「終わらせません」蓮舫氏、朝日新聞記者と徹底抗戦宣言!一方で「謝罪ポストがあったのに質問状の送付までするのは言論の萎縮につながるのでは」と疑問の声も
集英社オンライン / 2024年7月18日 7時0分
東京都知事選で蓮舫氏がまさかの3位に終わってから10日ほどが過ぎた。いまだ惨敗の重苦しい空気が立憲民主党を覆う中、蓮舫氏にも動きが。13日にはインスタライブで「今は国政選挙は、もう考えていない」と、都知事選後のプランとしてささやかれていた衆院26区への転身を否定。トレードマークの白スーツも大量にリサイクルに出したと明らかにした。都知事選後、X上で自身への批判に対して反論を繰り返す蓮舫氏の行く末は……。
都知事選惨敗が決まった直後、記者会見で深々と頭を下げる蓮舫氏と、写真で振り返る都知事選。ほぼ全裸ポスターや、掲示板ジャック、政見放送で服を脱ぎだす女性候補…カオスすぎる場面も話題になった
「都民は冷静だった」「責任をとれ」立憲への追い風が一転
「せっかく4月補選で3勝して追い風が吹いていたのに、やっぱり都民は冷静に見ていたんだな。立憲が期待されているわけではなかった」
東京都知事選で蓮舫氏が3位に沈んだショックのさなか、立憲議員は頭を抱えた。
立憲は党本部主導で都知事選の敗因分析を進めているが、選挙を取り仕切った都連の長妻昭会長、手塚仁雄幹事長はいずれも辞任せず、党内からは「都連、とくに共産との共闘を進めていた手塚氏の責任は大きい。一度身を引くべきだ」(立憲議員)との不満がうずまき、党内の雰囲気は重い。
一方、当の蓮舫氏は13日、インスタライブで「今は、国政選挙はもう考えていない」と発言。国会審議や会見でよく着ていた白スーツも、リサイクルに出したと明らかにした。
「蓮舫氏は無所属の松原仁・元国家公安委員長の選挙区である東京26区への転身を都連から打診されていました。いわば衆院に鞍替えする道があったから、参院議員を辞めて都知事選に挑んだのです。
26区は目黒区や大田区の西部で、目黒区は蓮舫氏も長く住んできた、いわばお膝元。それなのに、都知事選ではここでも石丸伸二氏に負けてしまい、26区に転身しても、長くドブ板で活動してきた松原氏に勝てないと判断したのでしょう」(全国紙政治部記者)
朝日新聞記者が謝罪も「終わらせません」で立憲からあきれの声
国政選挙への出馬を否定した蓮舫氏は落選以降、吹っ切れたように自身へのバッシングにX上で反論を続けている。
その狙いについて蓮舫氏は「何やってもいいんだっていう空気はどこかで止めておかないと」と発言。反論の矛先は立憲の支持母体である連合にも向いた。
都知事選について「共産が前面に出すぎて票が逃げた」と指摘した連合の芳野友子会長に対しXで「現職に挑戦した私の敗因を、現職を支持した貴女が評論ですか」とポスト。
さらにこうした蓮舫氏の発言について朝日新聞政治部記者が「共産べったりなんて事実じゃん」「自分中心主義か本当に恐ろしい(※原文ママ)」などと投稿。このポストに批判が集まると、記者がX上で謝罪したが、その後も蓮舫氏は「終わらせません」「弁護士と相談しているところです」「朝日新聞への抗議ならびに質問状を出したい」と表明した。
終わらせません。 https://t.co/ExwqsF7Jh9
— 蓮舫🗼RENHO🇯🇵 (@renho_sha) July 16, 2024
「この朝日新聞記者は菅義偉前首相や維新幹部と関係が近いことで知られ、これまでも立憲に厳しい発言を繰り返してきました。
今回のポストには蓮舫氏支持者らから非難が殺到しましたが、謝罪ポストがあったのに蓮舫氏側が抗議や質問状の送付までするのは、言論の萎縮にもつながるのではと疑問の声も出ています」(全国紙政治部記者)
また、立憲議員からもこのような呆れ声が上がっている。
「自分は、都知事選直後に駐日イスラエル大使がX上に上げた小池氏との過去のツーショットを、当選直後のものと勘違いして小池氏を非難したうえ、誤りがわかると一度は『それならばこそ、きちんと抗議撤回を要請してほしいです』とまで述べたのに、結局謝罪もせず一連のポストを削除しただけでした。
自分に対する批判は、謝罪されても徹底的に反撃するとは……。都民はそんな蓮舫氏の本質をよく見ていたからこその今回の結果では。蓮舫氏も、今さら変えようと思ってもこのスタイルを変えられないんでしょう」
「『待望論』が沸き起こるのを待っているのでは」
こうした蓮舫氏の姿勢が今回の都知事選の敗因となったとの見方は、永田町で根強い。
全国紙政治部記者は「共産との共闘が敗因として報じられていますが、蓮舫氏本人の人気がなかった、嫌われていたとは書きづらいので、共産との共闘にばかり焦点をあてている実情もあります」と明かす。
立憲関係者も「都知事選の票を見たら、蓮舫氏が出馬したときの参院選の自身の票と共産候補の票を合わせた数しかとれていない。もう一人の立憲候補の票や無党派層の票は上乗せできていない。ああいう人の批判ばかりが目立つ姿勢が受け入れられなかったんだろう」と冷ややかだ。
人気にやや陰りがみられる蓮舫氏の都知事選大敗と、その後の「国政はもう考えていない」発言。
永田町からは「自分ばかり目立とうとして周りに根回しもしない。気に入らない人にはあいさつもしない。そんな蓮舫氏がもう国政に復帰してこないのは幸い」(野党議員)との声も上がるが、ある立憲関係者は「蓮舫さんは『国政はもう考えていない』という言葉の前に『今は』とつけていた。いったん白スーツの処分で一区切りをアピールしておいて、いまだ自分を支持してくれているリベラル層から待望論が沸き起こるのを待っているのでは」と推測する。
都知事選惨敗で「政治生命は終わり」とも言われた蓮舫氏。息を吹き返すことはあるのか……?
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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