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〈カオスすぎる東京都知事選〉“ほぼ全裸ポスター”桜井MIUにも殺害予告! 小池、蓮舫両氏にも…NHK党や”ジョーカー”政見放送ジャック。都民は「社会の底が抜けた」

集英社オンライン / 2024年6月26日 21時56分

東京都知事選の告示当日の6月20日に貼り出されたほぼ全裸のポスターのモデルになったグラドル、桜井MIU氏が脅迫や殺害予告を受けており警察へ相談すると表明した。襲撃予告は有力候補の小池百合子知事や蓮舫前参院議員にも届いているほか、掲示板には個人を狙い撃ちする嫌がらせポスターも貼り出され、選挙のカオス度は高まる一方だ。

〈画像大量〉“ほぼ全裸”のポスターを貼る元アイドルと、カオスすぎる選挙ポスターたち

「猥褻ポスター貼ったコイツらも悪い」

「猥褻ポスター掲示の件以降、SNS等に私、桜井MIU宛へ脅迫や殺害予告の連絡が届いております。私の非常識な行動に対するお怒りの表れだと受け止めて反省しておりますが、悪意はともかく、殺意を感じるようなものであるならば、さすがに警察へ相談することになります」

河合悠祐候補が貼り出した、“ほぼ全裸”のトンデモポスターのモデルとなった桜井MIU氏は、25日Xで問題のポスターを自ら“猥褻ポスター”と称し、この件で殺害予告が届いていることを明らかにした。

河合氏は20日夜に警視庁に呼び出され、都迷惑防止条例違反だとして警告を受けると即座に撤去に回り、桜井MIU氏もXで謝罪を表明していたが、余波はまだまだ続いている。

桜井MIU氏の発表に対しSNSでは「犯罪行為は厳罰に処されるべきであるが、選挙をおもちゃにして、有権者を馬鹿にしている発想や行動は許せない」「殺害予告した奴はもちろん悪いが、それを誘発した猥褻ポスター貼ったコイツらも悪い」との声が上がり、怒りの声はまだ消えていない。

一方で、「なぜ画像を使用した河合氏ではなく女性に殺害予告?日本の女性蔑視は本当に酷い」という意見も出されている。

女性への襲撃予告といえば、有力候補の小池、蓮舫両氏の陣営も卑劣な脅迫にさらされている。

「まず23日に、東京都港区の蓮舫氏の選挙事務所に『硫酸を手に入れた。立憲民主党の議員と家族にアタックする』と書かれたファクスが送られてきました。蓮舫氏の陣営はその日のうちに警視庁に被害届を出しています。

さらに24日には小池氏がつくった都民ファーストの会所属の議員の事務所などに『新しい爆弾を仕掛けた』『小池百合子に硫酸をかけて失明させる』『選挙事務所を爆破する』などと書かれたファクスが届きました。小池氏は念のため“予告日”の25日には選挙事務所への来所を控えるようSNSで呼びかけていました」(警視庁担当記者)

蓮舫氏は24日「家族のことにも触れられていたので怖くないと言えばウソになるんですけど、選挙って民主主義の根幹ですから私は絶対屈しないと思っています」と記者団に表明。

小池氏もSNSで「民主主義の根幹である選挙を暴力で封殺しようとする行為には断固として抗議します。こうした卑劣な行為に屈することなく、これからも都民の皆様の安全をしっかりと守りながら選挙戦を闘い抜いてまいります」と宣言した。

「じつは24日夜、二人が参加した討論会の終了後、小池さんが蓮舫さんに近づき言葉をかけたんです。二人とも最初は笑顔でしたが短いやり取りの間、ともに厳しい表情でしたね。

直後に報道陣に囲まれた蓮舫さんは、何を話していたのかと聞かれましたがはっきり答えませんでした。でもどうやら、脅迫状の件で互いを気づかっていたようです」(社会部記者)

蓮舫氏がカイロ大卒業問題を追及しない理由

小池、蓮舫両氏の行動には、脅迫行為だけでなく、さまざまな方面からの“批判の声”があがっている。

まず小池氏については、以前から指摘されてきたカイロ大卒業との学歴が嘘ではないかとの疑惑に絡み、都民ファーストの会の事務総長を務めた弁護士の小島敏郎氏が、公選法違反(虚偽事項公表罪)容疑で告示前に東京地検に告発状を提出している。

