

「ヘイヘイヘイ、経歴詐称疑惑でヘイヘイヘイ、カイロ大学経歴詐称、ヘイヘイヘイ、百合子、ヘイ、うそつき、ヘイ……」

と、東京15区の候補者たちが悩まされた「ヘイヘイヘイ」の掛け声があたりに響き渡っていた。

「黒川容疑者は保釈されていませんが知事選に立候補しました。内縁の妻で埼玉県朝霞市議の外山麻貴氏が6月13日に記者会見で読み上げた声明文では『私、黒川敦彦は逮捕され、今投獄中の身で立候補しています。日本は残念ながら権力者の気分で逮捕される国で、表現の自由はない』などと捜査への不満をぶちまけていました。

ただ、本人もいないので、今のところ東京15区でやったような他陣営への妨害は起きていないようです」(社会部記者)

また、内海聡候補は、小池氏と蓮舫氏を「ワクチン推しの2人」と呼ぶなど新型コロナウイルスのワクチン接種への批判を展開。

「内海候補の22日の街頭演説会場には緑の上下の『ニセ小池百合子』と白いスーツの『ニセ蓮舫』が登場するパフォーマンスを打っていました。小池知事とともに、蓮舫氏に対する他の候補からの攻撃も、これからさらに増えていくかもしれません」(社会部記者)

投開票は7月7日。これからは政策論争が熱く戦わされてほしいが、場外乱闘の記憶が長く残る選挙戦になりそうだ。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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