さらに6月26日にも、今年5月に東京都内52の首長が小池氏に3選出馬要請をしたのは小池氏からの働きかけによるもので、これは地位を利用し公職の候補者の推薦に関与することを禁じた公選法違反だとして150人超の都民が告発状を地検に出している。

一方の蓮舫氏については、選挙告示前の6月2日の街頭演説で「七夕に予定されている都知事選に蓮舫は挑戦します」と本人が口にしたのは禁じられている立候補届出前の事前運動だとして、東京の弁護士が地検に告発をした。

「どちらも、本人は違法ではないと否定しています。小池さんの学歴詐称疑惑は何年も前から言われ続けてきたことですが、支持動向に影響がでるとの見方はほとんどありません。

そのためか、蓮舫さんは記者会見などでこの問題への対応を聞かれても、追及する素振りはみせません。攻撃材料にはならないと思っているからでしょう」(社会部記者)

選挙の序盤からエロポスターや風俗店を宣伝するピンクチラシのビラが公営のポスター掲示板に貼られ「社会の底が抜けた」との嘆きが噴きあがっている中では、学歴詐称やら選挙活動のフライングやらという疑惑に反応できなくなっている人も多いことだろう。

こうした中、今回選挙でカオスの出発点ともいえるポスター掲示板では、新たな動きが展開されている。中心になっているのはやはり、24人の候補者を立て掲示板内で24ヶ所のポスターのスペースをジャックした「NHKから国民を守る党(NHK党)」だ。

政見放送ではジョーカーに扮しゲラ笑いを続ける河合氏

「NHK党党首の立花孝志氏らは、党の代表権や資金を巡って争っている『みんなでつくる党(みんつく党)』の大津綾香党首の写真を使い、『大津綾香さん! 債権者が困っています お金を返してください!』と書いたポスターを大津氏の事務所や自宅の近所の掲示板に貼りまくるという行動に出ています。

NHK党はすでに、女性用風俗店の宣伝チラシポスターや出会い系サイトへ誘導するQRコードが書かれたポスターを貼り出し、風俗店ポスターで警視庁から警告を食らっていますが、今度は選挙ポスターを使って個人攻撃を始めたとの批判の声が上がっています」(社会部記者)

大津氏は、掲示板を利用した立花氏らの行動について「風俗チラシ(を貼る)とか(ポスター枠を)販売するとかし、今度は誹謗中傷。大きな人権侵害で、一昔前の反社でもやらないようなことをやってらっしゃるわけですよね」と静かに怒りを示した。

さらに、すでに警察には相談しているとし「信用棄損であり名誉棄損であるというところは、証拠をまとめて速やかに警察に持って行く段取りになっています」とも述べた。27日には記者会見を開き、対抗策を正式に表明する見通しだ。

立花氏はこれまで、選挙費用を節約するため掲示板をやめようという主張を知ってもらうため、掲示板の多くのスペースを確保し、それを党への「寄付」の形で使用希望者に販売すると説明していた。

しかし26日、「なぜ、ポスタージャックしたのか?」との書き出しで始まるXのポストでは、NHKの政見放送に立候補が次々出演して「NHKをぶっ壊す! NHKに受信料支払う人は馬鹿!って拡散したかった!」と説明。

「ポスタージャックするのではなく、NHK政見放送ジャックするのが目的! ポスター掲示板は政見放送についてくるオマケみたいなものだから、販売しただけ!」

ともつづり、政見放送ジャックが主目的だと言い始めた。

25、26日にNHKが放映した政見放送では、その言葉通りNHK党の候補者が「NHKをぶっ壊す!」と連呼。エロポスターを貼り出して叱られた河合悠祐候補もますます意気盛んで、政見放送ではジョーカーに扮しゲラ笑いを続ける不気味な時間を創り出した。

街角の掲示板にとどまっていた狂乱の光景が、これから公共の電波に乗って拡散していくのだろうか……。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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